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最終更新日:2023/01/18 (公開日:2019/07/01)

【リスト付】非常用持ち出し袋に本当に必要なもの&いらないものとは?

災害発生時、避難も必要ですしライフラインや物流が止まってしまうと普段通りの生活が送れなくなってしまいます。

「防災グッズを普段から備蓄しておきたい」という人も多いですが、実は防災グッズをせっかくそろえても「実際には使わなかった」「避難時に邪魔になってしまった」ということがあります。

逆に、本当に必要なものを入れ忘れてしまうとただでさえ不便な災害発生時、より不便な生活を強いられてしまうことになるでしょう。

そこで今回は、非常用持ち出し袋に本当に必要なものを大きく2つに分けて、解説します。
何からそろえていいか分からない人や、防災グッズの入れ忘れを避けたい人は、ぜひ参考にしてください。

非常用持ち出し袋に本当に必要なものは2つ


災害への備えとして防災グッズをまとめておきたい、用意しておきたいという人は多いですが、実際に避難をするときに荷物が多いと避難の妨げになってしまいます。

よって、ある程度防災グッズを厳選して用意しておかなければいけません。

自分の命を守りつつ、絶対に用意しておきたい本当に必要な防災グッズは大きく分けて「今必要なもの」と「手に入らないもの」と覚えておきましょう。

①発災時に必要なもの

災害発生~72時間経過後から、徐々に物流やライフラインが復帰してきてだいたいのものは手に入るようになります。

よって、本当に必要なものは災害発生時から72時間の間を生き延びるための防災グッズが該当します。

②発災後に手に入らないもの

災害発生後、72時間経過後し物流やライフラインが復旧しても手に入らないものもあります。

例えば、食料や飲料水といった命と直結するようなものは比較的手に入りますが、持病がある人なら「常備薬」目が悪い人なら「メガネやコンタクトレンズ」子どもなら「子どもようの靴」など、その人それぞれが生きていく上で必要なものはなかなか手に入りません。

そのため、本当に必要な防災グッズとして用意しておくべきものには、物流やライフラインが復旧しても入手困難で手に入らないものの中で、自分や家族の命を守るために大切なものが該当します。

【発災時】非常用持ち出し袋に本当に必要なもの7つ

災害発生時「ただちに必要になるもの」は以下の通りです。
3日分としている理由は、72時間という期間が一つの目安とされているからです。


※ 大規模災害発生時には、「1週間分」の備蓄が望ましいとされています。
引用:首相官邸 >https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html

  • 3日分の水
  • 3日分の食料(非常持ち出し袋の中には1日分でOK)
  • スマートフォンと充電器、電池
  • 懐中電灯
  • 防災ラジオ
  • 3日分の携帯トイレ(非常持ち出し袋の中には1日分でOK)
  • ヘルメットか防災頭巾

3日分の水

3日分の飲料水を用意しておきます。
なお、非常持ち出し袋の中は1日分でOKです。
一日あたり成人で2L~2.5Lの水が必要になります。

志布志の自然水 非常災害備蓄用

非常持ち出し袋の中に入れるのは500mlペットボトルで小分けに入れると、都度飲めるのでおすすめです。

自宅には最低3日分の水、できたら1週間分の飲料水を用意しておきます。
こちらは1.5Lや2Lボトルでも問題ありません。

ケイ・エフ・ジー 純天然アルカリ保存水

さらに、自宅には飲料用だけでなく生活用の水を確保するために、一緒にウォータータンクを用意しておきましょう。
耐久性の高いハードタイプがおすすめです。

尾上製作所(ONOE) ウォータータンク

家族が複数いて手分けして水を確保しに行けるなら、携帯に便利なソフトタイプも予備として複数用意しておいても良いでしょう。

キャプテンスタッグ 伸縮ウォータージャグ5L

3日分の食料(非常持ち出し袋の中には1日分でOK)

3日分の食料を用意しておきます。
飲料水と同じく非常持ち出し袋の中は1日分(3食分)で問題ありません。

防災食や非常食というと、レトルトやアルファ米を想像する人も多いかもしれません。

けれども、非常持ち出し袋の中に入れておく1日分の食料は、あくまで避難先まで無事にたどりつける分のみを用意しておきましょう。

すぐに補給できる、持ち運びのスペースもとらないという理由で携帯食がおすすめです。

アサヒグループ食品 1本満足バー シリアルホワイト

なお、自宅に備蓄しておく非常食はアルファ米やレトルト、缶詰などの選択肢があります。
3日分はあくまで最低限で、もしも自宅でストックできる余裕があれば飲料水と同じく1週間分は備蓄しておくのが推奨されています。

非常食セット サタケ アルファ米 永谷園フリーズドライご飯 13種セット

携帯食、備蓄用ともにローリングストックをしながら上手に備えましょう。

スマートフォンと充電器、予備バッテリー

災害発生後から正しい情報を手に入れて適切な行動をするのも、自分の命を守ることにつながります。
情報を手に入れるうえでも、連絡ツールとしても使えるのがスマホですが、充電が切れてしまうと使い物になりません。

充電器と予備バッテリーも用意しておきましょう。

Anker PowerCore 10000

懐中電灯

停電や夜間での安全確保に懐中電灯は必需品です。
自分はもちろん、一緒に避難する人数分用意しておきます。

WUBEN フラッシュライト

防災ラジオ

正しい情報を得るツールとしてはスマホも有効ですが、ほかの用途でも使えるスマホはできれば電池を温存しておきたいもの。

情報を手に入れるツールとして、防災ラジオを用意しておきましょう。

Aokeou 防災ラジオ

3日分の携帯トイレ

ライフラインが止まるということは、当然トイレも使えなくなります。
1日あたり7回、3日分の携帯トイレを用意しておきましょう。

なお、非常持ち出し袋の中に入れておくのは1日分のみでも問題ありませんが、避難所で簡易トイレが使えない場合もありますので、携帯サイズのものを3日分用意しておくと良いです。

トイレマン簡易トイレ汚物袋-50回分

ヘルメット

避難時とにかく守らなければいけないのが頭です。
忘れがちですがヘルメットを用意しておきましょう。

ヘルメットは折りたたみ式のものを選ぶと、非常持ち出し袋のスペースを少なくできます。

TOYO作業・防災用折りたたみヘルメット

子どもや赤ちゃんも一緒に避難する場合も、必ず子ども用も用意しておきましょう

防災ずきん

よくある勘違いとして、ヘルメットと防災ずきんが頭を守るグッズとされています。
防災ずきんの最も適している用途は、火災時に煙を吸わないように首から上を守ることです。
頭を守ることが目的の場合は、ヘルメットの方がはるかに優れています。
緊急時の場合は、防災ずきんでもタオルでもいいので守った方が望ましいでしょう。
しかし、頭を守るグッズを事前に準備しておくなら、ヘルメットを備えておくことを推奨します。

【発災後】非常用持ち出し袋に本当に必要なもの

発災72時間は、外部からの支援が届かず自分達の力のみで生き抜かなければいけない期間とされています。
東日本大震災や熊本地震でも、発災72時間以降に救援物資が届いたり、ライフラインや物流が復旧したりしました
しかし、物資が届いたりインフラが復旧したりしても、手に入らないものもあります。
自分や家族にとって必要な、入手困難なものもあらかじめ用意しておきましょう。

  • 身分証明書や貴重品のコピー
  • 印鑑
  • 自分にとって必要なもの
  • 家族にとって必要なもの

身分証明書や貴重品のコピー

自分の身元を証明したり、り災証明書の発行など行政での手続きを受けたりする場合に必要なのが身分証明書です。
また、預金を下ろすさいにも通帳が必要になります。

ただし、身分証明書や通帳、保険証や母子手帳などは災害時コピーで問題ありません
実物は普段の生活で使いつつ、コピーをして非常持ち出し袋に入れておきましょう。

印鑑

もろもろの手続きで印鑑が必要になります。
印鑑を作って非常持ち出し袋に入れておきますが、認印で問題ありません。

ただし、シャチハタタイプのスタンプ印は、捺印できる印鑑として認められないため、安い認印で構いませんので、シャチハタタイプは避けるようにしましょう。

自分にとって必要で手に入らないもの

自分にとって必要で手に入らないもの、と言ってもイメージしにくいかもしれません。
普段の生活で欠かせないものを考え、非常持ち出し袋に入れておきましょう。

以下に例を出しておきます。

持病などがある人は…常備薬、お薬手帳など
歩くときに杖を使っている人なら…杖
裸眼でものを見るのが困難な人なら…メガネやコンタクトレンズ
女性なら…生理用品 などです。

普段生活している中で、習慣づいているもの、欠かせないものをリストなどにかき出して、スペアを用意しておき、非常持ち出し袋に入れておくのがおすすめです。

家族にとって必要で手に入らないもの

一緒に避難する家族がいる人は、家族にとって必要、かつ災害時には手に入りにくいものを用意しておきます。
特に、子どもや赤ちゃんと一緒に避難する必要のある母親や父親の立場の人は、子どもや赤ちゃんが生きていくうえで必要、かつ災害時には手に入りにくくなるものが「本当に必要なもの」になります。

以下に例を出しておきます。

妊婦さんがいるなら…母子手帳(コピーでOK)
赤ちゃんがいるなら…母子手帳(コピーでOK)、スティックやキューブタイプのミルク、使い捨て哺乳瓶、お湯が沸かせるもの、または液体ミルク、赤ちゃんの着替え、離乳食のパウチなど月齢にあったもの
子どもがいるなら…母子手帳(コピーでOK)、子ども用の靴、着替えなど

避難所への避難はもちろん、自宅避難の場合でも、72時間経過後は食料や水が支給されることも多いです。
ただし、自分や家族が「ないと生きていけないもの」で救援物資や物流では手に入らないものは、必ず自分で用意しておくようにしましょう。

非常用持ち出し袋 リスト

参考として、首相官邸が作成している非常用持ち出し袋に必要な防災グッズのリストを載せておきます。
また、こちらのリンクもリンクもご覧ください。
政府広報オンライン >https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201108/6.html

非常用持ち出し袋 リスト
引用:首相官邸 >https://www.kantei.go.jp/jp/content/000111250.pdf

非常用持ち出し袋に本当に必要なものを入れ忘れないように

防災グッズで本当に必要なものは一体何かをご紹介しました。

災害発生時に72時間を一人の力で生きられるようにするものに加えて、物流やライフラインがある程度復旧しても手に入らないものが本当に必要なものに該当します。

災害時は自分の命を守るのが最優先ですが、いつでも手の届くところに本当に必要な防災グッズを入れた非常持ち出し袋を用意しておきましょう。

入れ忘れがないようにリストを作ったり、ひとつずつ確認しながら入れたりするのがおすすめです。

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