最終更新日:2024/02/26 (公開日:2020/02/08)
1月17日は防災とボランティアの日|知っておきたい災害ボランティアの基本
今日で阪神大震災から22年。
ボランティア元年といわれた阪神大震災をふまえ、 1月17日は「防災とボランティアの日」に制定されています。
今日はちょっとマジメに、災害ボランティアのきほんについて書きたいと思います。
もし災害がおきてボランティアにいきたいと思ったとき、なにかの参考になれば幸いです。
目次
被災地でのボランティア活動について
ボランティア活動に参加する方法は大きくわけて2つあります。
1.「ボランティアバス」「ボランティアパック」などの企画に参加する
例えば、以下のようにNPOや旅行会社、ボランティアセンターなどが手配したバスに乗って参加するプランです。
▽日本財団ボランティアセンター 旅するボランティア
https://tabi-vo.jp/
▽Yahoo!ボランティア
https://volunteer.yahoo.co.jp/search?category_id[]=7
▽JTBボランティアツアー
http://www.jtb.co.jp/tabeat/volunteer/
交通手段だけでなく、宿や温浴施設も手配済の場合が多く、手配の手間がかからないのが利点といえます。
また初心者の人も多く参加しているので、安心です。
被災状況・期間にもよりますが、活動は現地ボランティアセンターの指示に従って行う事が多いです。
2.自分で交通手段等を手配して活動する場合
・ボランティアセンターに登録し活動を行う
・現地で活動するNPO等に登録し、活動を行う
個別にボランティアセンターに登録して参加することも、もちろん可能です。
発災直後はボランティアが殺到し、ボランティアセンターが混乱していることも多いので、市町村のホームページやボランティアセンターのホームページ、ニュースなどを常に最新の情報を確認しましょう。
宿泊や交通手段は、きちんと確保してから現地に向かいましょう。「なんとかなる!」では迷惑をかける場合も…。
緊急車輌や災害復旧作業の妨げにならないよう、マイカーでの乗り入れは控えたほうがいい場合もあるので、情報のチェックはかかさずに。
参加するときに注意すること
■情報収集
大規模な被害を受けた地域では、状況は刻々変化しています。
次の豪雨が迫っていたり、余震があったり…
二次災害に巻き込まれる危険が残っていることなどを理由に、ボランティアを受け入れていない場合も少なくありません。
そのため、常に最新情報を確認することが大切!
ニュース、気象情報、現地の災害ボランティアセンターのホームページ等で必ず最新情報を確認しましょう。
■服装、装備品
自分のことは自分でやるのがボランティアの基本。
必要な服装、道具をしっかり調べましょう。怪我をして、逆に「助けてもらった」なんてことがないよう、長袖長ズボン、丈夫な長靴など、服装はしっかり揃えるのが◎
また、津波や洪水などの水害の場合、破傷風やレジオネラ菌などの感染症になりやすいため、
丈夫なマスクと釘を踏み抜かないよう丈夫な長靴が必須…など、災害によって、必要な装備はさまざまです。
以下のホームページはとっても参考になります!
▽災害ボラの予備知識 | NPO法人レスキューストックヤード(RSY)
http://rsy-nagoya.com/volunteer/volknowledge.html
■ボランティア保険
ボランティア活動中の様々な事故によるケガや損害賠償責任を保障する保険がボランティア保険です。
個人やボランティアグループが自己負担で加入申込することが原則。
事故だけではなく、食中毒や感染症などが補償の対象となります。
住んでいる地域の社会福祉協議会で加入できます。
さまざまなリスクに備え、必ず加入しましょう!
■心構え
復興は現地の方の目線・スピードに合わせることが重要です。
「頑張ってください」「元気になってください」といった励ましの言葉を軽々しくかけない、
作業スピードを重視するのではなく、その人にあわせてペースにする、
許可がないのに写真を撮らないなど、相手の目線に立った行動が求められます。
心にゆとりがもてなくなったら活動をいったんやめるという勇気も大切です。
▽いろいろな人のボランティア参加事例(観光庁ホームページ)
http://www.reconstruction.go.jp/topics/001080.html
女性だからチカラもないし、役に立てるか自信がないかも…と思っても大丈夫。
食器洗いや写真の洗浄などのお手伝いもありますよ。
(ただし無理は厳禁!体調に不安がある場合などは、以下の他の支援のかたちを参照してください)
被災地に行かなくてもできる活動があります
自分が被災地に行ったり、寄付をしたりすることだけがボランティアではありません。
東日本大震災のときにも、
・Amazonのほしい物リストを活用したふんばろう東日本支援プロジェクト
・正確な情報の収集と発信をする情報ボランティア
・自分の市町村での救援物資仕分け
など、多様なボランティアがありました。
自分の強みが活かせる、参加できそうなものにまずは参加してみましょう。
いつ起こるかわからない災害。たくさんのものを奪っていく災害。
あなたの力が役にたつぜひ勇気をもって災害ボランティア