公開日:2024/07/10
【永久保存版】必見!1人暮らしの防災対策のススメ
1人暮らしに最低限必要な防災対策3選
①ハザードマップを確認する
自分が住んでいる場所の周辺にある危険性を、ハザードマップで確認してみましょう。
ハザードマップは、
自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図
国土地理院>「ハザードマップ」,https://www.gsi.go.jp/hokkaido/bousai-hazard-hazard.htm
のことです。
それでは、ハザードマップを見る際に、気を付けるべきポイントを3つご紹介します。
1.避難場所・避難経路の確認をする
避難経路の道のりの中で、発災時に危険性が高いとされる場所がハザードマップ上で確認できるかもしれません。
自分が住んでいる場所から、最寄りの避難場所までの安全性の高い避難経路はどこか確認しましょう。
2.日頃からよく使う場所を確認する
いつどのような場所で被災するかどうかはわからないのです。
勤務先や学校の近辺など、日頃からよく訪れる場所の災害リスクも予め確認しておきましょう。
3.災害ごとのハザードマップを確認する
災害といっても、津波や地震、洪水、高潮、土砂災害のように種類は様々です。
災害ごとのハザードマップがあります。
それぞれの災害によって、予想される被災状況は異なってきます。
各災害のリスクをハザードマップを通じて把握しておきましょう。
どこでハザードマップを確認することができるのでしょうか。
ハザードマップは、自治体のホームページに掲載されています。
また、国土交通省が運営している「ハザードマップポータルサイト」というものがあります。
このサイトでは、上記引用画像のように地図から災害リスクを調べることができます。
さらに、洪水や土砂災害といった災害の種類からも調べることができます。
もし、自分が住んでいる場所に色が塗られていない場合、安心してはいけません。
ハザードマップはあくまでも過去の災害のデータをもとに予測して作成されたものです。
東日本大震災や能登半島地震のように、予想されていた被害状況を超える規模の災害も実際に起こっています。
ハザードマップを参考に、発災時どのような行動を取ればいいのかを考えておきましょう。
ですが、ハザードマップを確認したからといって防災対策が十分であるとは言えません!
ハザードマップを確認した後に、避難時のことを想像しながら、避難所までの経路を実際に歩いてみるなどをして、確認してみるのが良いでしょう。
その際は、曜日や時間など条件を変えて、様々なケースを想定して行うと良いでしょう。
②連絡手段を確認する
発災時には家族・友人と、どのようにして連絡をとればいいのでしょうか。
特に、1人暮らしをされている方は、家族と離れて暮らしており、不安に感じてしまうと思います。
また、家族・友人の安否が気になると思います。
発災直後は、安否確認の電話が集中してしまい、電話がつながりにくくなる現象が発生します。
そのような状況において連絡を取ることができる1つの方法をご紹介します。
それは、「災害用伝言サービス」です。
NTT東日本などの電気通信事業社では、通信の混雑の影響を避けながら、安否確認や連絡を行うための「災害用伝言サービス」を提供している企業もあります。
災害用伝言サービスの例としては、171番に電話をかけるものや、ネット接続を利用した災害用伝言板があります。
NTT東日本では、利用できる日が限られてはいますが、災害用伝言ダイヤルを体験利用することができます。
③備蓄品や防災グッズを備える
皆さんは水や食料といった備蓄品や防災グッズを準備していますか?
水や食料は、3日から1週間程度の分を用意しておくことをお勧めします。
発災後、物資が届き始めるとされ、また生命維持が必要とされている日数が3日程度と言われています。
ちなみに、水は1人あたり1日3ℓ必要だと言われています。
食料には、パックご飯やレトルト食品、乾パンといった、ガスや電気などのライフラインが止まってしまっても食べることが可能なものがあります。
そして、発災時すぐ避難できるように非常用持ち出し袋も準備しておきましょう。
そこで首相官邸が推奨している「災害の『備え』チェックリスト」を紹介します。
こちらのチェックリストを参考にしてみてください。
また、こちら(わかりやすい防災用品 チェックリスト!在宅/一・二次避難別にご紹介 | SAIGAI JOURNAL(災害ジャーナル)|防災をもっと身近に (saigai-info.com))の記事をご覧ください。
実際に使う人やシーンによって、災害時に必要になってくる防災グッズが異なります。
そのためにも、記事やチェックリストを参考に、自分だけの「備えチェックリスト」を作成し、それをもとに災害に対して備えておきましょう。
【大学生】おすすめの1人暮らし防災対策
ここからは、大学生の1人暮らしの方に向けた防災対策についてご紹介していきます。
先ほどご紹介した防災対策と合わせて、参考にしてみてください!
賃貸選びで重要なポイント
これから新生活をされる方、現在1人暮らしをされている大学生の皆さん!
十分な防災対策をされていますか?
非常用持ち出し袋を用意しておくことや家具の固定等も非常に大切な防災対策です。
発災時に、少しでも被害を抑えられ、安心して暮らしていくためにも、部屋探しの段階から重要です。
発災時に、少しでも被害を抑えられ、安心して暮らしていくためにも、部屋探しの段階から重要です。
①近隣の環境をチェックしよう
先ほどご紹介した通り、部屋探しで考えている場所がハザードマップ上においてどのような場所なのかを事前に確認しておきましょう。
また、実際にその物件周辺の環境を目で確認しておくのも大切です。
インターネット上にある情報は、最新のものではないケースがあります。
その場所は海抜何mなのか、川や海が近いのか、土砂災害の危険性はあるのか、
現地に行き自分の目で確認するのが良いでしょう。
②耐震基準や建物の構造をチェックしよう
「耐震基準」とは、
建築基準法で定められている建築物の耐震能力を測る基準
アットホーム>【災害対策】地震や台風に備える!部屋探しでチェックするポイントまとめ|【アットホーム】住まい・不動産のお役立ち情報&ツール (athome.co.jp)
のことです。
1981年に建築基準法が改正され、1981年5月31日までの基準が「旧耐震基準」、6月1日以降の基準が「新耐震基準」と呼ばれるようになりました。
また、2000年には新耐震基準をより強化した基準が設けられました。
そこで、簡単に「旧耐震基準」と「新耐震基準」の違いはどのようなものかをご紹介します。
・旧耐震基準→震度5程度の揺れに耐えられること
・新耐震基準→震度6強~7弱の揺れに耐えられること
また、1981年の時点で改正された耐震基準を満たさなかった住宅のことを「既存不適格住宅」と言います。
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、被災した木造家屋の約98%が、旧耐震基準によって建てられていた住宅であったというデータがあります。
データからもわかるように、旧耐震基準だったり築年数が古かったりするものほど、建物の耐震力は弱くなると言えるでしょう。
さらに、建物によっては、耐震構造や制震構造、免震構造が施されている場合があります。
先ほどご紹介した「旧耐震基準」か「新耐震基準」かどうかも合わせて、これらを部屋探しでチェックする際のポイントにしてみてください。
③地盤の状況をチェックしよう
物件の地盤の状況をチェックしてみましょう。
どんなにその物件が、新耐震基準を満たしていて頑丈な作りでも、地盤が弱い場所に建っているのでは、意味がありません。
住宅を建てるために平らな土地を作り、土を盛る「盛土」が行われている場所が多いです。
盛土は、発災時に崩れるリスクが高いのです。
2021年7月に静岡県熱海市で発生した、大規模土石流災害を覚えていますでしょうか。
サイトの中には、重ねるハザードマップというものがあり、そこから調べることができます。
大学の防災マニュアルを確認
皆さんが通われている大学に「防災マニュアル」があるかもしれません。
発災時どういった行動を取ればよいのか、大学内にいる際にどう対応すればよいのかが記載されています。
千葉工業大学ではこちら(2023bousai.pdf (it-chiba.ac.jp))のようなマニュアルが公開されています。
自分の大学にもこのようなマニュアルがないかを調べてみましょう。
【高齢者】おすすめの1人暮らし防災対策
避難経路・場所の確認
高齢者の方は、足腰が不自由な方が多いのではないでしょうか。
そのため、発災時に避難できるか心配な方もいらっしゃると思います。
発災直後、迅速かつスムーズに避難するためにも、避難経路や避難場所の確認をしておきましょう。
地図やハザードマップを見るだけではなく、実際にお住まいの家から避難場所まで歩いてみましょう。
そうすることで、道路状況や階段・スロープの有無を確認でき、危険箇所を発見できるかもしれません。
避難行動要支援者名簿に登録
「避難行動要支援者名簿」は、災害対策基本法が改正され、各自治体に作成が義務付けられました。
この名簿に登録しておくことで、要支援者は災害時に安否確認や避難支援を受けられるのです。
足腰に不安がある高齢者など、自力で避難することが難しい方や災害時に支援が必要だと思われる方は、事前に登録しておくことをお勧めします。
登録方法は、各自治体のホームページにアクセスしてみてください。
【女性】おすすめの1人暮らし防災対策
1人暮らしの女性におすすめな防災対策をご紹介します。
衛生用品を備蓄しておこう
能登半島地震や過去の災害の事例の物資状況を見ても、災害時の物資で生理用ナプキンが足りなくなったというケースが目立ちます。
災害が発生し、環境ががらりと変化することによりストレスを感じやすくなる方も多く、月経周期が不規則になってしまうのです。
避難所生活においても、自分自身の衛生状態を清潔に保つためにも、生理用ナプキンを多めに用意しておきましょう。
防災対策に加え防犯対策も
避難所生活における性被害が多数報告されています。
防災対策、そして防犯対策もきちんとしておくことが大切です。
防犯対策として、防犯ブザーやホイッスルを備えておくことで、周囲に助けを呼ぶためのツールになり得るでしょう。
より詳細が気になる方は、ぜひこちら(女性が本当に必要な防災グッズ6選!!経験者談&リスト | SAIGAI JOURNAL(災害ジャーナル)|防災をもっと身近に (saigai-info.com))の記事を合わせてご覧ください!
1人暮らしでも今すぐできる防災対策
「1人暮らしで何から備えればいいのか分からない」という方に向け、今すぐにでもできる防災対策をご紹介します。
防災セット
実際に、1人分の防災グッズや備蓄品がまとめて入っている防災セットが販売されています。
防災セットの中には、簡単に持ち運ぶことができる防災リュックというものがあります。
防災リュックは、アルミブランケットや懐中電灯、携帯用トイレ、ホイッスルなど災害時に必要最低限になるものを、1つのリュックにまとめたものです。
このような防災リュックを購入することで、1回でまとめて防災グッズを揃えることができます。
ぜひこちら(【保存版】1人暮らしの防災セットの選び方や管理方法、おすすめ商品|災害ジャーナル (saigai-info.com))の記事もご覧ください!
防災無料診断サイトの活用
先ほどご紹介した防災リュックのような防災セットを備えることも大切です。
ですが、
「もっと自分が本当に必要な防災グッズを知りたい」
「何をどれだけ用意すればいいのかわからない」
という方に、ぴったりの防災サービスpasoboをご紹介します。
pasoboは無料の1分で行えるサービスです。
いくつかの質問に答えることで、被災リスクや防災対策など診断結果を知ることができます。
その診断結果を踏まえて、あなただけの防災セットを作り災害に備えることをお勧めします。
ぜひこちら(診断 – PASOBO パーソナル防災サービス)から体験してみてください!
まとめ
今回の記事では、主に「大学生」「高齢者」「女性」の3つにターゲットを絞った、1人暮らし向けの防災対策についてご紹介しました。
人それぞれ、災害時に本当に必要な防災グッズや備蓄品は異なってきます。
また、災害時に自分が住んでいる場所で発生する可能性が高い被害は何なのかを、予め把握し、その被害に対して備えておくことが非常に大切です。
災害発生時に自分の身を守ることができるためにも、日頃からの備えが重要なのです。
インターン生として在籍している大学3年生。大学では都市防災計画研究室に属していて、防災をテーマに幅広く研究している。将来は防災という観点で、人々の暮らしに役立つことが出来るような仕事をしたい。