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公開日:2024/12/06

【保存版】今すぐできる竜巻対策を解説

今回の記事は、竜巻についての記事です。

竜巻は、地域によっては発生する可能性が低かったり、見たことがなかったりする人もいると思います。

竜巻が発生してしまうと、甚大な被害が生じ非常に危険です。

まずは、竜巻のメカニズムについて、そして竜巻が発生する兆候を見抜く方法についても、ご紹介していきます。

竜巻とは

竜巻とは


引用:気象庁>竜巻などの激しい突風とは | 気象庁

竜巻とは、

発達した積乱雲に伴う強い上昇気流により発生する激しい渦巻きのことです。

引用:気象庁>竜巻などの激しい突風とは | 気象庁
画像引用:ウェザーニュース>北海道に「ろうと雲」出現 竜巻などの突風に注意 – ウェザーニュース

竜巻が発生する直前や発生している時に、竜巻と共に漏斗雲(ろうと雲)が見える場合が多いです。 

竜巻の被害域は、幅数十メートルから数百メートルです。

竜巻の中心部分の風は、毎秒100mに達することがあります。

竜巻が起こる兆候

竜巻の前兆として、下記のような異変が現れることがあります。

・真っ黒な雲が近づいてきて、周囲が急に暗くなり始めた

・雷の音が聞こえてきた

・急に冷たい風が吹いてきた

・雨や雹が降り始めた

・草や土のにおいがする

・いつも見ないような積乱雲が発達している

このような異変が見られた場合、竜巻が発生する可能性が極めて高いです。

異変が感じられた場合は、直ちに自分の身を守り、むやみに外出するのは控えましょう。

竜巻の種類

発達した積乱雲からは、竜巻のみならず、「ダウンバースト」や「ガストフロント」といった激しい突風をもたらす現象が発生することがあります。

「ダウンバースト」は、

積乱雲から吹き降ろす下降気流が地表に衝突して水平に吹きだす激しい空気の流れです。

引用:気象庁>竜巻などの激しい突風とは | 気象庁

被害地域は、円形や楕円形に広がる特徴があります。

「ガストフロント」は、

積乱雲の下で形成された冷たい(重い)空気の塊が、その重みにより温かい(軽い)空気の側に流れ出すことによって発生します。

気象庁>竜巻などの激しい突風とは | 気象庁

画像を見てもわかるように、ガストフロントが発生する際、気流が水平上に広がっています。

竜巻やダウンバーストよりも、ガストフロントは気流が広域的に広がりやすく、広範囲に被害を及ぼしてしまうのです。

竜巻の主な被害

竜巻は、建物に被害を及ぼし、死者が出てしまうほど恐ろしい自然現象です。

画像:株式会社kokua作成(気象庁HPより、1991~2024年における都道府県別発生確認数)

都道府県別でみると、竜巻は高知県、宮崎県、沖縄県、秋田県、鹿児島県で発生確認数が多くなっています。

日本全体で見ると、東北地方の日本海側から北陸にかけて、関東地方から九州の太平洋側、沖縄で発生確認数が多いです。

画像引用:気象庁>気象庁 | 都道府県別の竜巻発生確認数
画像引用:気象庁>気象庁 | 都道府県別の竜巻発生確認数

また、日本で発生する竜巻の数は、年間平均でおよそ55回で、9月から10月において発生確認数が多くなっています。

竜巻は、90年に1度起きるかどうか程度の稀な現象です。

画像を見ると、より竜巻の威力がどれほど強く恐ろしいのかがよくわかるでしょう。

それでは、いったい竜巻による被害とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

・短時間で狭い範囲に集中して甚大な被害をもたらす

・移動スピードが非常に速く、被害が広範囲に及ぶ

・建物が倒れたり、車がひっくり返る

・様々なものが竜巻に巻き上げられたり、猛スピードで飛んでくる

・建物の中でも、飛んできたものが窓ガラスを割ったり、壁に刺さったりする

このように、竜巻の威力によって生じる被害は様々なのです。

竜巻対策

それでは、日頃からどのように竜巻対策を講じれば良いのでしょうか。

竜巻注意情報の通知設定を行う

竜巻を予測することは非常に難しいです。

そのため、竜巻注意情報といった気象情報を即時に受信できるようにしておくべきです。

そこでお勧めなのは、防災速報を受け取ることができるスマートフォンのアプリなどをダウンロードしておくことです。

・Yahoo!JAPANの「Yahoo!天気」

・ウェザーニュースの「ウェザーニュース」

・NHKの「NHKニュース・防災」

といったアプリをダウンロードしておきましょう!

こちら(防災気象情報とは? | SAIGAI JOURNAL(災害ジャーナル)|防災をもっと身近に)の記事では、竜巻注意情報といった「防災気象情報」についてご紹介しているので、合わせてご覧ください。

竜巻発生確度ナウキャスト

「竜巻発生確度ナウキャスト」という竜巻の予測を行うシステムがあります。

「竜巻発生確度ナウキャスト」とは、

気象ドップラーレーダーなどから「竜巻が今にも発生する(または発生している)可能性の程度」を推定しているものです。

引用:気象庁>竜巻発生確度ナウキャストとは | 気象庁

竜巻発生確度ナウキャストは、竜巻の発生確度を10km 格子単位で解析しています。

そもそも「発生確度」とは、竜巻が発生する可能性の程度を推定するという意味であり、竜巻の発生する確実さの度合いを表しています。

さらに、1時間後(10〜60分先)までの予測がされ、10分ごとに更新して提供されています。

竜巻発生確度ナウキャストでは、日本地図上に赤や黄色の色で、竜巻が発生する可能性がある場合や既に発生している場合に、その場所が示されます。

色の意味としては、赤色が発生確度2で、黄色が発生確度1です。

発生確度2になっている場合、竜巻などの激しい突風が発生する可能性があり、急な突風の発生に注意が必要です。

また、発生確度1になっている場合、発生確度2よりは低いが、竜巻などの激しい突風が発生する可能性が高い状況です。

ナウキャストは、こちら(気象庁 | ナウキャスト(雨雲の動き・雷・竜巻))から見ることができます。

防災グッズで対策を

竜巻対策のみならず、防災対策として、日頃から防災グッズや備蓄品を備えておくことが重要です。

竜巻対策として効果的な防災グッズは、飛散防止フィルムです。

竜巻による強風で、家の窓が割れてしまう可能性が非常に高く、風によってガラスが飛んできた場合、かなり危険です。

事前に窓に飛散防止フィルムを貼っておくことで、ガラスが飛散するのを抑えることができます。

また、ガムテープで窓を補強するのも効果的で、布ガムテープや養生テープがお勧めです。

窓にガムテープをクロスさせて貼ると、窓が補強されるのです。

竜巻対策もそうですが、台風対策にもなるので、ぜひ参考にしてみてください。

竜巻の影響で、窓ガラスが割れてしまった場合、ガラスの破片で怪我をしてしまう場合も考えられます。

その対策として、防災スリッパがお勧めです。

通常のスリッパと違い、防災スリッパは頑丈に作られていて、足をガラスの破片から守ってくれます。

竜巻から身を守るポイント

もし、竜巻が発生してしまった場合、私たちはどのようにして自分の身を守ることができるのでしょうか。

屋内にいる場合

屋内にいる場合に竜巻が発生する危険性がある際は、

・カーテンや雨戸を閉める

・窓から離れて頭も守る

竜巻による強風で窓ガラスが割れ、飛んでくる可能性があります。

・1階の窓のないトイレや浴室へ

竜巻によって、屋根が飛ばされるケースが多いです。

下に行くほど竜巻によって飛ばされる可能性が低くなります。

もし、地下がある場合は地下に、地下がない場合はトイレや浴室に逃げ込みましょう。

屋外にいる場合

屋外にいる場合はどうすれば良いのでしょうか。

・鉄筋コンクリート等の頑丈な建物に逃げ込む

・家のシャッターを閉める

一見頑丈そうな電柱や太い木々でも、竜巻による強風で倒壊する危険性があります。

また、物置や車庫の中、窓の多い建物も非常に危険です。

天候に異変が生じた場合や竜巻が発生する可能性が高まっている場合は、ただちに頑丈な建物の中に避難し、自分の身を守りましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は、「竜巻対策」についてご紹介しました。

竜巻の発生確率としては、そこまで高いわけではないのですが、もし竜巻が発生してしまった場合、甚大な被害が生じます。

竜巻が発生する前には、雷の音が聞こえてくるといった天候に異変が見られます。

少しでもいつもと違うなと異変を感じた場合は、安全で頑丈な建物に避難し、自分の身を守りましょう。

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