2020.02.08

気象関係で働く防災ボーイに聞く|緊急地震速報の仕組み

written by Kanna Ishimaru

先日、家に帰ってからニュースを見てびっくりしました

「緊急地震速報で震度7の誤報」

私の携帯は鳴らなかったので、この時までそんなことがあったとは知りませんでした。

どうして鳴る時と鳴らない時があるんだろう?

今後もこういう事が続いたら本当に来るときに無視しちゃう人が増えるんじゃないかな?

緊急地震速報の詳しいところが知りたい!!

と思って、気象関係の仕事をしている防災ボーイ・T氏に質問してみました!

緊急地震速報には2種類ある

私:今回の誤報騒ぎの原因は何だったんですか?

T氏:ニュースにもなったとおり雷の影響と考えられています。千葉県富津市の地震計で落雷による電気信号を大きなノイズと記録したようですね。

※ニュースソースhttp://www.asahi.com/articles/ASJ8161QNJ81UTIL04P.html

私:そういうこともあるんですね。システムが誤作動したということでしょうか?

T氏:システムの誤動作ではありません。実は緊急地震速報には予報と警報がありまして、今回発表されたのは予報です。予報はその仕組み上、地震が実際に発生していなくても発表されることがあるのです。

私:そうなんですか!予報と警報ってなんですか?

T氏:予報は観測地のうち1カ所でもノイズを感知した時に、迅速性を優先させて発表されます。正確さよりも迅速性を優先させているものなので、今回のように実際に地震が起きていなくても発表されることがあります。そのため数秒~10数秒程度でキャンセル報が発信されるような仕組みになっているんです。
対して警報は2カ所以上の観測地でノイズを感知した場合に発表されます。こちらは誤報を避けて正確な情報を伝えるために2カ所以上での観測をもとにしています。

※気象庁(http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/shikumi/shousai.html)

私:早さ優先の予報と、正確さ優先の警報というわけですね?

T氏:そうです。予報は高度利用者向け、警報は一般利用者向けとなっていて、高度利用者は向けには鉄道会社や民間会社等が含まれています。NHKでは緊急地震速報には警報を用いているため、NHKから緊急地震速報は発信されませんでした。

私:緊急地震速報が鳴る時と鳴らない時があるように感じるのは、情報を受け取る元がバラバラだからなんですね。予報が発表された場合なら、NHKを見ていれば鳴らないけど一部のアプリでは鳴るわけで。

T氏:そういうことになりますね。

うーん、これは知りませんでした。
もしかしたら前に聞いたことがあるのかもしれないけど完全に忘れていた・・・。

「緊急地震速報なんか鳴らなかったよ?なんで?本当の地震の時は大丈夫かな」なんて思ってましたが、こんな違いがあったわけですね。

予報なのか警報なのかを細かく確認するよりは、地震速報が鳴ったら「もう大きい揺れが来る」と思って身の安全を守った方がいいと思いました。

そのうえで仮に今回のように地震が来なかったとしても、それはこういう仕組みだから仕方ないと理解して決して「どうせ緊急地震速報鳴っても来ないんでしょ」なんて思わない心構えが必要ではないかと思います。

緊急地震速報がきたら安全の確保!引き続きこの気持ちで備えていきましょう。