最終更新日:2022/09/03 (公開日:2019/01/23)
福島県の東日本大震災の記録と復興の歩み
今回は、福島県新生ふくしま復興推進本部の方に、現在の福島に関しての聞き込みを行いました。
紹介していただいた様々な資料の中から、東日本大震災に関する記録や復興に関して以下の3点に関して記事を作成しました。
- 震災に関係する様々なメッセージ
- 実際の被害状況
- 今の福島の前向きな姿勢
福島県というと、東日本大震災で大きな被害を受けた”被災地”としての印象が未だ残る現在
あの時どんな災害があって、そこにいた人が何を思って、今どんな風に復興が進んでいるのかをご存知ですか?
今回は簡単にその概要に関して様々な資料と共に紹介して行きます。
01.震災に関係する様々なメッセージ
次世代の職員へらのメッセージ
災害時に対応におわれた県職員からのメッセージ画像より抜粋
「今出来ていること。出来ていないこと。」を正確に発信する。
今回の災害では「行政の情報は信じられない。」との言葉を多く聞いた。災害が発生した場合には、市民も不安であり、行政に対する多くの要望・要求が寄せられた。初めから全ての要望・要求に答えることはできないが、そこで批判を恐れて期待を持たせるような曖昧な答えをするのではなく「今できていること。」「できていないこと。」「これからできること。」「これから先もできないこと。」をはっきりと正確に伝えることが大切であり、そのことが行政に対する住民の信頼を得ることに結びつくと考える。(保健福祉部にて水道の復旧に携わった職員)「生きていれば…なんてそんなの綺麗事だ」と鼻で笑う人ももしかするといるかもしれない。でも今、私はいまだに行方のわからない人々が生きてくれれば、もうそれでいいと思っている。生きているからこそ何かができるのだから。生きてさえいれば、いつかは会えるかもしれない。それに、生きているからこそ震災での事を人々に伝えることができる。(浪江高校一学年)
ふくしま宣言
平成24年3月11日「復興の誓い」に置いて知事が発表したふくしま宣言から一部抜粋
「私たちは必ず、美しいふるさとふくしまを取り戻します。
私たちは必ず、活力と笑顔あふれるふくしまを築いていきます。
そして私たちは、このふくしま復興の姿を世界へ、未来へと伝えます。」
02.震災の概要と被害
被害状況
平成23年3月11日に発生した東日本大震災は東北から関東にかけたの東日本一帯に甚大な被害をもたらしました。
福島県においては地震と津波に加えて、原子力災害が重なる未曾有の複合災害になりました。
原子力災害は、津波や地震自体がおさまった後も福島県の風評被害を発生させ、その被害はなお継続しています。
地震
平成23年3月11日14時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し福島県では震度6強を観測し、その揺れは6分以上も継続しました。
津波
東北地方太平洋沿岸をはじめ全国の沿岸で津波が観測され、福島県相馬市では高さ9m以上の非常に高い津波を観測しました。
(観測施設が津波により被害を受けたためデータを入手できない期間があり、後続の波で更に高くなった可能性があります)
高さ9mはだいたい一般的なビルの3〜4階の高さです。
原子力発電
東京電力株式会社の福島第一原子力発電所および第二原子力発電所で運転中の7基の原子炉は、地震発生時に自動停止したものの、地震の揺れにより外部電源が喪失しました。
更に、設計上の想定を上回る津波により海水冷却設備が損壊、タービン建屋内の非常用電源設備なども浸水し、原子炉の冷却に支障をきたしました。
その後、日本の原子力発電所で初めて住民の避難指示が発出される緊急事態となりました。
風評被害
原発事故以来、福島県の農林水産物は、緊急事モニタリングで安全性が確認されたものであっても県内および首都圏などでの取引停止や取引価格の低下などの風評被害が継続しています。
また、工業製品や加工食品などの風評被害も発生し、観光に関しても旅行者が減少しました。
また、人口に関しても震災後に人口減少率が増加しました。
03.前向きな福島の姿勢
あなたの思う福島はどんな福島ですか?
これは福島県が2016年3月12日の全国紙及び県内紙の朝刊や交通広告に、これまでの支援に対する感謝の気持ちと、本県の復興への関心を高めるきっかけとなるようにとの思いを込めて掲載した「あなたの思う福島はどんな福島ですか?」の広告です。
これは日本新聞協会主催の新聞広告賞「優秀賞」を受賞しました。
あなたの思う福島はどんな福島ですか?
福島県という名前を変えないと、復興は難しいのではないかと言う人がいます。
海外のかたの中には、日本人はみんな、防護服を着ていると思っている人もいるそうです。あなたの思う福島はどんな福島ですか?
福島にも、様々な人が暮らしています。
括ることはできません。
うれしいこと。くるしいこと。
進むこと、まだまだ足りないこと。光の部分、影の部分。
避難区域以外のほとんどの地域は、日常を歩んでいます。お時間があれば今度ぜひいらしてくださいね。
ふらっと、福島に。
いろいろな声によって誇張された福島はそこにはありません。
おいしいものが、きれいな景色が、知ってほしいことが、たくさんあります。
おもしろい人が、たくさんいます。
未来に向かう、こどもたちがいます。あなたの思う福島は、どんな福島ですか?
あなたと話したい。
五年目と、一日目の今日の朝。福島の未来は、日本の未来。
昨日までの、あたたかなみなさんからの応援に感謝します。
原発の廃炉は、長い作業が続きます。
名前は変えません。
これからもどうぞよろしくお願いします。ほんとにありがどない。
04.福島県復興推進本部からのメッセージ
何かメッセージなどあれば