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最終更新日:2022/09/03 (公開日:2020/02/04)

Facebookの新機能「災害支援ハブ」の使い方

強い勢力で日本に大きな傷跡を残した台風21号。
Facebookをひらいたら、そんな台風21号からの「無事を報告しましょう」という表示が出た人、多いのではないでしょうか。

安否確認ができるFacebookの新機能

 

こちら、Facebookの災害支援ハブという機能なんです。

災害が起きた時にセーフティチェック(災害時安否確認機能)ができる「災害時情報センター」がアップデートされ、セーフティチェックやコミュニティヘルプなどの機能が同一のページに表示されるなど、災害支援に関する機能を拡充しました。

また新たに、Facebookのコミュニティから投稿された災害に関する記事、動画、画像を収集して表示する機能も追加され、災害についてより多くの情報を得ることができるようになりました。

 

このアップデートは2017年9月に実装されていましたが、日本で本格的に使用されることになったのは台風21号であったことからこの機能に戸惑った方もいらっしゃったかもしれません。

▼参考
Facebookに新しく「災害支援ハブ」が登場
https://ja.newsroom.fb.com/news/2017/09/a-new-center-for-crisis-response-on-facebook/

 

しかし実は9月ごろから発災時でなくてもPCブラウザ版やスマホアプリ版で、メニュー欄に「災害支援ハブ」が並んでいたんです。

(こんなかんじで左メニューに災害支援ハブが表示されています)

災害時だけでなく、普段から使えるようになった「災害支援ハブ」。今回はこの機能について迫っていきたいと思います。

 

 

災害支援ハブでできること

これまで災害が起きた際には、個人同士でMessengerで安否確認をしたり、有志が支援のためのFacebookグループをつくっていましたが、災害支援ハブでは、これらのコミュニケーションを統括するような機能を搭載。

復興を支援する以下のツールが表示されています。

  • セーフティチェック(災害時安否確認機能):友達や家族へ簡単に安否を知らせることができる
  • 記事、画像、動画へのリンク機能:災害に関連したコンテンツが表示される
  • コミュニティヘルプ機能:被災したコミュニティを助けるため、支援の要請や提供をすることができる
  • 募金キャンペーン機能:基金を設立したり、寄付したりすることで、被災者や災害支援を行うNPOをサポートできる(※この機能は2017年9月時点、アメリカでのみ利用可能です。)

 

 

災害支援ハブの活用方法

このようにいろいろな機能を搭載した災害支援ハブ。しっかりと活用するために、各機能について具体的に確認していきましょう。

セーフティチェック

  • 自分自身が被災地域にいる場合

自然災害発生時に本機能が利用できるようになると、災害の影響を受けた地域と思われる利用者に、Facebookから安否を確認する通知が届きます。 自分が無事でいる場合は「自分の無事を報告」というボタンをタップすることで、最新情報を示す通知とニュースフィード記事が作成され、Facebook上の友達に安否が報告されます。

 

  • 友人・知人が被災地域にいる場合

Facebook上の友達が被災を受けた地域にいる場合、その友達が自身の無事を報告した際に通知が届きます。通知をクリックすると災害支援ハブにアクセスでき、友達の最新情報の一覧を確認出来ます。

 

記事、画像、動画へのリンク機能

災害に関連した記事、画像、動画へのリンクが表示され、災害情報へアクセスすることができるように。災害についての詳細を知るための手助けになります。

 

コミュニティヘルプ機能

災害発生後に利用者が必要とする食料や避難場所、移動手段などを探したり提供したりすることができます。 支援を必要とする人や支援を提供できる人など、必要物資や支援の方法を簡単に発見できるよう、物資の種類や場所によって投稿閲覧することが可能です。

 

お知らせを非表示にする方法

とはいえ、「友人の報告のアラートはいらないよ」というときがあるかもしれません。

そんなときは、お知らせというバーのチェックボックスをクリックして、表示される情報の範囲を設定しましょう。

 

 

このようなプラットフォームができたことによって、支援情報に簡単にアクセスできるようになった一方、冷静に情報をシェアできるか、誤った情報を信じないようにできるかなど、他のSNSと同様に利用者側の情報リテラシーが重要になってくると思います。

熊本地震の際には、SNSによってさまざまな支援が行われました。
もし大規模な災害が起きたときにも、スムーズな支援ができるよう、みんなでこの機能を育てていけるといいですね。

防災ガール 筒木愛美

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