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最終更新日:2023/05/09 (公開日:2019/07/01)

防災対策の簡易トイレの必要数は?おすすめの簡易トイレ4選!!

災害時に備えておきたい防災グッズと言えば非常用の簡易トイレや携帯トイレが挙げられます。

防災博士
避難所での生活はもちろん自宅避難の場合であっても、断水によってトイレが使えなくなった場合に役立つため、持ち出し用の防災セットや備蓄品として用意しておくのが理想的なんだ。

最近ではドラッグストアやバラエティショップでも様々な種類の商品が取り扱われているので入手しやすくなり身近な防災グッズのひとつとも言えます。

ですが一方で、費用もスペースもかかる簡易トイレは「必要ないのであれば準備したくない」という人もいるかもしれません。

そこで今回は、災害時の簡易トイレの必要性や、これから準備する場合の簡易トイレのオススメ商品、それと同時に用意しておきたい防災グッズをご紹介します。

防災グッズに簡易トイレは絶対に必要?

そもそも、避難所では仮設トイレが設置されるという話を知っている人も多いかもしれません。

工事現場やイベント会場などでも使われている簡易式の公衆トイレは、自分でトイレ用品の準備をする手間が省けますし、実際に便利であることも事実です。

ですが、避難所での簡易トイレを利用した被災者の声には

  • 避難所の仮設トイレが詰まって使えなかった
  • トイレの待ち時間が長くて大変だった
  • 高齢者などで介助が必要な場合は不便で狭く感じる
  • そもそも避難所に設置されるまでに時間がかかった

など、さまざまな問題点や課題点が挙がったそうです。

また東日本大震災では、3日以内に仮設トイレが行き渡った自治体は、34%しかなかったと言われています。(参考:3.11のトイレ 現場の声から学ぶ

最近では防災意識が高まった影響もあり、災害時に自宅避難を想定して、お風呂の湯船の水を溜めておくことを日常的に意識して取り入れている家庭も多くなってきました。

断水によって水が使えなくなったとしても、トイレで用を足した後はお風呂に貯めておいた水を流せば使えると思っている人も多いはず。

ですが、地震などによって上下水道の配管にズレが生じたり破損することで、お風呂の水を貯めてトイレに使おうと思っていてもきちんと流れなくなる可能性もあるのです。

そのため、簡易トイレの備えは避難所や自宅関係なしに、なるべくしておいた方がいいと言われています。

トイレをする時に必要な防災グッズも忘れずに

また、簡易トイレだけ準備しても、トイレをする前や用を足したあとの処理のことまで考えて防災セットを準備をしなければいけません。

  • 「目隠しポンチョ」が無くて使えない…
  • 用を足した後の「トイレットペーパー」を忘れてた!
  • 使用済の携帯トイレは放置しているとニオイも気になり不衛生…

このように、目隠しポンチョなどをはじめとした見落としがちなトイレ関連の防災グッズは、簡易トイレや携帯トイレとセットで準備しておかなければ実用性にかけてしまうのです。

非常用の簡易トイレって何回使えるの?

携帯トイレや非常用の簡易トイレの必要性が分かってくると、次に聞きなるのがその枚数。

具体的に災害用の簡易トイレを準備する場合には、どの程度の量を用意すればいいかわからないという方も多いでしょう。

特に家族が多い家庭では費用もスペースも必要とするため、できるなら必要最小限の回数分だけ準備したいものですよね。

1人暮らしや4人家族に必要数は?

簡易トイレを用意する際は、袋を取り替えるしくみとなっているため、家族全員で準備しておかなければいけない枚数を計算しなければいけません。

日常生活において、成人が1日にトイレを使用する回数は、平均で4〜7回程度だと言われています。

ストックする簡易トイレの数量としては、7日間を想定した4人家族の場合では、排便する毎に交換する時なら少なくても60枚近く、排尿するごとに交換する時にはおよそ200枚を準備しなければいけないと言われています。

1人分に必要な数家族4人に必要な数
1日分(排便毎に交換)2回分8回分
1日分(排尿毎に交換)7回分28回分
7日分(排便毎に交換)14回分56回分
7日分(排尿毎に交換)49回分196回分
防災博士
4人家族で60~200枚の替えが必須になるため、人数が増えれば増えるほど揃える枚数が増えることになる。そんな時に便利なのが、交換のタイミングを切り替える方法だ。

例えば、60枚を準備しておき、上下水道やトイレの復旧に必要な日数の予定が付いて、残りが足りないと感じるような場合は「朝晩の2回交換」などに切り替えることで、使用日数を伸ばすことができるので、臨機応変に対応すると良いかも知れませんね!

おすすめの簡易トイレ4選

緊急用簡易トイレや携帯トイレ、トイレットペーパーや消臭袋などには災害時に役立つ工夫がされた商品が数多くあります。

ここでは、非常時にも役立つトイレ用品のオススメ商品をご紹介します。

緊急用簡易トイレ・携帯トイレ

・備蓄品にピッタリの大容量が嬉しいトイレセット

大家族やこまめに変えたいという家庭にピッタリなのが、80枚の大容量が嬉しい「SANYO80簡易トイレセット」。

自宅の便座にも取り付け可能なので、備蓄品として置いておくことで自宅避難の場合に役立ちます。

排便収納袋と凝固剤を必要な分だけ防災バッグにもプラスすることができるので、持ち出し用として組み立て式簡易トイレを持っている人にもオススメできるアイテムです。

・誰でも簡単に組み立てれる簡易トイレセット

箱型にもかかわらず大人も座れるほど丈夫な簡易便座の耐荷重はなんと200kg!

頑丈な造りにもかかわらず組み立ても簡単に行うことができる日本製のトイレセットは、非常用簡易トイレデビューをする人でも気軽に使うことができます。

丸洗いができる素材が使われているため何度でも繰り返して使用することができ、キャンプなどのアウトドアや長距離ドライブなどの長旅などの普段使いとしてもとっても便利。

緊急時がぶっつけ本番だと心細いという人は、実際に一度使ってみることで避難生活でも扱いに困ることがないですよ!

・消臭力ではランキングでもトップクラスの「BOS」

「驚異の防臭袋 BOS(ボス)非常用トイレセット」は、群を抜いて衛生的なトイレ袋として話題の商品で、ニオイの少なさから介護用・赤ちゃんおむつ用・ペット用など幅広い家庭から支持を得ている人気アイテムです。

2重の袋によって衛生的に保たれ、よりニオイ漏れの少ない構造になっているので、長期化する避難生活でゴミの処分が出来ない時でも安心して使用することができます。

また、少量パックから大容量までのラインナップで販売されている商品なので、家族に必要な人数に合わせて購入することもできるのも魅力的です。

・片手で使えるサイズで場所を取らない携帯トイレ

ハンディ―サイズでコンパクトに収納できる携帯用トイレは、緊急時の1次持ち出し用袋や普段の持ち歩きにもピッタリの非常用トイレです。

男女が使えるデザイン設計でまとめて買えば家族みんなで使うことができ、分かりやすい使用方法は子どもでも使うことができる優れものです。

同時に揃えたいトイレ用品

・省スペースでも長く使える魔法のトイレットペーパー

通常のトイレットペーパーに比べて3倍も長持ちしてくれる、省スペースが嬉しいスコッティの「3倍長持ちトイレットティシュー」は、防災バッグのスペースの節約にもなるため1ロールは持っておきたい優れもの。

こちらも同じく普段の生活で一度取り入れてみて、減りの速さを調べておくことで家族分のストックに必要な量を把握することができます。

・授乳や着替えにも便利な万能ポンチョ

男女兼用の目隠しポンチョは、トイレの際に使うだけでなく着替えや授乳、雨風邪や寒さ避けとしても使える便利な防災グッズです。

男女兼用の長さで使い勝手も良く、使わない時は収納袋に入れてコンパクトに使用することができるので、1人1枚は用意しておくと何かと役に立ちます。

・除菌、消臭、手洗いもコレ1本

手にも使うことができる「クリーンイオンウォーターミスト」は、簡易トイレを清潔に保つだけでなく消臭や手洗いにも使える安心の日本製。

肌に優しい成分なので保湿効果にも期待でき、冬場の水不足の時には食事前などのちょっとした手洗いにも便利です。

・”お腹の緊急時”にも備えておくと安心のトイレシャワー

災害が起こった時にはお風呂に入ることができないため、万が一お腹が緩くなってしまった時でも清潔に保ちたい時に便利なのが携帯用ウォッシュレット。

子どもから年配の方でも使用することができるシンプルな造りなので、持ち運び用にも備蓄用にも1本持っていると心強いです。

特に女性の場合は急に月経が来る場合なども想定し、ビデの代わりに使用することもできるので、避難生活でも清潔で快適に過ごすことができますよ!

まとめ

上下水道の復旧は短い期間であれば3日ほどと言われていますが、断水が長期化すると長いところでは1ヶ月を超えるケースがあります。

簡易トイレの必要な数に関しては、上下水道が復旧するまでの時間に加え、1日あたりのトイレの回数によって各家庭で異なります。

心配であれば、1日で自分が何回トイレを利用しているかの目安となる回数の平均を測っておき、そこから大体の必要な数を計算しておくことで準備に必要な数を割り出しておくと安心です。

被災時は極度のストレスで体調が悪化し、下痢や嘔吐してしまうことも想定してなるべく余裕を持って準備しておきましょう。

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