兵庫県で気をつけるべき災害とは 兵庫県における災害の特徴と対策方法

地震、津波、台風、土砂災害…。「災害大国」ともいわれる日本列島では、いつどこで災害に遭遇してもおかしくありません。

災害への備えは、地域ごとの地理的特徴と社会特性を知り、災害の種類ごとにどんな影響がおきるのかを正確に把握するところからスタートします。

ここでは、兵庫県における地震・津波災害、風水害、土砂災害の特徴を整理し、それぞれの災害についての対策のポイントを紹介します。

 

兵庫県で想定される地震・津波災害

地震災害には、陸域の浅いところで活断層が活動することにより発生する直下型の地震と、海域のプレートが跳ね上がって発生する海溝型の地震とがあります。

兵庫県における海溝型地震

兵庫県が最も影響を受ける海溝型地震は南海トラフ地震です。淀川河口周辺や、瀬戸内海沿岸部の低地、豊岡や丹波の盆地部は、地盤がやや軟弱なため、周辺より揺れが強くなる可能性があります。そのほかの海溝型地震として、日本海東縁部の地震も注意が必要です。

震度分布(揺れやすさ)

続いて南海トラフの震度分布図をみていきましょう。淡路島の洲本市、南あわじ市をはじめ、南側が大きく揺れると予想されています。それに伴い、液状化の危険度も増します。

(出典:https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk37/documents/11p1-1-4p1-2-4.pdf

(出典:https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk37/documents/11p1-1-4p1-2-4.pdf

 

 

南海トラフ地震による被害想定

 

以下は、兵庫県で南海トラフ地震が起きた時の被害想定です。

(出展: https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk37/documents/souteikekka.pdf )

 

大きな揺れは、日常生活に欠かせないライフラインへの被害や交通に関わる公共施設の被害が兵庫県全域で想定されます。

 

兵庫県における直下型地震

 

兵庫県における直下型地震では、

 

・県南西部に岡山県から延びる山崎断層帯

・南東部に延びる都府・大阪府から延びる有馬−高槻断層帯

・有馬−高槻断層帯の南側から淡路島にかけて延びる六甲・淡路島断層帯

・淡路島南部に延びる中央構造線断層帯(紀淡海峡−鳴門海峡)

・大阪湾を縦断するように延びる阪湾断層帯

・京都府から延びる山田断層帯

 

があげられます。

(出典:https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kinki/p28_hyogo/ )

 

 

中でも、甚大な被害が想定される山崎断層帯の震度分布・液状化想定はこちらです。

 

(出典:https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk37/documents/1yamazakidannsou.pdf)

 

このように南側の湾岸部で大きな被害が予想されています。

 

兵庫県における風水害

 

兵庫県は平成だけでも大きく8つの台風被害が出ています。その中でも2014年の丹羽市での被害は大きいものであり、未だ復旧していない場所もあります。

・平成2年(1990)9月12日~20日/台風19号・秋雨前線

・平成11年(1999)9月6日~8日/成層不安定

・平成16年(2004)9月26日~30日・10月19日~21日/台風21号・台風23号

21号被害:負傷者(軽症)7名、家屋全壊10戸、半壊453戸、一部損壊107戸、床上浸水545戸、床下浸水3,431戸

23号被害:死者26名(死因:土砂崩れ5名、水死18名、その他3名)、負傷者(重症)43名、負傷者(軽症)92名、家屋全壊783戸、半壊7,142 戸、一部損壊1,506戸、床上浸水1,745戸、床下浸水9,058戸

・平成21年(2009)8月9日~10日/台風9号

9号被害:死者20人、行方不明者2人、負傷者7人、床上浸水337戸、床下浸水1,491戸

・平成23年(2011)9月2日~4日・9月19日~22日/台風12号・台風15号

12号被害:死者1人、負傷者17人、床上浸水1,364戸、床下浸水5,496戸

15号被害:死者1人、負傷者18人、床上浸水190戸、床下浸水441戸

・平成26年(2014)8月16日~17日/8月豪雨

死者1名、負傷者4名、家屋の全半壊が約70棟、床上・床下浸水が約950棟

出典;http://gakusyu.hazardmap.pref.hyogo.jp/bousai/kouzui/history/2014_08.html

 

 

兵庫県における土砂災害

 

兵庫県では、過去に何度も土砂災害が発生しています。過去におこった災害としては、こんな災害があります。

・平成26年8月16日〜17日 8月豪雨

8月15日〜17日に降り続いた大雨により、丹波市市島町は24時間で観測史上最大となる414mmを記録しました。記録的な大雨により、大量の土砂が流出し、山裾の住宅が被害を受け、さらに土砂が河川を埋塞したことから、農地や集落に甚大な被害を受けました。被害は以下の通りです。

・死者1名、負傷者4名

・家屋の全半壊70棟

・床上、床下浸水950棟

 

このような災害を想定できるよう、兵庫県では「CGハザードマップ(http://www.hazardmap.pref.hyogo.jp/)」というものを出しています。自分の住む地域の被害に関してしっかりチェックしましょう。

兵庫県で行っている災害対策

 

兵庫県では地方防災力の向上のために様々な対策がおこなわれています。

 

災害発生時等の緊急時に、緊急気象情報(地震、津波、気象警報、特別警報、土砂災害警戒情報、河川洪水予報、竜巻注意情報等)や避難情報等をいち早く県民・市民の方々に発信するシステム「ひょうご防災ネット」もその1つです。平常時には、防災の心得、防災訓練の案内等の緊急時に備えた防災情報を掲載しています。

 

https://bosai.net/index2.do

 

兵庫県における防災対策のポイント

 

兵庫県は、海沿いなので、津波への備えをしてくことは大切です。阪神淡路大震災を経て、耐震や防災については見直されてはいますが、あれより大きな地震はもう来ないと油断してはいけません。

しっかりと防災の知識や道具を備えておき、いざというときに慌てないようにしておきましょう。

地震・津波への備え

地震・津波は突然発生し、破壊力が非常に大きいため、何をおいても命を守るための対策をたてておくようにしましょう。代表的なのは揺れを抑える対策です。自治体によって耐震診断などに助成金を出している場合もあるので、問い合わせてみて積極的に活用しましょう。

・耐震補強:壁や屋根、天井、照明器具など

・家具や家電製品の固定、棚の中身の飛び出し対策、ガラス飛散防止対策

また、大規模な地震の場合はどんなに備えていても必ず被害が発生すると覚悟して、長期間の被災生活を想定した備えをしておくことも重要です。

 

停電対策:バッテリーや蓄電器、簡易発電機などの準備

断水対策:飲水や生活用水の確保

下水対策:下水道損傷に備えた簡易トイレの確保

備蓄対策:食料、生活必需品の備蓄

避難対策:津波や大規模火災時の避難場所、避難方法の確認、非常持出品の整理

特に兵庫県の場合は津波対策が重要です。南海トラフ地震が発生した場合、大規模な津波が襲来する可能性がとても高くなります。

津波からの避難は一刻を争います。ふだんから高台津波避難ビルなど、津波から逃れるための場所を確認し、いざというときにすばやく逃げることができるよう、避難訓練にも参加しておきましょう。

風水害への備え

風水害の場合は、気象庁からあらかじめ予報が出されるため、できるだけ早く正確な情報をつかんで、災害が発生する前に避難できるようにすることがもっとも重要なポイントとなります。

ふだんから気象関係のアプリやホームページにアクセスして、どんな情報がどこにあるか、どのくらいの状態になったら避難などの対応が必要かなど、気象情報を正しく読み取れるようになっておきましょう。

 

 

 

土砂災害への備え

 

土砂災害は前触れなく発生します。大雨で地盤が緩んでいるときに起きやすいですが、はっきりとした兆候がみつけにくいことも多いため、崩れることに気づいてからでは助かりません。

 

土砂災害の場合は、土地の危険性についてあらかじめ知っておくことがもっとも重要なポイントになります。 土砂災害の危険性については、自治体が発表している土砂災害危険度情報(土砂災害ハザードマップなど)が参考になります。ホームページで公開されていますので、あらかじめ確認しておきましょう。

 

また、大雨のときには、気象庁と都道府県から土砂災害警戒情報や土砂災害に関する避難情報も発表されますので、該当する地域にいる場合はできるだけ早く避難してください。

気象庁 土砂災害警戒情報・大雨警報(土砂災害)の危険度分布についての解説ページ

まとめ

 

災害はいつどこで発生するかわかりませんが、むやみやたらと恐れて根拠のない都市伝説に引っかからないようにしましょう。

一人ひとりが災害に対する正しい知識を身につけ、「きちんと怖がる」ことが、災害と向き合う第一歩です。

「まさか自分が」とならないよう、良質な情報を集め、できることから備える行動を起こしましょう。

 

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