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最終更新日:2024/11/13 (公開日:2024/09/20)

防災気象情報とは?

今回は、防災気象情報についての記事になります。

2024年7月25日から26日、山形県と秋田県では数十年に一度の記録的な大雨が降り、山形県酒田市と遊佐町に最大級の警戒が必要である、大雨特別警報が発表されました。

これからの時期において、台風・ゲリラ豪雨・線状降水帯による被害が発生する可能性も高くなります。

今後、大雨特別情報のような「防災気象情報」が発表される機会が増えるでしょう。

それでは、防災気象情報についてやその活用方法について見ていきましょう。

防災気象情報とは?

防災気象情報の概要

まず、「防災気象情報」とは、どのような情報なのでしょうか。

防災気象情報は、注意報・警報・特別警報などの気象に関する様々な気象情報の総称です。

これらの気象情報は、気象庁・国土交通省・都道府県が発表するものです。

気象庁は、防災気象情報を自治体や防災機関に向けて伝達をし、テレビ・ラジオ・インターネットを通じて、私たちは防災気象情報を手に入れることができます。

また、防災気象情報は、5段階の警戒レベルに分けられた情報が出されているのですが、災害の種類によって、同じ警戒レベルでも名称が異なっています。

防災気象情報が複雑で分かりにくいという声があり、シンプルに分かりやすいものに改善しようと、検討会が開かれました。

今後、有識者や気象庁などが話し合い最終決定をし、より良い防災気象情報を発信できるように、2026年度の運用開始を目指しているそうです。

画像:株式会社KOKUA作成

2026年度から運用予定である防災気象情報では、画像のように「洪水」「大雨」「土砂災害」「高潮」の4つの災害別に、危険度がレベル分けされています。

また、新しく「レベル5特別警報」と「レベル3警報」の間に、「レベル4危険警報」という警報が作られました。

警報の名称だけではなく、レベルも併記されることで、より危険度が伝わりやすく、わかりやすい表記に工夫されています。

防災気象情報の具体例

画像:株式会社KOKUA作成

防災気象情報とは、上の図に示されているような気象情報のことです。

皆さんの聞いたことがある防災気象情報も、この中に含まれているかも知れません。

画像引用:気象庁>「台風情報の種類と表現方法」,台風情報の種類と表現方法 | 気象庁 (jma.go.jp)

それでは、この中の防災気象情報から、これからの時期に関わってくる「台風情報」をピックアップして見ていきます。

皆さんも、この画像のような台風経路の図を見たことがあるのではないでしょうか。

台風が発生した際に、台風がどのような経路を通るのか予想された図になっています。

私たちは、防災気象情報をテレビ・インターネットといった媒体から入手しているのです。

防災気象情報の活用ポイント

それでは、先ほどご紹介した防災気象情報を活用するためのポイントをご紹介します。

私たちは、防災気象情報をどこから入手することができ、活用することができるのでしょうか。

ポイント① アプリから情報をリアルタイムで入手する

防災気象情報をいち早く入手できる方法は、スマートフォンのアプリです。

画像:株式会社KOKUA作成

発災前にアプリをインストールしておけば、常に通知を受け取ることができ、情報を簡単に収集することができます。

アプリには、

  • Yahoo!JAPANが運営している「Yahoo!天気」
  • ウェザーニューズが運営している「ウェザーニュース」
  • NHKが運営している「NHKニュース・防災」

といったものがあります。

通知をオンにしておけば、雨雲接近情報や防災速報を即時に受け取ることができ、非常に便利なのです。

ぜひこのようなアプリをダウンロードしておき、日頃から情報を収集できる体制を作っておきましょう!

ポイント② テレビやラジオから情報を入手する

スマートフォン以外だと、ご自宅のテレビやラジオからも情報を入手することができます。

私たちが普段見ているニュースの天気予報でも、防災気象情報が使用されています。

また、発災時に電気が使えなくなってしまった際は、ラジオを持っておくと良いでしょう。

ラジオから災害についての情報をリアルタイムで聴くことができます。

ポイント③ 情報をもとに適切な行動をとる

私たちは、ポイント①と②でご紹介したようなスマートフォンのアプリやテレビ、ラジオから情報を入手することができます。

画像:株式会社KOKUA作成

これは、気象庁の防災気象情報の画像を元に、株式会社KOKUAが簡易化した図です。

詳細な情報は気象庁のデータを参考にしてくださいませ。

また、2026年度より防災気象情報が変更される予定であるため、画像の内容が異なってくる可能性もあります。

「防災気象情報の概要」の章でご紹介したように、防災気象情報は5段階の警戒レベルに分けられています。

その警戒レベルごとに、どのような防災気象情報が発表されるのか、そして市町村がどのように対応し、私たちがどのような行動を取るべきなのかが分かります。

また、このような防災気象情報は、私たちが早めに行動ができるように、随時気象庁が提供してくれています。

災害が発生する可能性が高い時や、万が一災害が発生してしまった際は、スマートフォンのアプリやテレビ、ラジオから得た情報をもとに適切な行動をとることが重要なのです。

災害別!防災気象情報の活用方法

それでは、どの災害の時にどのような防災気象情報が出されているのかを見ていきましょう。

洪水について

画像:株式会社KOKUA作成

これは、気象庁の防災気象情報の画像を元に、株式会社KOKUAが簡易化した図です。

詳細な情報は気象庁のデータを参考にしてくださいませ。

また、2026年度より防災気象情報が変更される予定であるため、画像の内容が異なってくる可能性もあります。

川の水位がどのラインに到達するかの予測がされ、それに応じて氾濫注意情報・氾濫警戒情報・氾濫危険情報・氾濫発生情報が発表されます。

自治体から、警戒レベル4相当の氾濫危険情報が発表された時は、速やかに避難行動をとる必要があります。

また、国土交通省のホームページから河川のリアルタイム映像を見ることが可能です。

こちら(川のリアルタイム映像 | 河川 | 国土交通省 関東地方整備局 (mlit.go.jp))は、現在の関東地方における川の様子をカメラを通じて見ることができます。

大雨が降ることで、川の氾濫が起こってしまう可能性も高まるため、防災気象情報と合わせて川の様子を確認することをお勧めします。

土砂災害について

大雨警報が発表された後、土砂災害はいつ発生してもおかしくありません。

土砂災害の危険性が高まった危険な状況になった場合、都道府県と気象庁が共同で土砂災害警戒情報を発表しています。

こちらのハザードマップ(ハザードマップポータルサイト (gsi.go.jp))を見て、もし自宅が土砂災害警戒区域等に含まれていたら、特に注意をしておく必要があります。

画像引用:東京都庁>「用語の解説」,用語の解説:土砂災害警戒情報・土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布) (tokyo.lg.jp)

万が一、警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報が発表された場合、土砂キキクルを確認しましょう。

土砂キキクルとは、大雨による土砂災害発生の危険度が高まっている領域を、5段階に色分けして示している情報のことです。

こちら(気象庁 | キキクル(危険度分布) (jma.go.jp))から見ることができます。

高潮について

画像:株式会社KOKUA作成

これは、気象庁の防災気象情報の画像を元に、株式会社KOKUAが簡易化した図です。

詳細な情報は気象庁のデータを参考にしてくださいませ。

また、2026年度より防災気象情報が変更される予定であるため、画像の内容が異なってくる可能性もあります。

高潮とは、台風などの強い低気圧が日本列島を襲う際に、波が高くなると同時に海面の水位が上昇することを言います。

高潮は、波の周期が非常に長く海の水位が全体的に上昇するため、低地には浸水被害が広がりやすいのです。

そのため、高潮で潮位が高くなっている時に、高波が重なってしまうと、大量の海水が堤防を超えて、堤防付近の家屋に被害をもたらすこともあるのです。

また、高潮注意報・高潮警報は、強風注意報・暴風警報と合わせて発令されることが多いです。

先ほどもご紹介したハザードマップで、高潮が発生した場合の浸水想定区域などの危険な箇所をあらかじめ確認しておきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「防災気象情報」についてご紹介しました。

これからは、台風の影響で大雨・土砂災害・高潮が発生する危険性が高まる時期にもなります。

まずは、自宅や勤務先などが、どのような被害が予想されているのかをハザードマップで確認しておきましょう。

そして、常に防災気象情報を入手できるように、スマートフォンにアプリをダウンロードし、通知をオンにしておくのをお勧めします。

また、台風などの災害が発生した際、外に出られず買い物にいけない状況が数日続いたり、物流に影響が及び食料を手に入れることが難しくなることもあります。

そのような非常事態が発生しても大丈夫なように、日頃から備えておくことが大切です。

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