最終更新日:2022/09/03 (公開日:2020/02/08)
知っておくべき「落石注意」!もしも山で地震が起こったら?
こんにちは!防災ガールのすずかです。
最近日本全国いろいろなところへ足を運び、車で長距離の移動をすることや山道を行く機会が増えました。(※わたしはもっぱら乗っているだけです)
うっそうと茂る木々、うねうねとカーブが続く山道を走っていると時折目にするのが…
これ。
「えー何これぇ、わかんなぁい」という可愛いお嬢さん方のためにお教えすると、
これは「落石注意」の道路標識(看板)です。
この看板が置いてある場所は柵やネットが無く山肌岩肌がむき出しになっていたりと、
「た、確かに注意したほうがよさそうだ……」と思うような場所になっているかと思います。
国土交通省によると、
「この先に路側より落石のおそれがあるため車両の運転上注意が必要であることをさします」
とのこと。
ただね。
関西人としてはツッコまずにいられなかったわけですよ。
『落石注意』って言われても、
どうやって落ちてくる石に気を付けんねん!!
確かに超危なそうやけど。
石でも岩でも落ちてきそうやけど!
そんなもん、防ぎようがないやないか!!
そこに危険が潜んでいる予感はするのに、
備えたいのに、備えさえできないなんて!何てこった!
いやしかし冷静になりましょう。
こんな看板だけぺらっと出しておいて、あとは運に任せてよろしくねってそんな投げやりなことがあるのだろうか。国家規模でそんな投げやりな…いやいや、注意喚起するということは、必ずその対処法があるはずだっ!探せ!探すんだ!うおぉぉぉ!
調べました。
「落石注意」の看板の本当の意味
「落石注意」の看板を見て、筆者のように「怖いなぁ…」と思いながら斜面をチラ見した経験のある方は果たしてどれくらいいるのでしょうか。
実はそれ、「落石注意」の道路標識の本当の意味ではないのだそうです。
あの標識の本当の意味は、
「石や岩、その破片が道に落ちていることがありますので注意して進んでくださいね」
ということなのだそう。
「おらおら、岩が降ってくるかもしんねぇから気を付けろよ!」
なんていうダンジョン的な注意喚起ではなく、非常にマイルドな意味を持つ看板なのでした…。
つまりあの標識を見かけたら、上だけではなくて下にも注意して道を行く必要があるのです。
ただ、もちろんそうした落石が発生している場所であるということは、突然の強い揺れ等によって本当に岩が落ちてくるという可能性もゼロではありません。
この標識を見かけたら、
- 地面に注意しながらゆっくりと
- しかし速やかに
その場所を通過するようにしましょう。間違ってもこの標識のあるところで車を停めて景色を眺めたり、記念撮影をしていてはいけません。
もしも山道で地震が起こったら?
地震はいつどこで発生するか分からないもの。
もしも山の中や山道にいる時に地震が発生したら、一体どうすればいいのでしょうか。
傾斜地にいる場合は、山に背中を見せない。
やはり落石や滑石、がけ崩れには注意をしてください。
「落石注意」の看板があるところではもちろんですが、山では「浮石」といわれる地面から飛び出ている石が揺れの直後に一気に落ちてくるということが考えられます。
頭を守りながら速やかに避難する必要がありますが、傾斜地にいる場合は山に背中を向けないようにする方が得策といえます。
岩場や渓谷にいる場合は、横方向に逃げる。
渓谷で発生する可能性があるのは、「山津波」ともいわれている土石流。
しかし土石流や土砂崩れの前には山奥で雷が響くような地鳴りの音がするといわれています。
地震が発生し、そのような予兆があればすぐに避難を。
下流に逃げるのではなく、横方向へ避難をするということを徹底してください。
平坦な地へ逃げるのが安全ですが、なければ森林や竹林も比較的安全なのだとか。
安全を確認しつつ、速やかに下山をめざす
岩場や水辺からは離れ、身の安全を確保しながらすみやかに下山を始めましょう。
街でも大きな被害がある場合にも、安否確認のために下山を進めるのが有効です。
但し津波被害が予想される場合などは高台に避難する必要があることもありますので、自分が住んでいる場所や旅先の土地の特徴を把握しておく癖をつけておくといいかもしれません。
まとめ
いつどこで何が起こるかは誰にもわかりません。
看板ひとつ、風景ひとつを見ながらも、「これは何を注意喚起しているんだろう?」「もしも今ここで○○が起こったらどうすればいいの?」という想像をふくらませることが、実は一番の防災なのかもしれませんね。