2019.09.27

遊びが、もしものときを救う!?新進気鋭ボードゲームクリエイターの構想

written by odagiri

新企画「カケルボウサイ」、始まります。SAIGAI JOURNALを運営する株式会社Tec design代表・津田がさまざまなジャンルの第一人者と対談し、防災と掛け合わせて新たな化学反応を起こす企画です。

今回かけ合わせるのは、「ボードゲーム」。防災とボードゲームという、一見全く共通点の無さそうな話題ですが、どんな話が飛び出してくるのでしょうか。
ラストは、驚きの決断…?記念すべき第1回、始まります。

《対談者》
株式会社Tec design代表:津田裕大
株式会社マーケティングタウンCBO:山本龍之介

 

ボードゲームで創る「疑似経験」

津田:防災×◯◯、記念すべき第一回はマーケティングを学べるボードゲームで話題の「マーケティングタウン」のCBO(チームボードゲームオフィサー)山本龍之介さんです!

山本:よろしくお願いします。

津田:ちょっと、緊張しますね(笑)ラフにやっていきましょう!まず、「マーケティングタウン」について、簡単に説明をお願いします。

山本:「マーケティングタウン」は、経営者視点のマーケティングを疑似体験できるっていうボードゲームです。今、会社の研修などで取り入れていただいています。

津田:僕もやってみたんですけど、所要時間はだいたい3時間くらいでしたよね?

山本:はい。1年で一区切りになっていて、それがだいたい1時間くらい。イベントとかは1年分試してみることが多いんですけど、研修では3年分がっつり行う、しっかりとしたボードゲームです。

マーケティングタウン、やってみてくださいね。

津田:盛り上がって、本当に楽しかったです!ただ僕は、御社の社長とゲーム上で競合になってしまい(笑)ボコボコにやられました…。

山本:まあ、制作側だから強いですよね(笑)

津田:マーケティング思考がまだまだ弱かったことを実感しました(笑)

山本:ぜひ何回かやってみて、マーケティング思考に慣れてください!

津田:今は、企業向けにやっているんですよね?

山本:そうですね。今提案しているのが「疑似経験」という価値なんです。学習のインプットでもなく、学習のアウトプットでもなく、中間の「疑似経験」という場所。

津田:なるほど。

山本:野球のバッティングとかでも、「この角度でスイングいれてこの角度でふったらいいのか…。」って、一通り覚えるじゃないですか。そのまま、その後で「急に試合でてください!」とはなりませんよね。

津田:確かに。

山本:試合の一個手前に擬似的な経験をする必要があります。バッティングの練習とか、練習試合とか。その課程が、何かを習得するのに絶対必要だと思うんです。社会人になって、ある日急に「お前部長だから明日からマーケティングやれ」って言われても、困りますよね。本を読んで学ぶのは、スイングの角度を覚えるのと一緒じゃないですか。なので、このボードゲームで1年間の一通りの流れを体験してもらって練習試合にしてもらえたらと。それを踏まえて実践の場「試合」に出て欲しいですね。ここからこれをマーケティングからチームビルディング、マネジメントなど「タウンシリーズ」を作っていけたらなって思っています。

津田:面白いですね。ちなみにボードゲームにはまったのはいつからなんですか?

山本:家に、父が大学生の頃はまっていたボードゲームが2・3個あって。ドラクエとかで遊ぶのと同じ感覚で遊んでいたんですね。はまっていたというか、すでに家にあった状態です。

津田:人生ゲームとかではなく…?

山本:ではなく、もっとコアなものが家にあったんです。小・中・高で友達が家に来たら、それで遊ぶことも多くて。ただ、大学生になって色んな人と出会って「ボードゲーム」があまり知られていないことにびっくりしたんです。ニッチなことに気づいて、さらに愛着がわいて(笑)

それぞれのボードゲームの思い出を語る

津田: へえ〜!

山本:その後、2年間休学して海外行っていたときに、「日本人って裕福だな」って感じたんです。もっと社会の状況を知る立場にあるんじゃないかな感じて、経済を勉強し始めたときに、「もしかしてボードゲームで学べるんじゃないかな?」と思って。

津田:なるほどね。

山本:それで最初、リーマンショックのボードゲームを作り始めていて…。そんな時に今の社長と出会って「マーケティングのボードゲーム作らないか」と誘われて、始まりましたね。

津田:そんな経緯があったんですね。確か、マーケティング以外にもボードゲームを作っていましたよね。

山本:そうですね!個人的にボードゲームづくりは幅広く行なっています。初めましての相手へのプロフィールを聞くのがぎこちなかったりするのを楽しくできるアイスブレイク用のボードゲームや、小さい子用に好き嫌いを無くすボードゲームとか。色々作れますよ。

津田:BtoBだけじゃないんですね!子ども用も。

山本:そうですね。会社としてはBtoBがメインなんですけど、個人としては一般の方が楽しめるものを作っています。

津田:ボードゲームをつくるときにこだわりはどんなものがありますか?

山本:ありますね!第一に、おしゃれじゃないと嫌ですね。既存の良いボードゲームの中にも、もう少しデザイン的に頑張ってほしいなと思うものもあります。マーケティングタウンは、任天堂で十年以上デザインに携わっている方に作っていただきました。あと、「ルールはシンプル」ってことを意識しています。

津田:確かに、マーケティングタウンおしゃれですもんね。

山本:キューブが並ぶと、盤面全体がポップで可愛くなるようにしているんです。

マーケティングタウン

津田:ポケモンの金・銀みたい。なんだか懐かしいですね。

山本:ずっと使えるものを作りたかったので、普遍的なデザインをお願いしました。

ボードゲームが防災に対してできること

津田:では、マーケティングタウンのPRはいったんこの辺にして…(笑)

山本:はい(笑)

津田:防災×ボードゲームの話題に行きましょう。個人的な感想ですが、防災は学ぶ必要があるんですが、なんだかダサイい感覚。学校で「やらされている」というイメージがあって、ある種こういうところに学びのインパクトを与えるものってゲーム性なのかなと思っているんです。

防災のイメージを、変えたい

山本:間違いないですね。とっつきにくいものをとっつきやすくするのがボードゲームの役割。ゲームなので楽しさが自然と出てくる中で、気づいたらで学ぶことができます。また、ボードゲームで大きいのは「コミュニケーション」です。人と対話しないといけないので、「防災はこういうときどうするの?どこに集合するの?」っていうことを自然と話し合うんじゃないかと思います。会話を生み出すいいきっかけになるのでは。

津田:防災だと家族間でもしものときはどこに避難するとか、何を使って連絡をとるとかそういうことをきめておくことが大事だったりするんですけど、その辺のルール決めを家族間でできるといいですよね。

山本:こっ恥ずかしい感しますもんね。家族で防災の話をしようって。

津田:防災のボードゲームは、ちょこちょこ出てきていて。

山本:実は、一個やったことあります。

津田:おお!ただ、一般的にしょっちゅうやるイメージはあまりないんですよね…。

山本:そうなんです。僕はその時たまたま防災について頑張っている学生団体の子が「やろう」って持ってきてくれたのがきっかけです。色々ボードゲームの研究はしていましたけど、それまで全く知りませんでしたね。

まだまだ防災のボードゲームはニッチな部分(CBO調べ)

津田:へ〜!CBOでも知らなかったんですね。

山本:CBOでも!まだニッチな部分なのではないでしょうか。

一家に一台、ボードゲームがある文化を創る

津田:そうですよね。いったん防災の話は置いておいて、龍さんどういうボードゲームを作りたいっていうビジョンがあるんですか?

山本:僕は、茶道や花道と同じような日本の文化にしたいんです。

津田:おお〜!

山本:日本らしさが反映されるものにしたいんです。今は実技のある学べるものですけど、将来は哲学や人文学が学べるものにしたいですね。例えばチェスのように、当たり前に持っていて持っていたらおしゃれなものにしていきたいなと。今はそのために、ボードゲームの布教活動を頑張っています。難しいことをボードゲームに置き換えるだけで、こんなにわかりやすくなるんだということをもっと多くの方に体感してほしいですね。

津田:ボードゲームにこんなに熱がある人、初めて見ました…。

山本:僕も自分以外に見たこと無い!

津田:僕は防災の事業やっているじゃないですか。防災で亡くなってしまう人や被害に合う人を少しでも減らしたいと思って情報発信しているんですけど、なかなか若い人を巻き込めないという弱点があるんですよね。そもそも、防災で遊びって観点がないですよね。難しい部分ではあるんですが、もう少し面白みや楽しく学べるものが必要かなと思っています。

どうしたら多くの人を巻き込めるか…。悩んでいます。

山本:いや〜確かにそうですよね。

津田:遊びってどうやって出すかな…って悩んでいて。これ、ボードゲームでできたらいいなあと考えているんですけど。

山本:いいですね!!やり甲斐しかない。

津田:家族で遊ぶのはもちろんなんですけど、学校で子どもたちがパズドラやモンストじゃなくて。防災ボードゲームの方がやりたくなるような。

山本:めっちゃいい。本望ですよ。

津田:ボードゲームをこれからもっと日本で広げていくときに、もちろん面白さや楽しさ、コミュニティづくり要素は重要なんですけど、それがいかに社会問題を解決するかって側面がいるんじゃないかなと。

山本:いや本当に、そのとおりだと思います。

津田:これ、ジャストアイデアなんですけど…。新しい「防災ボードゲーム」作りません??笑

山本:もちろん!作りましょう!!

津田:おっ。ぜひよろしくお願いします。

山本:がっつり作らせてもらいます。よろしくお願いします。

防災ボードゲーム、作りましょう!!

津田:ってなると、これまでにない防災ボードゲームをつくる必要がありますね。どんなのがいいだろう、家族間でルール決めができたり、地震が起きたときに身を守れるものだったり…。あと、名前も「防災」にしばれたくないですね。デザインもおしゃれでスタイリッシュなものにしたい…。

山本: 色々想像が膨らみますね。しっかり吟味して、作りましょう!

津田:ここでまさかのボードゲーム制作が決まりました(笑)頑張りましょう!クラファンも、やりましょうか。

山本:相性いいかもしれません。というか、多くの方に知ってもらわないと意味がないんで。一家に一台あるようなもの、作りたいです。

津田:一家に一台、いいですね。僕としても「防災をもっと身近に」をコンセプトに掲げて行なってきたので、ワクワクします。では、クラファン挑戦しますので!読者の皆さん、応援よろしくお願いしますね!

山本:乞うご期待…!頑張りましょう!

 

まさかの、ここで防災ボードゲームがつくることが決まりました!うれしい化学反応ですね。防災ボードゲームは、追ってSAIGAI JORNALでもお知らせしますので、お楽しみに!次回、化学反応が起きるのはどのジャンル…?お楽しみに!

 

マーケティングタウンでの研修依頼はこちらから「https://marketingtown.jp/」