最終更新日:2019/10/24 (公開日:2019/07/01)
防災用品の収納はどうしてる?置き場所やスペース削減アイディア
防災セットや防災用品をせっかく購入しても、「邪魔になるから」という理由でタンスや押し入れの奥深くに眠らせていてはいざいという時に役立てることができません。
そこで今回は、邪魔にならずに防災用品を収納するためのアイディアや非常時を想定して備えておきたい場所をご紹介。
家族みんながどこに何の防災用品を収納しているかをもう一度確認し合い、アイディアを参考に1人ひとりの生活スタイルと組み合わせてみてくださいね!
目次
防災用品の収納場所と注意するポイント
みなさんは防災用品をどのような場所に収納しているでしょうか?
必要なものが準備できていても、災害時に持ち出しにくい場所や取り出しにくい場所に収納していても実用的とは言えません。
防災用品は目的に合わせて適切な場所に収納することで、災害時にも活用することができるので、家族で防災用品の定位置を把握しておくことが大切です。
防災用品の置き場所として向いている収納スペースと注意点
家の中に収納する場合は、それぞれの場所で備える防災用品を変えることが大切です。
必要な場所に必要な物を準備して緊急時に備えましょう。
・玄関先や靴箱
玄関先や靴箱などの玄関先収納には、すぐに逃げる時に持ち出すための1次避難用の防災用品を準備しておくのがポイントです。
緊急時の持ち出し品にはヘルメットや懐中電灯など命を守るために大切な防災用品の備えをしておきましょう。
・寝室やベッドサイド
就寝時での災害は無防備な状態での避難となるので、ベッド周辺に防災用の持ち出しバッグを準備しておくと避難所に避難しなければならなくなった時にも出来る限り快適に過ごすことができます。
1次避難用の持ち出し品に加え、水や食料、防寒・防暑対策グッズやLEDランタンなどを準備しておけば、夜間のような暗闇での緊急避難時に役立ちます。
・階段下の収納スペース
階段下が収納スペースになっている場合は、防災用品を備蓄するスペースとして利用したい収納場所のひとつでもあります。
実際に収納する場合は、手前から順に緊急性の高いものから置いておきことで取り出しやすい収納をすることができますよ!
・車庫、ガレージ、屋外物置
建物の中に入れない場合に役立つのは、車庫やガレージ、屋外物置などの外の収納空間です。
ただしここでひとつ注意しておきたいのが、自宅の1階部分がくり抜きのガレージとなっているタイプの構造の場合です。
地震などによって自宅が崩壊した場合は最も危険な場所となってしまうので、その場合は備蓄品の収納スペースとして使うのは控えておきましょう。
・車の中
災害時の車での避難はあまりオススメできませんが、備蓄品を置いておくスペースとしては向いています。
基本の一式として車で出かけている時に災害に遭った場合に役立つ車用の防災セットを準備し、紙製の使い捨て食器やロープ、防寒具など布製品など、真夏の車内の温度変化にも影響の出ない素材の防災用品を準備しましょう。
・キッチン、台所
キッチンや台所と言えば水や食料の備蓄に最適な空間となっていること。
特にシンク下は非常食の備えにピッタリの場所で、毎日目につく場所に置いておくことで自然と点検を行う機会にもなります。
ガラス製品や重たいものの収納を避け、紙皿やラップなどの軽いものを備蓄するスペースとして利用することで防災にもつながり、ストックもできて一石二鳥ですよ!
・各自の部屋
災害時には1人ひとりが各自に合った中身を入れた防災セットを準備しておくことが基本です。
できるだけ自分で持ち出して逃げることができるように、各自の部屋にひとつずつ防災セットを用意しておくのが理想で、各自が定期的に中身をチェックして中身を管理をする癖付けておきましょう。
防災用品の置き場所として向いていない収納スペース
備蓄用の防災セットを家族の人数分準備しようと思うと、どうしてもスペースをとってしまい収納にも困ってしまうものですよね。
ここで紹介する収納スペースに防災用品を置いていると言う人は、一度置き場所を再検討してみるのがオススメです。
・押し入れの奥
水や食料など重くてかさばりやすい備蓄品や防災用品を押し入れの奥にしまっている、と言う人も多いはず。
ですが、目の届きにくい押し入れの奥は食品の管理をするには不便な場所で、賞味期限を切らしてしまったり、何をしまっていたかを忘れてしまう場所なので収納場所にはあまり向いていません。
どうしても他にスペースがない場合は、キャスター付きのクリアケースに収納し、ケースの上や手前にはものを置かないようにすることで備蓄品を取り出しやすく、ひと目で大体の中身の確認することができますよ!
・床下収納のスペース
床下収納は元々食材の備蓄にも向いている収納スペースなので、一見便利な場所にも思えますが、大雨による洪水や津波などの水害時には浸水しやすく、地震の時には収納扉の変形によって開かなくなることも想定できます。
床下収納は日常使いのスペースとして利用し、災害用の備蓄品は別の場所へ移し替えて使う方が安心です。
ただし、耐震補強がされている床下収納であれば扉が開かなくなるということも少ないと言えるので、工夫次第では活用できるスペース。
中に備蓄するものは浸水しても問題のないように、水のペットボトルやポリタンクなど丸洗いできる防災用品や、ビニール袋で2重に包んで防水対策をした防災用品を入れておくと中身の水濡れ対策ができますよ!
・頭の位置より高い場所
飾り棚や背の高いラックなど、頭の高さよりも高い位置に防災用品を置いておくと災害時に取り出しにくいだけでなく、地震などの揺れにっよって荷物が落ちて散乱することにもなりかねません。
防災用品を置く時は蓋がしっかりできるケースやバッグなどに入れて、頭よりも高い位置には置かないようにしましょう。
・マンションのベランダ
マンションに住んでいる人にとって、収納スペースに限りがあるのは切っても切り離せない問題。
そこでベランダに普段使わないものを置くという人もいるようですが、災害時にはベ火災や地震などの災害時には緊急経路としても使用するため、なるべくものを置かないようにしなければいけません。
防災用品は家の中で分散させよう
防災用品自体はいつでも出し入れできるようにひとまとめにして収納するのが基本ですが、防災セットは家の中で分散させて収納しておくことが大切です。
1階が浸水した場合には2階に置いている非常袋を持ち出したり、地震でどこかの部屋に入れなくなっても別の部屋にストックをしておくなどして臨機応変に行動できるように2箇所以上に備蓄しておきましょう。
防災用品の収納アイディアまとめ
家族の人数に合わせた防災用品はかさばるものが多く、スペースを取るため収納しづらいのが1番の悩みですよね。
そこで、防災セットの中身を工夫したり、収納方法にアイディアをプラスすることでコンパクトで使い勝手のいい防災セットを準備することができます。
持ち出し避難用に使える収納アイディア
普段から常に持ち歩いていたい「非常用ポーチ」や「持ち出し用防災セット」、避難所に持ち込みたい「防災バッグ」などはひとつの袋にまとめて収納するのが鉄則。
職場やいつもの持ち歩き用バッグに取り入れておくことでいざと言う時にも役に立つアイテムを作り、見た目も中身もこだわることで自宅に収納していても邪魔になることなく毎日の生活に取り入れやすくなりますよ!
・機能性のあるポーチを利用する
持ち歩き用として普段のバッグの中に入れておくなら、ポケット付きや防水加工がされているポーチに入れておく収納です。
軽くて自分の気に入ったデザインのポーチに入れておくことで、邪魔にならずに持ち運びをしたくなる防災用品セットの準備ができますよ!
・オフィスにも置ける入れ物に入れてみる
災害時の帰宅困難時を想定して、職場やオフィスのデスクに防災用品を準備しておくことも大切で、置きバッグをしておくことで普段の持ち歩きの荷物を減らすことにも役立ちます。
普段の仕事に邪魔にならずに、必要な物をコンパクトにまとめておける入れ物を選ぶのがポイントで、ネット通販などではすでに防災用品一式が揃ったオフィス用の防災セットも販売されているので、省スペースでも収納することができます。
最近はひと目で中身が分かるクリアケースタイプのものや、A4サイズの大きさで見た目もシンプルなレスキューセットなど種類も豊富なので、使いやすさや好みに合わせて職場にも取り入れてみましょう。
・多機能防災グッズで防災用品の量を減らす
最近はダイナモラジオやツールナイフなどのように、何かと何かを兼用している多機能性の防災用品も増えてきました。
数種類のツールが一つにまとまった多機能防災グッズを準備しておけば、持ち運びや収納時にもコンパクトで省スペースに収納できるためオススメです。
「ラジオ×スマホ充電器×懐中電灯×サイレン」
「懐中電灯×折り畳み傘」
「卓上ライト×懐中電灯×充電器」
「バケツ×防災バッグ×椅子×踏み台」
備蓄品やストック用の収納アイディア
・靴箱は整理整頓して収納
一次避難を行う際は玄関先や寝室などに収納し、すぐに持ち出して逃げれるようにすることが第一優先。
特に玄関先は人の出入りが激しく散らかりやすい場所なので、普段から整理整頓をしてどこに何があるかを把握しておく必要があります。
靴箱は元々隠す収納にピッタリの場所でもあるので、要らない靴や履かなくなった靴を思い切って処分し、ヘルメットや大型の懐中電灯などのかさばりやすい防災用品を収納してみましょう。
・ローリングストックを取り入れてみる
食料備蓄法として防災士からも推奨されているローリングストック法は、賞味期限や備蓄の在庫が点検でき、いざと言う時には食べなれた食事が行える方法として人気を集めています。
防災用品専用のスペースを新たに作ることなく、いつものストック品を備蓄と兼ね揃えることで収納スペースも節約できるので、この機会に取り入れてみてはいかがでしょうか?