最終更新日:2022/09/03 (公開日:2020/02/04)
ペットの防災|災害に強い犬を育てるために知っておきたいこと
こんにちは、防災ガールのカネコです。
私はかれこれ犬と暮らして14年目。初代の愛犬ジュウザを13歳で看取り、2代目の愛犬サウザーを迎えたばかりです。
サウザーはまだ生後3カ月ちょっとの子犬。ジュウザと暮らしていたときに知識不足で果たせなかった「災害に強い犬」を目標に、工夫しながら育てているところです。
私が思う「災害に強い犬」とは? いざというときでも落ち着いて過ごせる、ストレスに強い犬のことです。ペットの防災は飼い主さんにしかできないので、災害をシミュレーションしながら工夫してみてくださいね!
災害が起きてもあわてない 「いろいろな音や揺れに慣れる」
激しい雷雨の音や地震の揺れはなかなか体感する機会が少ないですよね。人は想像や推測を司る脳の前頭前野が発達しているので、年に数回の防災訓練などで災害をシミュレーションし、いざというときの対処を学ぶことができます。
でも動物は想像や推測が苦手なので、年に数回の防災訓練では対処を学ぶことが難しいんです。なるべく毎日音や揺れなどの経験を積ませて、慣れるように練習することが防災訓練になります。
愛犬のサウザーを迎えてしばらくしてから、近所で道路工事が始まりました。ドドドッという音やガタッと振動がするたびに、びっくりして「ワフッ」と吠えたり毛を逆立てて警戒したりしていましたが、1週間経つ頃には平然と寝ていられるようになりました。
・動画サイトなどでいろいろな音を流す。最初はボリュームを小さく、慣れたらだんだん大きくする。
・工事現場、建築現場、踏切の近くなど、音がしたり揺れたりする場所に行く。最初は遠くでオヤツを食べさせながら見学(抱っこでもOK)。慣れたらだんだん近づく。
いつでもどこでも平常心で過ごす 「いろいろな環境に慣れる」
災害が起きた後に避難することを想定して、いろいろな場所に出かけてみましょう。子犬や小型犬は抱っこしてあげたくなりますが、動物は想像や推測が苦手なので、実際に体験しないと防災訓練にはならないかも?
避難所や自宅以外で生活する可能性があるなら、クレートやケージ、友人宅で過ごす練習をしておきましょう。犬だけ預ける場合も想定して、動物病院やペットホテルなどに預けてみるのもおすすめです。
愛犬のジュウザはケージで留守番している間に大嫌いな雷が鳴ったことで、「ケージ=雷=怖い!」とトラウマのようになってしまい、ケージに入るとパニックを起こすようになりました。このように困ったときは、獣医師などの専門家に相談すると解決することもあります。
・砂利道や障害物が多い林の中を歩く。
・ごはんやオヤツをあげるときにクレートやケージの中に入れる。
・動物病院、ペットホテル、友人宅など、いろいろな場所へ犬を預ける。
家族以外に世話や保護をしてもらう 「いろいろな人に慣れる」
非常事態が起こったときは、飼い主さんが世話をできないかもしれません。犬が行方不明になってしまったら保護してもらいたいですよね。いろいろな人や服装に慣れておき、「おいで」と呼ばれて戻れるように練習しておくことが大切です。
愛犬のジュウザは制服を着た人を警戒していましたが、犬好きな警備員の方にオヤツをもらったら一気に好きになり、制服の人に喜んで寄っていくようになりました。警備員の方に感謝ですね! サウザーはまだ警戒するので、少しずつ練習をしているところです。
・いろいろな人になででもらったり抱っこしてもらったりする。
・飼い主さんが犬の前でいろいろな格好をし、ファッションショーをする。
・「おいで」や「まて」などの練習をする。
どの練習もなんか地味……と思うかもしれませんが、確実にステップアップします! 飼い主さんの気持ちも影響するので、落ち着いたりニッコリ笑ってみたりしながら試してみてください。ごほうびのオヤツをあげながら練習してもいいですね。
防災ガールのミーティングで「災害に強い犬を育てます」と張り切って宣言し、私もサウザーとがんばっているところです!