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公開日:2022/10/18

1人暮らしの防災セット選びから管理まで!防災セット選びの基本を網羅!

「台風や豪雨など最近は自然災害が多くて不安」
「防災対策したいけど、何を用意をしたらいいのか分からない」
「1人暮らしだけど、何を買えばいいのか分からない」

この記事は、そんな不安を感じているあなたへ向けて書いています。
実際に被災地でのボランティア活動の経験などがある筆者が、1人暮らしの防災セットの選び方から管理方法、ポイントなどを詳しくまとめています。

自身の被災地での経験からリアルティのある視点で、他のメディアでは書いていないようなことも記載しています。
あなたのもしもに、ちゃんと役に立つ防災セットを準備する一助となれば幸いです。

1人暮らしに防災セットは本当に必要なのか?

「被災地のニュースを見ると支援物資がたくさん届きそうだしきっと大丈夫」
「1人暮らしだから、いざとなったら友達の家とか実家に行くし、なんとかなるかな」

そんな方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、ここからは1人暮らしの方に防災セットが本当に必要なものなのか検証していきます。

そもそも防災セットとは?

防災セットとは、ヘルメット、モバイルバッテリーなどの防災グッズがセットになっているモノのこと。
ひとえに防災セットといっても、具体的にどんな防災グッズをまとめていたらいいのか、いまいちピンとこないかもしれません。

  • 地震が起きた後の避難の時に必要な防災セット
  • 停電、断水などライフラインの切断による在宅避難の時に必要な防災セット

上記の2つでは、必要な防災グッズが全く異なります。
一般的に防災セットは、4パターンに分類されています。

  • いつでも持ち歩ける携帯用防災セット
  • 発災時に持ち出す用の防災セット
  • 避難所生活で使用する防災セット
  • 自宅などで在宅避難で使用する防災セット

このように、防災セットといっても複数の種類があります。
4パターンの中には、準備する必要がない防災セットがあるのかもしれません。
まずは、あなた自身でパターンごと必要な防災セットなのかどうかを、考えてみてはどうでしょうか?

災害大国日本に住み続けるなら、備えはあったほうがいいのか?

 「防災って、やったほうがいいと思うけど、まさか自分が被災するわけない」

そんな風に考えて、ついつい防災が後回しになっていませんか?
被災された方とお話しすると、必ずといっていいほど、同じ話をお聞きします。

「まさか、私が被災するなんて思わなかった、、、」
「ニュース映像で見た、自分の家の前が川になっていた、、、」

2018年の西日本豪雨災害で被災された広島県のおばあちゃんも、2022年の台風による水害を被った新潟県のご夫婦も、被災された方とお話しをしていると多くの方が、涙ぐみながら仰っていました。

近年では、「公助」と呼ばれている消防や警察、行政機関による救助や物資の提供などの公的な支援には限界があることが説かれています。
だからこそ、私たち日本国民1人1人が、災害大国日本に住んでいる自覚を持ち、個々人が自分たちで備える「自助」の重要だと言われています。

「自助・共助による事前防災と多様な主体の連携による防災活動の推進」
現在想定されている南海トラフ地震のような広域的な大規模災害が発生した場合には、公助の限界についての懸念も指摘されている。事実、阪神・淡路大震災では、7割弱が家族も含む「自助」、3割が隣人等の「共助」により救出されており、「公助」である救助隊による救出は数%に過ぎなかったという調査結果がある。今後、人口減少により過疎化が進み、自主防災組織や消防団も減少傾向にあるなか、災害を「他人事」ではなく「自分事」として捉え、国民一人一人が減災意識を高め、具体的な行動を起こすことが重要である。

(引用:内閣府 > 平成30年版 防災白書|第1部 第1章 第1節 国民の防災意識の向上

安易に、1人暮らしだから何とかなる、と考えるのではなく
「もし、今地震が起きたらどこに逃げようか。物流、停電などライフラインがストップした時に何日間生活ができるだろうか」
あなたも一度、妄想をしてみるといいかもしれません。

1人暮らし向け防災セットを選ぶ5つのポイント

過去に、楽天市場やAmazonなどのECで防災セットの購入を検討された方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ECで、「防災セット」と買おうとした場合、

「似たような商品がたくさんあるし、値段もピンキリで、違いがわからない。」

と感じる方はすごく多いと聞きます。
防災セットを買おうと思い、やる気に満ち溢れていたのに、どれを選べばいいのかわからず、結局買わずじまい

そんな方こそ、必見です。
次の5つのポイントを抑えるだけで、グッと商品の比較をしやすくなります。

①年齢や性別

一般的に、成人男性と成人女性では体格に差がありますし、年齢によっても必要な防災グッズは異なるでしょう。
そのため、防災セットを準備する前に、あなたにとっての必需品をリストアップすると、よりスムーズに備えることができます。
また、発災時に持ち出す用の防災セットの場合なら、あなたの避難先予定地までの距離を余裕を持って移動できる重量やサイズを事前に確かめておくこともひとつの方法ではあります。

②使用を想定している災害/状況

防災セットと一言でいっても、地震に対して備える防災セットと雪害に対して備える防災セットが別の中身になることは想像できるのではないでしょうか。
お住まいの地域や職場などから、「必要な防災セット(4パターン) × 備えたい災害/状況」を考えて準備をしてみてください。

  • いつでも持ち歩き用防災セット
  • 発災時に持ち出す用の防災セット
  • 避難所生活で使用する防災セット
  • 自宅などで在宅避難で使用する防災セット

自宅用/車載用/会社用など用意した防災セットの置き場所によっては、防災セットの中身が変わります。
初めは、「対策する災害」「想定する避難シーン」を決めて、一度に複数の防災セットを作らず、1つずつのパターンを作っていくほうが、効率よく揃えることができるでしょう。

また、「想定する災害ってどうやったらいいの?」という疑問をお持ちの方は、自治体のHPで公開しているハザードマップなどから確認できます。ハザードマップは以下のサイトから確認できますが、詳しい見方などは、今後別の記事で詳しく解説します。

ハザードマップポータルサイト(国土交通省サイト)

③内容物のカテゴリーと量

市販されている防災セットは、様々な種類があります。
安易にランキング上位の防災セットを購入すると、あなたにとって必要ない防災グッズがたくさん入っていたり、必要な防災グッズが入っていなかったりする可能性があります。
そのため、あなたの想定する「対策する災害とシーン」に対して適した防災セットを選ぶようにしましょう。

④内容量とコストのバランス

防災セットは、種類も千差万別ですが、価格もピンキリです。
例えば、「おうちに防災グッズが全然ないから、一通りの防災グッズをまとめて揃えたい」
という方と「最低限のものだけ買って、お家にあるもので自分でカスタマイズしたい」方では、購入する防災セットの方向性は逆になるでしょう。
前者の方は、内容物重視で多少価格が高くても買うと思いますし、後者の方は、低価格重視で、最低限の防災グッズが入っている防災セットを購入する方が都合がいいでしょう。

⑤カスタマイズのしやすさ

防災セットは、1度買ったら終わりではありません。
いつ来るかわからない災害や非常時に対して、あなたの晒されているリスクに最適な、世界で一つだけのあなただけの防災セットを作っていくことになります。
だから、「すでにおうちにある防災グッズと重複していないか」「購入予定の防災セットに、空きスペースがあるのか」など、カスタマイズがしやすいのかという点もポイントです。

1人暮らしの防災セットの必需品は?

冒頭でご紹介した防災セット4パターンに加えて、女性や高齢者向けの防災セットにおける必需品を解説していきます。

これから紹介する防災グッズについては、あくまで一般論ですので、自分で必要な防災グッズのリストを用意するようにしましょう。

いつでも持ち歩き用の防災セットの必需品

カバン

収納用ポーチ

情報収集グッズ

モバイルバッテリー

避難グッズ

防寒用アルミシート、防災笛/ブザー

衛生グッズ

携帯用トイレ、マスク、ポケットティッシュ、ポリ袋、除菌シート、簡易救急セット

食関連

飴など

生活用品

現金、メモ帳、筆記用具、常備薬、生理用品

発災時の緊急避難用防災セットの必需品

カバン

リュックサック

情報収集グッズ

モバイルバッテリー、防災ラジオ

避難グッズ

防寒用アルミシート、防災笛/ブザー、ヘッドライト/懐中電灯、レインコート、ヘルメット、軍手

衛生グッズ

携帯用トイレ、マスク、ポケットティッシュ、ポリ袋、除菌シート、簡易救急セット、体拭きシート

食関連

飴、非常食、水

生活用品

現金、メモ帳、筆記用具、常備薬、エアーマット

避難所生活で使用する防災セットの必需品

カバン

リュックサック

情報収集グッズ

バッテリー(手回し式、ソーラー)、防災ラジオ、乾電池、充電器

避難グッズ

防寒用アルミシート、防災笛/ブザー、ヘッドライト/懐中電灯、レインコート、ヘルメット、軍手

衛生グッズ

携帯用トイレ、マスク、ポケットティッシュ、ポリ袋、除菌シート、簡易救急セット、体拭きシート、歯磨きセット、水がいらないシャンプー

食関連

飴、非常食、水

生活用品

現金、メモ帳、筆記用具、常備薬、ウォーターバッグ、着替え、お薬手帳、スリッパ、おもちゃなど嗜好品、エアーマット、目隠しポンチョ、寝袋/毛布、アイマスク

自宅などで在宅避難で使用する防災セットの必需品

カバン

情報収集グッズ

ポータブル電源、防災ラジオ、乾電池、充電器

避難グッズ

防災笛/ブザー、ヘッドライト/懐中電灯、レインコート、軍手

衛生グッズ

携帯用トイレ、ポリ袋、除菌シート、簡易救急セット、体拭きシート、水がいらないシャンプー

食関連

非常食、水、カセットコンロ、ガスボンベ、ラップ

生活用品

現金、メモ帳、常備薬、ウォーターバッグ、お薬手帳

女性向けの防災セットに追加必需品

上記のシーン別に必要な防災セットに加えて、以下を忘れないようにご確認ください。

緊急時用持ち出し袋

情報収集グッズ

モバイルバッテリー、防災ラジオ

避難グッズ

防災笛/ブザー

衛生グッズ

洗顔、水のいらないシャンプー

食関連

生活用品

生理用品、化粧水・乳液、カミソリ、ヘアブラシ、綿棒、ピンセット、ハサミ、ヘアゴム、防寒着

高齢者向けの防災セットに追加必需品

上記のシーン別に必要な防災セットに加えて、以下を忘れないようにご確認ください。

緊急時用持ち出し袋

情報収集グッズ

避難グッズ

防寒用アルミシート、防災笛/ブザー、ヘッドライト/懐中電灯、レインコート、ヘルメット、軍手

衛生グッズ

携帯用トイレ、マスク、ポケットティッシュ、ポリ袋、除菌シート、簡易救急セット、体拭きシート

食関連

咀嚼しやすい食品

生活用品

常備薬、お薬手帳、防寒着、エアーマット、寝袋/毛布、クッション、眼鏡、補聴器、義歯、杖、補装具のメンテナンス用品など

市販の防災セットを比較する3つのポイント

市販の防災セットの購入を検討された方は、種類の多さと価格の幅に驚かれたのではないでしょうか。
そこで、市販されている多種多様な防災セットの中から、あなたに適した防災セットを選ぶための、3つのポイントをご紹介します。

①緊急避難時に使えるグッズが入っているか

市販の防災セットの中には、発災時の緊急避難用として使えるポーチ、リュックが含まれている場合があります。
避難所生活や在宅避難の生活で使用するリュックやキャリーケースが含まれている防災セットもあります。
しかし、持ち出し用バッグがない場合もあるため事前に確認しておきましょう。
それぞれ、使う予定のシーンと人にあった緊急避難時に使えるグッズが含まれている防災セットを選びましょう。

②入ってるグッズの数と種類が適切か

何度も書いていることですが、防災セットは「対策予定の災害 / 実際に使う方の属性」によって内容物が異なります。
防災セット内の防災グッズを主に4つに分類すると、

  • ラジオなど情報収集用
  • ヘルメットやヘッドライトなどの緊急避難用
  • 絆創膏や除菌シートなどの衛生/生活用品用
  • 水や非常食などの食糧

これらは、想定している災害 / 使用する人などに合わせて選ぶことが望ましいでしょう。
例えば、台風による浸水被害を想定する場合は、浸水を止めるための水のう袋が必要であったり、地震による家屋の半壊を想定する場合は、すぐに取り出せる運動靴などが必要になってきます。

③コンパクトで動きやすいか

特に、発災後の緊急避難用としての防災セットの場合は、軽いだけでなく動きやすさが非常に重要です。
例えば、地震直後に避難する場合、道路が倒壊した家屋で塞がっていることもあるため両手を空けておけるようにキャリーよりかは防災リュックの方が適しているでしょう。
避難所までの距離や実際に背負う人が、どういった形状や素材が動きやすいかご自宅にあるものやお店のリュックなどを、ご自身で試してみることもひとつの手ではあります。

1人暮らし向け防災セットのおすすめ商品6選

1人暮らしの成人女性向け防災セット

●エピオス 女性のための非常持出 20点セット WE-50

女性におすすめの理由

  • 生理用品が含まれている
  • 相場より価格が安めで、お手軽に買うことができる
  • 女性のためだけに開発された防災セット

緊急避難用グッズの種類

非常用持出袋

重さ(中身の商品含む)

1.7kg

グッズ点数

20

情報収集グッズ

避難グッズ

軍手、IDホイッスル&カラビナリング、アルミブランケット、ソーラーダイナモエコライト

衛生グッズ

歯ブラシセット、携帯用トイレ1P、ウェットティッシュ、生理用ナプキン(8枚入)、綿棒&バンソウコウ

食関連

5年保存水500ml、カンパン100g

生活用品

フェイスタオル、ヘアゴム2P、防災の心得、給水袋3ℓ、使い捨てカイロ、ソーイングセット、ヘアブラシ

 

●防災セット リュック 女性向け 1人用 女性のための防災セット たすかリ~ナ スタンダード 避難セット たすかりーな レディース

女性におすすめの理由

  • 生理用品が含まれている
  • 簡易な化粧品セットも含まれている
  • 女性防災士3人が携わって開発
緊急避難用グッズの種類 リュック
重さ(中身の商品含む) 約2.66kg
グッズ点数 22
情報収集グッズ 備蓄ラジオECO-5
避難グッズ レジャーシート、滑り止め軍手、緊急用愛の笛ヘルピー、レインコート
衛生グッズ 超・防災用ウェットティッシュ、どこでもトイレ便リーナ、スキンケアセット、16匁白、ナプキンエリス新素肌感、お役立ち救急セット
食関連 5年保存水500ml、ライスクッキーいちご味
生活用品 緊急用給水袋3l、タオル、ラメミラー、ソーイングセット、3層不織布マスク、コップ付き歯ブラシセット、水に流せるポケットティッシュ、レスキューブラケット、常備用カイロ

1人暮らしの成人男性向け防災セット

DIRECT 地震対策30点避難セット

男性向けにおすすめの理由

  • 緊急時に必要なものが一通り揃っている
  • リュック自体が、火や水に強い素材で作られている
  • グッドデザイン賞受賞をしているデザイン性の高さ
緊急避難用グッズの種類 リュック
重さ(中身の商品含む) 約5.5kg
グッズ点数 30
情報収集グッズ ソーラー多機能ラジオ
避難グッズ 緊急用呼子笛、軍手、レインコート、緊急時連絡シート
衛生グッズ ウェットボディタオル、非常用簡易トイレ、アルコール除菌ジェル、水のいらないシャンプー、レジャーシート、歯ブラシ、救急ポーチ&救急セット
食関連 5年保存水500ml×4本、缶詰ソフトパン100g×3
生活用品 食品加熱袋&加熱剤、アルミブランケット、アイマスク&耳栓、スリッパ、非常用給水袋、布ガムテープ、カイロ、マスク、防災アドバイス

Defend Future 防災セット1人用Relief2

男性向けにおすすめの理由

  • 1次避難の必需品は揃っている
  • 防災士が認定している
  • 他の商品ではあまりみないドライシャンプーやボディタオルが含まれている
緊急避難用グッズの種類 撥水加工リュック
重さ(中身の商品含む) 約6.5kg
グッズ点数 22
情報収集グッズ ダイナモライト
避難グッズ ホイッスル
衛生グッズ 5年保存ボディタオル、シャンプー手袋、5年保存ウェオットティッシュ、歯ブラシ、救急セット、簡易トイレ、ポータブルウォッシュレット
食関連 5年保存水、アルファ米、温めずに美味しい野菜カレー、パワーブーストようかん
生活用品 10Lウォータータンク、エアーマット、アルミブランケット、洗濯パック、目隠しポンチョ、防災マニュアル、防災IDカード、内容品一覧&追加チェックリスト

1人暮らしの高齢者の方向け防災セット

防災用品 Z-STLYE シニア向け防災セット

高齢者向けにおすすめの理由

  • シニア層向けに開発されている
  • 1次避難に必要なグッズを最低限のみ厳選している
  • お薬手帳やお薬袋が含まれている
緊急避難用グッズの種類 避難用ワンショルダーバッグ
重さ(中身の商品含む)
グッズ点数 12
情報収集グッズ
避難グッズ 防災ヘルメット、強力9光ライト、レインコート、軍手、緊急用ホイッスル
衛生グッズ 傷バン(大×2、小×2)
食関連 カンパン、水
生活用品 お薬手帳カバー、お薬ポーチ、防寒アルミシート、ポケットティッシュ

岸田産業 緊急防災16点セット

高齢者向けにおすすめの理由

  • キャリーカートが付属されている
  • 安定感があって、背負いやすい
  • リュックの素材が固すぎず、体にフィットする
緊急避難用グッズの種類 キャリーカート付き防災リュック
重さ(中身の商品含む) 約3.16kg
グッズ点数 16
情報収集グッズ
避難グッズ 蓄光LEDライト、滑り止め加工付き軍手
衛生グッズ 絆創膏/綿棒セット、水に流せるポケット ティッシュ、ウェットティッシュ(5年保存)、携帯トイレ(小用)
食関連 保存水、カンパン
生活用品 ブルーシート、ウォータータンク (10L)、ジップロックフリーザーバッグL/M各1枚、使い捨てマスク、アルミ温熱シート、非常用呼子笛(IDカード付き)、 防災ガイドメモ

防災セットの管理方法

「防災セットを買ったけど、ふとした時に非常食を見たら、賞味期限が切れてた」
「防災セットって、1回買ったらいつまで使えるの?」

そんなお声を聞くことがあります。
確かに、防災セットって家にあるだけで安心してしまいますよね。
ちょっとしたコツを知っているだけで、誰でも簡単に、世界であなただけの防災セットを作れて、メンテナンスもとっても楽になります。

防災セットってどこに置くのが正解?

「寝室に置く方がいい」「玄関に置く方がいい」などなどさまざまな情報ががありますが、この防災セット置き場所問題の解決策も、防災セットの作り方と同様です。
購入/作成した防災セットを「対策している災害と実際に持つ人」に合わせて、適した場所に置きましょう。
例えば、地震の発災直後の緊急避難用防災セットの場合は、想定している避難ルートの家の出口となる玄関や、寝ている時にすぐに手に取ることができる枕元です。
人によっては、リビング/庭の物置/車内などご自宅や居住地によって変わるでしょう。

防災グッズリストの活用

防災セットを購入/自作する前に、防災グッズリストを作成すると、購入/自作後の管理がとてもスムーズに行えます。
ここで述べている防災グッズリストとは、「避難シーンの4パターン×対策したい災害」のひとつずつに対応した防災セットのリストのことです。
本記事において、これまでにも何度か記載させているので、「何回同じこと書いているの?」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、それだけ事前に想定を行なっておくことは重要なのです。

あなた自身で作成した防災グッズリストを参考にして、市販の防災セットを購入された方は、その後のカスタマイズにも、継続して防災グッズリストを使用しましょう。
不足分はもちろん、追加分を記入したり、チェック欄や日付欄があったりすると、より管理がスムーズに行えるでしょう。

(引用:首相官邸 > 災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~

防災セットのカスタマイズ方法

防災セットをすでに購入された方は、どんどんあなただけの防災セットへとバージョンアップを行いましょう。
例えば、防災セットを購入した時と季節が変わっていたり、花粉症になっていたり、健康状態が変化していることもあるでしょう。
災害時にはストレスがかなりかかるため胃腸薬やエッセンシャルオイルを入れるなど、被災した時の健康状態を想像してカスタマイズする方法もあります。
毎年4回季節ごとに防災セットの中身を確認してみるのがベストですが、テレビなどで見る機会が多い、9月1日の防災の日と、3月11日の東日本大震災が発生した日だけでも確認してみることもいいかもしれません。
季節だけでなく、生活環境の変化によって実際に防災セットを使う人が変わる場合なども考慮に入れてみてください。

「市販の防災セットに、必要なものを追加して入れたらすごく重くなった」
「自分が持つ分には問題ない重さだけど、妻や子供には重たすぎる」

といった方もいるのではないでしょうか。
そんな方に、ここからは重い荷物を軽く感じさせるコツを伝授します。

防災セットの重心を高くする。

例えば、リュック型の防災セットの場合は、なるべく重いグッズをリュックの上の方に入れることで、重心が高くなります。
リュックの重心がご自身の肩の距離が近くなればなるほど、背負った際に軽く感じることができます。

防災セットを持つときに、できるだけ体に密着させて持つ
自転車かごに重い荷物を入れて、漕いだ経験はありますか?かごに何も入れずに自転車を漕ぐときと違って、運転しにくくなった覚えがあるのではないでしょうか。
同じ荷物でも、背負って自転車を漕ぐこととカゴに入れて漕ぐのでは、運転のしやすさは全く違います。
これと同じく、防災セットを持つときもできるだけ体に密着させて持つことで、楽に持つことができます。

ちなみにこのようなコツは、登山やアウトドア好きな方々の界隈では、常識となっていることなんだそうです。
あなたの身近に、登山やアウトドア好きな方がいらっしゃるなら、このようなコツを聞いてみるといいかもしれませんね。

マイ・タイムラインをつくろう

マイ・タイムライン?聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれません。
マイ・タイムラインとは、

 マイ・タイムラインとは住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)であり、台風等の接近による大雨によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とするものです。
その検討過程では、市区町村が作成・公表した洪水ハザードマップを用いて、自らの様々な洪水リスクを知り、どの様な避難行動が必要か、また、どういうタイミングで避難することが良いのかを自ら考え、さらには、家族と一緒に日常的に考えるものです。

(引用: マイ・タイムライン-国土交通省

つまり、「小学校の時に作成した旅のしおり」の防災バージョンです。
自助の必要性が説かれている昨今、防災セットを作るだけではなく、発災時にすぐに動けるように、マイ・タイムラインの作成が推奨されています。
マイ・タイムラインの詳しい作成方法は、これから別の記事で詳しく解説します。

これから、防災セットを作成される方は、マイ・タイムラインも作成してみてはどうでしょうか?
実際の動きが明確になり、より最適なあなただけの防災セットを作ることができるかもしれせん。

1人暮らしだからした方がいい防災対策とは?

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。

1人暮らしの方の防災セットの選び方から管理方法までを網羅的に書いてきました。
基礎的な部分だけ抜粋したものの、ボリューミーな記事になってしまいました。
ここまで読んでいただいた方はお疲れになったでしょう。
ブックマークやお気に入りをしていただき、参考にしてみてください。
下記に、関連記事をいくつかご紹介するので、よろしければ覗いてみてください。

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