最終更新日:2023/02/06 (公開日:2019/07/08)
1人暮らしの防災備蓄!おすすめの防災グッズをリスト付きでご紹介
いつやってくるか分からない災害に対して、備蓄などの防災の備えをしておくのはとても重要です。
けれども一人暮らしをしている人の中には、「準備をしておきたいけれども面倒」「暇がないためなかなかできない」という人も多いでしょう。
一人暮らしをしている人は災害時自分の身は自分で守らなければいけないため、できるときに災害への備えをしておくのが重要になります。
そこで今回は、一人暮らしの人のための防災グッズのリストを非常持ち出し袋の中に入れるものと、自宅備蓄用とで紹介していきます。
防災グッズをそろえたいけれども、どれから準備するべきか分からない一人暮らしの人もぜひ参考にしてください。
目次
1人暮らしの人が非常持ち出し袋に入れる防災グッズのリスト
非常持ち出し袋とは、災害発生時に今いる場所が危険な場合、一緒に持って避難する防災グッズを入れた袋を指します。
一人暮らしの人で、非常持ち出し袋の中に準備しておく防災グッズリストは以下の通りです。
防災ポーチなどに入れて外出時なども持っていくリスト
- スマートフォンの充電器とバッテリー
- ホイッスル
- 貴重品や身分証明書などのコピー
非常持ち出し袋の中のリスト
- 1日分の水
- 1日分の食料
- 1日分の携帯トイレ
- 懐中電灯
- 防災ラジオ
- ヘルメットか防災頭巾
- メガネや常備薬など自分にとって必要なもの
下記の画像は、首相官邸が提供している非常用持ち出し袋のリストです。
防災ポーチに入れて持ち出す防災グッズのリスト
災害が発生したときに、最低限用意しておくべき防災グッズです。
あらかじめ用意し、ポーチの中などにまとめておけば自宅にいるときは非常持ち出し袋の中に入れて、外出時は持ち出しができるため、二重で準備する必要がありません。
1:スマートフォンの充電器とバッテリー
いざ外出先で災害があった場合、スマートフォンは家族や友人と連絡を取るためのツールになるだけでなく、災害関連の情報を入手するツールとしても使います。
ところが、便利なスマートフォンも充電が切れてしまうと使えません。
外出時で災害があっても良いように、スマートフォンの充電器とバッテリーをまとめて用意しておきます。
2:ホイッスル
ホイッスルは、災害に巻き込まれた場合自分の存在を周りに知らせる上で役に立ちます。
がれきの下などに閉じ込められ、大声を出しながら助けを待つのは体力がどんどん減ってしまうため、ホイッスルを活用しましょう。
3:貴重品や身分証明書などのコピー
災害発生時に自分の身分を証明するときや、預金を引き出すために必要になる口座番号などが書かれた通帳のコピーなどを用意しておきます。
実物は日常生活で使用するため、必要な書類のコピーを取って防災ポーチの中に入れておきましょう。
非常持ち出し袋の中に入れておく防災グッズリスト
自宅などで災害に合った場合に、安全な場所への避難時に持ち出すものが非常持ち出し袋です。
非常持ち出し袋は背負っても疲れない、自分の体型に合ったリュック型のものを用意しておき、自宅のいつでも持ち出せる場所に置いておきましょう。
一人暮らしの人が日所持ち出し袋に入れておく防災グッズを順に紹介します。
1:1日分の水
成人で1日あたり必要な水の量は2~2.5Lです。
500mlペットボトル4~5本を1日分の水として入れておきます。
2:1日分の食料
1日分の食料として3食分の携帯食を入れておきます。
開けてすぐ食べられるものを選びましょう。
3:1日分の携帯トイレ
水道が使えなくなる可能性や、避難先までトイレを確保できないことを考えて1日分の携帯トイレ、7回分を入れておきます。
4:懐中電灯
暗闇や停電時に足元を照らしたり、周りに自分の存在を示したりするために懐中電灯は必須です。
5:防災ラジオ
災害時、正しい情報を手に入れて適切な行動をするために防災ラジオを入れておきます。
特にスマートフォンは情報収集以外にも使えるツールのためできるだけ充電を温存するために、防災ラジオを用意しておきましょう。
6:ヘルメットか防災頭巾
避難時、自分の頭を守るためにヘルメットか防災頭巾を準備しておきます。
7:メガネや常備薬など自分にとって必要なもの
災害発生時、日常的に使っているものが手に入りにくなったり、何かのはずみで紛失してしまったりする場合があります。
普段メガネや杖を使っている人はスペア、持病のある人ならおくすり手帳のコピーや常備薬などを入れておきましょう。
1人暮らしの人が自宅に備蓄しておく防災グッズのリスト
災害発生後、場合によって自宅避難をする場合もあります。
災害発生後はライフラインや物流が止まってしまうため、一人暮らしの人でもしばらく生活できるだけのものを自宅に備蓄しておきましょう。
備蓄するものは最低3日分、ただし大規模災害を見越して1週間分の備蓄が推奨されています。
自宅のスペースと相談しながら備蓄をしておきましょう。
一人暮らしの人が自宅で備蓄しておくべきものは、大きく分けて「食料や水関係」「生活用品」「ライフラインが止まってもなるべく生活しやすいもの」に分かれます。
具体的に一人暮らしの人が自宅に備蓄しておきたい防災グッズを見てみましょう。
1:3日分~の水と食料関係
生きるために必要なのが、食料と水です。
最低限3日間分、できれば1週間分の飲料水と食料を用意しておきます。
さらに、水道やガス、電気などのライフラインが止まっても食事ができるためのアイテムもこの中に含まれます。
- 3日分~の水と食料
- ラップや紙皿
- 便利ナイフ
- カセットコンロ
備蓄用の飲料水は1.5Lや2Lの飲料水で問題ありません。
食料は、携帯食以外にもレトルトやアルファ米、缶詰やカップ麺などのインスタント食品なども選択肢に入ります。
1日3食分の食料のほかに、栄養補給や楽しみなどでお菓子類を別に用意しておくのもおすすめです。
さらに、水道が止まっても洗い物を出さないようにラップや紙皿、レトルトの袋や缶詰を開封するための便利ナイフ、火やお湯を使ってあたたかい食事もとれるようになるカセットコンロなども用意しておきましょう。
2:3日分~の生活用品
災害発生後は、ライフラインとともに物流もストップしやすくなります。
徐々に物流が復旧したり、救援物資の配布を受けたりすることもありますが、店舗では品薄状態が続きますし、必要な物を購入するのに長蛇の列に並ぶ、といった手間もかかります。
3日間、できれば1週間生活できるだけの生活用品をそろえておきましょう。
- 電池
- スマートフォンの手回しできる充電器
- タオルや着替え
- 防災スリッパ
- ポリ袋
- 歯ブラシやトイレットペーパーなどの備蓄できるもの など
災害発生後、特に不足するのが電池です。
普段から各種電池をまとめて購入して備蓄しておきましょう。
さらに、スマートフォンの充電器やバッテリーを持っていても、電気が通らず充電ができないこともあります。
手回しで充電できる充電器をひとつ自宅に用意しておくと安心です。
ほかにも、洗濯できなくても足りなくならない分のタオルや着替え。
防災スリッパはガラスなどが散乱した中でもケガせずに歩けるグッズです。
在宅避難で物を片付けるときには必需品になります。
ポリ袋は、シート代わりにする、水を運ぶなどいろいろな用途で使えます。
トイレットペーパーなど保存に問題のない生活用品は普段から備蓄しておくようにしましょう。
3:ライフラインが止まっても生活できるためのもの
災害発生時、電気やガス、水道、インターネット回線などのライフラインが寸断することが多いです。
ライフラインが止まると、普段当たり前にしていた生活ができなくなってしまいます。
ライフラインが利用できなくなっても、できるだけ普段通りに近い生活が送れるように、3日間できれば1週間分の防災グッズを備蓄しておきましょう。
- 3日分~の携帯トイレ
- ドライシャンプー
- 大判のウェットティッシュ
- マウスウォッシュ
- 懐中電灯
- ランタン
- ウォータータンク
水道が止まると、給水車の利用ができることが多いですが、給水車の手配にはしばらく時間がかかることがあります。
水道がなくてもトイレが使えるように簡易トイレを備蓄しておきましょう。
お風呂に入らなくても体を清潔にできる、ドライシャンプーや大判のウェットティッシュ(赤ちゃんのおしりふきが実は便利)、マウスウォッシュなども用意しておきます。
電気がない中を歩く場合、移動時に使うのは懐中電灯です。
室内の明かりの代わりになるのがランタンになります。
電池式、手回し式、充電式など自分が備蓄しやすい、使いやすいタイプを選びましょう。
給水車から水を入れて運ぶのにウォータータンクが必要になります。
キャスター付きで持ち運びが便利な物のほか、一人暮らしなら携帯性の高いソフト素材の物も選択肢に入ります。
1人暮らしの時に地震が起きたら?
地震発生時の対処法
- まずは、揺れが収まるまで机の下に隠れるなど自身の身の安全を確保しましょう。
- 必要な方は、ブレーカーやガスを確認してスイッチを切りましょう。
- 揺れが収まったら、非常持ち出し袋を持って出口に向かいましょう。
自らの命を守る行動とは?
(1)屋内にいたら
倒れかかる家具などから身を守るため、防災頭巾や座布団などで頭を保護しながら、テーブルや机の下に逃げ込んでその脚部分を押さえましょう。さらに、ドアを開けるなど脱出路を確保し、懐中電灯等の明かりも確保しましょう。
(2)屋外にいたら
建物やブロック塀の倒壊や窓ガラスの落下などの危険を避けて、空地などの安全な場所に避難しましょう。
(3)地下街にいたら
管理者の避難誘導に従い、周囲の人々と協調した冷静な行動をとりましょう。パニックにならないよう皆が留意したいものです。
(4)海辺にいたら
津波からの避難は一刻を争います。海のそばで大きな揺れを感じたら、テレビやラジオの情報に注意しながら、津波警報や避難勧告が出る前でも、自らの判断で近くの高台や頑丈なビルや施設の上に避難しましょう。
津波の前に、海水が大きく引いていく引波現象が起こる場合があります。間違っても海の様子を見に行くような行動をとらないようにしましょう。
最も大事なことは、事前の準備です。
日頃から非常持ち出し袋やポーチを準備したり、災害にあった場合の避難経路の確認など対策を考えておくことが重要です。
詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
防災グッズのリストを1人暮らしの備えに活用しよう
災害時、ひとりで自分の身を守らなければいけない一人暮らしだからこそ、普段からの災害への備えが大切になります。
用意しておくべき防災グッズのリストを活用するとともに、倒れやすい家具の固定や避難経路、避難所の確認なども合わせて行っておくと、より確実な災害への備えにつながります。