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最終更新日:2022/09/02 (公開日:2019/08/13)

防災用品リストの内容紹介と今日からできる活用法を紹介

災害への備えとして、非常持ち出し袋や自宅での備蓄をやっておきたい、と考える人も多くなりました。

ところが、いざ防災用品をそろえようとしても「何が必要か分からない」「どこからそろえていいか分からない」ということも。

防災用品を過不足なく、必要分そろえるためには「防災用品リスト」を作成し、チェックしながらそろえていくのが前提となります。

そこで今回は、防災用品リストに記載すべき内容に加えて、防災用品を効率よくそろえていく方法をご紹介します。

防災用品をそろえるうえで、何からやるべきか分からない人もまずはリスト作成に挑戦してみましょう。

防災用品リストの重要性について

防災用品リストの重要性について
必要な防災用品を過不足なくそろえる上では、防災用品リストを作るのが前提となります。
なぜ防災用品リストを作らなければいけないかは、以下4つの理由があります。

  • 必要な防災用品は人によって異なるから
  • 用意する防災用品はひとつではないから
  • リストでチェックすることで準備し忘れを防げる
  • 期限などの定期的な管理にもつながる

防災用品リストの重要性その1:必要な防災用品は人によって異なるから

防災用品は、使用する人によって必要なものが異なってきます

例えば大人ひとりなら自分の分のみを用意すればよいですが、赤ちゃんがいる場合にはミルクやおむつなども必要になります。

また、人によっても杖やメガネ、常備薬など生活していくうえで必要なものは異なります。

自分に必要な防災用品を把握しつつ、そろえていくには自分や家族のための防災用品リストを作って、必要なものをそろえていくのが効率良いからです。

防災用品リストの重要性その2:用意する防災用品はひとつではないから

防災用品をそろえるシーンはひとつではありません。
大きく分けて非常持ち出し袋、二次避難用、自宅備蓄用とそろえる必要があります。

もちろん、シーンによって必要となる防災用品は異なりますしそろえ方にも工夫が必要になります。

シーンによって共通する防災用品もありますので、シーンごとに防災用品リストを作ってそろえていくのも確実かつ効率のよい方法です。

防災用品リストの重要性その3:リストでチェックすることで準備し忘れを防げる

防災用品は、災害への備えとして準備します。

せっかく日ごろから備えとして防災用品を用意しておいたとしても、万が一不足があった場合はそれだけで一気に災害への備えが不十分になってしまうでしょう。

防災用品を過不足なく、確実にそろえるうえでもリストを作成し、チェックしながら防災用品をそろえていくのも重要です。

また、リストにするとどのような防災用品が必要かが可視化できるため、意外と気が付かなかった必要な防災用品に気づくなど、準備し忘れを防げる効果も期待できます。

防災用品リストの重要性その4:期限などの定期的な管理にもつながる

防災用品のなかには、食料や水など消費期限が設けられているものもあります。
せっかく準備しておいても、災害時に消費期限が切れてしまっていると何の効果も得られません。

防災用品リストを作っておくと、用意しておいた防災用品リストのチェックにも役立ちます
賞味期限はもちろん、子ども用品なら子どもの成長に合わせたものをそろえ直す、というときにも活用可能です。

防災用品リストをシーン別に公開

防災用品が必要になる主なシーンである非常持ち出し袋用、二次避難用、自宅備蓄用それぞれで防災用品リストを作成して紹介します。

自分の防災用品リストを作成する参考にしてください。

非常持ち出し袋の防災用品リスト

非常持ち出し袋は、災害発生時から安全なところへ避難するために持ち出す防災用品を入れます。

ポイントは、重いと避難の妨げになるため必要最低限のものを入れることと、すぐに取り出せる場所に置いておくことです。

1日分の水と食料 500mlペットボトル×3~4本

携帯食3食分

迅速な避難に必要なもの ヘルメットまたは防災頭巾

レインコートまたはレインポンチョ

懐中電灯またはLEDヘッドライト

(職場や玄関から遠い場合ははきなれた靴)

正しい情報を得るために必要なもの スマートフォン

スマートフォンの充電器やモバイルバッテリー

防災ラジオ(乾電池式なら乾電池も一緒に)

1日分のトイレ 1人あたり7~8回分の携帯トイレ
衛生管理のために必要なもの 応急セット(ばんそうこうや包帯、消毒液、ピンセットなどのツール)

ウェットティッシュ

貴重品や身分証明書 免許証や保険証のコピー

預金通帳のコピー

厳禁(小銭含む)

自分に必要なもの メガネ、杖、生理用品、常備薬など自分が生きていくうえで必要なもの
家族に必要なもの 赤ちゃんや子どものものを一緒に入れる場合。

ミルクセットや幼児食など

二次避難用の防災用品リスト

二次避難とは災害発生後自宅が倒壊などで住めなくなった場合、自宅から避難先へ持ち出すものを指します。
非常持ち出し袋の中身+以下のものを用意しましょう。

救援物資が到着するまでに必要なもの 3日分の水や食料

生理用品 など

避難先での生活を快適にするもの エマージェンシーブランケット
目隠しポンチョ(しきりにも使える)

エアーマット

寝袋など

食事するためのもの マルチツール

紙皿+ラップやアルミホイル

ガスコンロなどの火器

体を清潔にするもの 歯ブラシ

ドライシャンプー

ウェットティッシュ など

ライフライン復旧までに必要なもの 簡易トイレ3日分(21回分くらい)

ウォータータンク

ランタン

懐中電灯

携帯カイロ など

自宅備蓄用の防災用品リスト

自宅備蓄用の防災用品は、自宅で避難生活を送る場合に使用するものをそろえます。
ライフラインや物流が復旧するまでの最低3日間、できれば一週間分の備蓄を以下のリストのようにしておきましょう。

3日分(できれば一週間分)の水と食料 1.5Lペットボトル飲料水数本

食料(アルファ米やレトルトなども選択肢に入る)

3日分(できれば一週間分)の生活用品 紙皿

トイレットペーパー

歯ブラシ

ドライシャンプー

など備蓄できる&ライフライン復旧まで使えるものを普段から備蓄する

防災用品リストを活用して備蓄をする手順

防災用品リストを活用して備蓄をする手順
防災用品リストを作成しても、「どこから防災用品をそろえていいか分からない」という人も多いでしょう。

防災用品リストを活用しつつ、効率よく防災用品をそろえるのにはあらかじめ複数の防災用品がセットになっている、防災セットを利用するのも有効です。

防災用品リストを作り、防災セットを使って防災用品をそろえていく効率の良い手順は以下の通りです。

  1. 防災用品リストにそって防災セットを選ぶ
  2. リストの中身と防災セットの中身を比較する
  3. 購入後は必ず中身を自分でチェックしながら入れる
  4. 不足分の追加やカスタマイズを行う
  5. そろえた後も定期的なチェックにリストを活用する

それぞれの手順を見ていきましょう。

防災用品リストで効率よく備蓄する手順その1:防災用品リストにそって防災セットを選ぶ

まず、非常持ち出し袋、二次避難、自宅備蓄用どのシーンで使う防災用品をそろえるかを決めます。
その後、自分や家族に必要な防災用品を書き出し、リストを作りましょう

次に、実際に作った防災用品リストを見ながらどのような防災セットを購入すれば、必要な防災用品がそろえられるかを検討しつつ、防災セットを選びましょう。

防災用品リストで効率よく備蓄する手順その2:リストの中身と防災セットの中身を比較する

自分が用意したい防災用品に適している防災セットを見つけたら、購入前にリストの中身と防災セットの内容を必ず比較します。

内容を比較することで、何が不足しているか、逆に不要か、また防災用品を入れ替えるとより使いやすいなどの理由でカスタマイズは必要か、などが分かります。

購入する前に、購入後に足すもの、引くもの、入れ替えるものを把握できるため、不足しているものや入れ替えるものも同時に準備ができ、効率よく防災用品をそろえられるでしょう。

防災用品リストで効率よく備蓄する手順その3:購入後は必ず中身を自分でチェックしながら入れる

防災セットを購入して手元に届いたら、そのままにせず必ず中身をひとつずつチェックしながらそろえていきます。

そのさいにも、自分の作った防災用品リストと照らし合わせることで、入れ忘れや準備し忘れなどを防げます。

防災用品リストで効率よく備蓄する手順その4:不足分の追加やカスタマイズを行う

あらかじめ調べておいた、防災セットに入っていない防災用品の追加、不要な防災用品の入れ替えや必要に応じたカスタマイズを行います。

防災用品の追加や入れ替え、カスタマイズをするときにも必ず防災用品リストを参照し、過不足ないようにそろえるとひとつの防災用品の備蓄が完成します。

防災用品リストで効率よく備蓄する手順その5:そろえた後も定期的なチェックにリストを活用する

防災用品をそろえたあとは、定期的なチェックも必要になります。
賞味期限や、新しく追加またはいらなくなった防災用品がないかをチェックするうえでも、防災用品リストが役に立ちます。

防災用品リストを作って災害への備えに活かそう

防災用品をそろえるうえでは、防災用品リストを作成するのが重要です。

まず防災用品リストを作成することで、自分や家族の備蓄として何の防災用品が必要かが把握できるため、そろえ忘れ防止にもなり、備蓄そのものを始めるきっかけにもなるでしょう。

さらに防災用品リストは、防災用品をそろえるだけでなく、その後の内容チェックにも重要な役割を果たります。
災害の備えを始めるために、まずは防災用品リスト作成に挑戦してみましょう。

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