最終更新日:2022/09/03 (公開日:2019/07/08)
避難グッズで最低限用意しておくものを「自宅」「職場」で紹介
災害時に迅速な避難を行うために、必要になるのが「避難グッズ」です。
災害が発生するのは当然時と場所と選びませんので、自分が生活の中で過ごしている場所ごとに避難グッズを用意しておくことになります。
とはいえ、スペースの関係で両方用意するのは難しい、できるだけコストをかけずに避難グッズを備えておきたい、と思う人も多いでしょう。
そこで今回は、自宅と職場それぞれで最低限用意しておくべき避難グッズを上手な選び方とともにご紹介します。
いつどこで発生するか分からない、災害への備えとしてぜひ役立ててください。
目次
自宅と職場共通で最低限用意しておく避難グッズが「防災ポーチ」
自宅にいるときにはもちろん、職場も含めて外出先にいつでも持ち出せる最低限の避難グッズをつめた「防災ポーチ」を準備しておくこと。
自宅にいる時には非常持ち出し袋の中に入れて、仕事も含めて外出時は防砂ポーチのみ持ち出せば、必要な物を二重で用意する手間がありません。
防災ポーチに関しての記事はこちら!
【女性必見】持ってて良かった!防災ポーチ
防災ポーチの中身
- 笛
- スマートフォンの充電器と予備バッテリー
- 身分証明書や預金通帳のコピーと印鑑
- 小銭
携帯する最低限の避難グッズその1:笛
災害発生時、がれきなどの下に閉じ込められたとき大声を出し続けるのは体力の消耗につながります。
自分の存在を周りに知らせるための、笛(ホイッスル)を入れて置きましょう。
携帯する最低限の避難グッズその2:スマートフォンの充電器と予備バッテリー
災害時、家族や友人と連絡を取るツールだけでなく、公的機関のSNSやニュースなどの正しい情報を得る、避難所までの地図を確認するなど便利なツールとして使えるのが、スマートフォンです。
とはいえ、スマートフォンも充電が切れてしまうと使えなくなってしまいます。
予備のバッテリーや充電器を携帯しておきましょう。
携帯する最低限の避難グッズその3:身分証明書や預金通帳のコピーと印鑑
災害時、自分の身元の証明や、必要な書類の発行や手続きを行うためには面鏡賞などの身分証明書が必要になります。
免許証、健康保険証などの書類類は、普段使う分と別にコピーを取って、防災ポーチの中に入れておきましょう。
預金を引き出すさいには通帳やカードなどが必要ですが、災害時手元にない場合もあるでしょう。
口座番号などが分かる通帳のコピーも一緒に用意しておきます。
さらに、諸手続きに必要なのが印鑑です。
認印で問題ありませんので、シャチハタ以外で印鑑を一本入れておきましょう。
携帯する最低限の避難グッズその4:小銭
災害発生時少々のお金はあると便利ですが、大金を持ち歩くのは危険です。
公衆電話も利用できるように、小銭を普段持っているお財布以外に用意しておきましょう。
自宅で最低限用意しておく避難グッズリスト
自宅で最低限用意しておく避難グッズは、非常持ち出し袋の中に入れておき、いつでも持ち出せる場所に置いておきましょう。
また、非常持ち出し袋は両手が空いて長時間背負える、リュック型を選びます。
防災グッズの中でも、避難に必要なグッズで非常持ち出し袋に入れるのは以下の通りです。
- 1日分の水と食料
- 防災ラジオ
- 懐中電灯
- 1日分の簡易トイレ
- その他72時間必要なもの
自宅で最低限用意しておく避難グッズその1:1日分の水と食料
自宅から安全な避難先にたどり着く分の水と食料、1日分を用意しておきます。
水は小分けして入れられる、分けて飲める500mlペットボトルを選びましょう。
成人一人当たり1日2~2.5Lの水が必要なため、500mlペットボトル4~5本を入れます。
食料は火や水も不要で開けてすぐに食べられる、携帯食を選びましょう。
非常持ち出し袋のスペースも圧迫せずに済みます。
自宅で最低限用意しておく避難グッズその2:防災ラジオ
災害時、正しい情報を手に入れて適切な行動をするのも自分の命を守るために必要です。
スマートフォンからでも情報は手に入りますが、できればスマートフォンの充電は温存しておきたいもの。
主な災害時の情報入手先として、防災ラジオを用意しておきましょう。
自宅で最低限用意しておく避難グッズその3:懐中電灯
災害発生時が夜間だったり、そのまま停電になったりした場合暗闇の中で避難することになります。
安全な避難のために、懐中電灯を非常持ち出し袋の中に入れておきます。
一緒に避難する人がいる場合、人数分用意しておきましょう。
自宅で最低限用意しておく避難グッズその4:1日分の簡易トイレ
自宅から避難先までたどりつくまでに、当然トイレは自分で用意しなければいけません。
また、ライフラインが寸断してしまい、トイレが使えない場合も多いです。
最低限1日7回分の携帯トイレを非常持ち出し袋に入れておきましょう。
自宅で最低限用意しておく避難グッズその5:その他72時間必要なもの
災害発生後3日間(72時間)経過後は、徐々にライフラインや物流も復旧してくることが多いです。
最低限3日間生き延びるために、自分が生活していく上で必要なもののスペアを入れておきましょう。
例えば女性なら生理用品、普段メガネやコンタクトをつけている人ならメガネ、というようにです。
必要なるものは人によって異なりますので、必ずリストにして入れ忘れがないようにしましょう。
最低限の避難グッズとして服装も重要
避難グッズを用意するだけでなく、避難時に適切な服装をするのも迅速な避難につながります。
自宅には、避難グッズを入れた非常持ち出し袋とともに避難時の服装も、すぐに準備できる場所に用意しておきましょう。
避難時の適切な服装
- ヘルメットまたは防災頭巾
- 長ズボンや長袖
- 軍手
- 履きなれた靴
- 雨天時はレインコート
最低限の避難グッズ服装編その1:ヘルメットまたは防災頭巾
人間の急所である頭を頭上からの危険から守るために必要なのがヘルメットまたは防災頭巾です。
非常持ち出し袋の近く、または中に入れてすぐにかぶれるようにしておきましょう。
最低限の避難グッズ服装編その2:長ズボンや長袖
避難時不意な怪我を防ぐために、肌の露出が少ない服装で避難します。
長袖や長ズボンの、動きやすい服装を用意しておきましょう。
最低限の避難グッズ服装編その3:軍手
手や指先の怪我防止や、避難経路の邪魔になっているものをどかすさいに軍手が活躍します。
非常持ち出し袋の中または、服装と一緒に置いておきましょう。
最低限の避難グッズ服装編その4:履きなれた靴
かかとの高い靴や、革靴などの全体的に重い靴は長時間履いて行動するのに適していません。
スニーカータイプの履きなれた靴を、避難時すぐに履ける場所に置いておきましょう。
なお、長靴は水が入ると重くなるため適しません。
最低限の避難グッズ服装編その5:雨天時はレインコート
災害時の避難は、両手を空けること、視界をさえぎらないことが鉄則です。
雨天時でも傘を差しながらの避難の場合、手も視界もふさがってしまいますので、レインコートを着用します。
職場などで用意しておく最低限の避難グッズリスト
仕事をしている人など、自宅以外の場所で日中長く過ごしている場合はその場所にも避難グッズを用意しておくことが重要です。
職場などに用意しておく避難グッズは、帰宅困難になった場合も対応できるものをそろえておきましょう。
職場などで用意しておく最低限の避難グッズ
- 1日分の水と食料
- 防災ラジオ
- 懐中電灯
- 1日分の簡易トイレ
- その他72時間必要なもの
- 軍手
- 履きなれた靴
- レインコート
これらの避難グッズに防災ポーチの中身を加えたものが、職場などで最低限用意しておくべき避難グッズになります。
職場に最低限用意しておくべき避難グッズは服装も入れる
自宅用に用意しておく避難グッズと共通しているものが多いですが、特に気をつけなければいけないのが服装です。
特に、仕事中は男性は革靴、女性はパンプスなど避難に適さない服装や靴を履いている場合が多くなっています。
災害発生時、場合によっては職場にいったんとどまることも多いですが、その後自力で自宅に帰らなければいけない場合も多いです。
その際、歩きづらい靴で自宅まで歩くのはとても大変でしょう。
普段動きづらい服装や歩きにくい靴を着用して仕事をしている場合は、ロッカーなどにスニーカーなどの履きなれた靴を入れておきましょう。
職場などにどのような災害への備えがあるかを確認の上準備
職場によってはあらかじめ必要な水や食料が備蓄されている場合もありますが、されていない場合もあります。
例えば、オフィスによっては机の下などにあらかじめヘルメットや防災頭巾が常備されているところもありますが、ないところもあります。
食料や水、毛布などの備蓄も企業の規模や人数などによっても異なってきます。
日ごろから職場に避難グッズを含めて、どのような防災グッズや備蓄があるのかも確認しておきましょう。
職場などの最低限の避難グッズも手の届くところに置こう
職場などに最低限の避難グッズを用意しておく場合、置いておく場所にも気をつけなければいけません。
職場などは、自分が使っている場所以外はほかの人との共有スペースになりますので、非常持ち出し袋や避難に必要な服装を置いておくと、迷惑になる場合があります。
自分の机の中やロッカーの中など、迷惑にならずすぐに取り出せる場所に準備しておきましょう。
最低限の避難グッズを生活の場所に用意しておこう
災害は、いつどこで発生するか分かりません。
さらに、災害が発生した状況や場所によって、避難すべき場所や向かう場所は異なってきます。
自宅はもちろん、職場などの自分が一日の中で過ごしている時間が長い場所には、必ず最低限の避難グッズを用意しておくと、いつどこで起きるか分からない災害への備えにつながります。