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最終更新日:2022/09/03 (公開日:2019/07/03)

防災グッズは手作りが鉄則!今日からできる災害への備えを解説

近年、地震や台風といった災害のほか、豪雨や豪雪など今まで経験したことのない災害も多く発生するようになりました。

いつどこでどんな災害が起きても不思議ではない日本に住んでいる私たちだからこそ、日ごろから災害に対する備えをしたり、防災意識を高めたりすることの重要性が問われています。

とはいえ、防災グッズを用意しておきたくても「何から用意していいか分からない」「防災グッズはどれを購入していいか分からない」という人も多いでしょう。

そこで今回は、防災グッズは手作りをするのが重要であることに加えて、今日からでも始められる災害への上手な備えの方法をご紹介します。

防災グッズ選びやそろえに自信のない人も、ぜひ参考にしてください。

防災グッズは必ず「手作り」をしよう

災害への備えとして防災グッズをそろえようとしても、「どれからどのようにそろえていいか分からない」という人も多いです。
そんな人でも、購入しただけで一通りの災害への備蓄ができる、便利な防災グッズのセットも豊富に売られています。

けれども、防災グッズをただ購入しただけで「災害への備えは大丈夫」とするのは非常に危険です。
防災グッズをそろえる上で一番重要なのが「自分だけのオリジナルの防災セット」を手作りすることになります。

なぜ防災グッズを手作りでそろえるのが重要かというと、災害時人それぞれで必要になる防災グッズが異なるからです。

女性なら生理用品など、赤ちゃん連れなら赤ちゃんのミルクセット、普段メガネの人ならスペアのメガネ、のようにです。

とはいえ、防災グッズをひとつずつ購入して手作りしていくのはなかなか難しいですし、手間も時間もかかります。
そこで、次に初心者でもできる防災グッズの手作り方法を紹介していきます。

初めて手作りで防災グッズをそろえる手順を紹介

防災グッズは人それぞれで本当に必要なものが異なるため、必ず手作りするのが重要と分かりました。
初めて手作りで防災グッズをそろえる上で、大切な手順は以下の通りです。

1:防災グッズを用意する過程でリストを作成する
2:リストに沿って防災グッズをひとつずつ用意していく

防災グッズを用意する過程でリストを作成する

災害発生時に必要なすべての防災グッズを、いっぺんに用意しようとすると大変です。
さらに、「どこからどこまで入れたか分からない」など、二重に準備してしまったり、逆に必要なものを入れ忘れたりする可能性もあります。

おすすめの記事:【徹底解説】おすすめ防災グッズ22選

まずは災害の過程によって必要な防災グッズをリストにして、そろえる必要のある防災グッズを一覧で確認できるようにしましょう。
災害の過程によって、準備すべき防災グッズは以下の3パターンがあります。

  • 防災ポーチ
  • 非常持ち出し袋の中に入れるもの(一時避難用)
  • 家の備蓄用

それぞれのパターンごとに、リストを作っていきます。

防災ポーチのリスト

  • スマホの充電器や予備バッテリー
  • 貴重品や身分証明書などのコピー

必要最低限のグッズは、ポーチなどにまとめて入れておきましょう。

万が一瓦礫などの下に閉じ込められてしまった場合、大声を出し続けると体力を消耗してしまいます。
笛は自分の存在を周りに知らせる上で有効です。

ほかに、災害時いろいろなツールとして活躍するスマホの充電器とバッテリーをスペアで用意しておきましょう。
運転免許証や保険証はコピーを取ってまとめておくと、災害発生時にも活用できます。

防災ポーチは自宅にいる時は非常持ち出し袋の中に、外出先にはポーチごと持ち出すのがおすすめです。

非常持ち出し袋のリスト

  • 1日分の水
  • 1日分の食料
  • 1日分の携帯トイレ
  • 懐中電灯
  • 防災ラジオ
  • ヘルメットか防災頭巾

非常持ち出し袋は自分が今いる場所が災害によって危険な場所になった場合、自分の命を守るために必要最低限の防災グッズをまとめて入れておくものです。
今いる場所から安全な避難先までたどり着くまでの防災グッズを中心に入れておきます。

非常持ち出し袋は、両手が空くようにリュック型を選ぶのが前提です。
非常持ち出し袋の中に入れるのは大きく分けて、「避難所にたどりつくまでに必要になるもの」と「安全な避難のために必須になるもの」の2つに分かれます。

避難所にたどりつくまでに必要になるものは、1日分の食料や水、トイレが該当します。
食料は1日3食分、開封してすぐに食べられる携帯食タイプを用意します。

水は成人で2L~2.5Lが必要なため、500ml×4本などに小分けして非常持ち出し袋に入れておきましょう。
簡易トイレは1日7回を目安に用意します。

安全な避難のために必要になるものは、自分の身を直接守るために必要な防災グッズです。

懐中電灯は、夜間や停電時の避難でも足元を照らすことで、あらかじめ危険を回避できます。
さらに暗闇でも自分の存在を周囲にアピールするうえで、車との接触事故などの二次被害を防げます。

防災ラジオは、正しい情報を手に入れて災害時の適切な行動につなげる上で必須です。
ヘルメットまたは防災頭巾は、頭上の危険から頭を守るためのアイテムになります。

家の備蓄用リスト

3日分(できれば1週間分)生活できるための防災グッズ(飲料水、食料、生活用品など)

家に備蓄する防災グッズは、ライフラインや物流が止まっても生活できる分の食料や飲料水、生活用品を用意しておきます。
最低限3日分ですが、余裕があれば大規模災害を想定し1週間分の備蓄をしておきましょう。

飲料水は家族分も、食料は携帯食のほかにも水やお湯があればご飯ができるアルファ米、レトルト、缶詰などのバラエティに富んだ非常食や防災食も選択肢になります。

自分や家族に必要なもの

このリストに加えて、自分や家族に必要なものをピックアップし、リストに書き加えてそろえておきましょう。

女性なら生理用品、日常的にメガネやコンタクトレンズを使って生活している人ならメガネ、足が悪く支えが必要な人なら杖、持病がある人なら常備薬などです。

さらに、家族に赤ちゃんがいるなら使い捨て哺乳瓶やスティック、キューブタイプミルクを含んだミルクセットや液体ミルク、おむつ、着替えなどが該当します。

これらの自分や家族に必要なものを足すことで、本来の用途の防災グッズが完成するため、手作りするのが重要と言えます。

100均で揃う防災グッズ!災害時にも役立つ商品リスト一覧

防災グッズを手作りする上でおさえておきたいポイント

防災グッズをそろえ、それぞれの段階ごとに手作りで備えを完成していく上で、ふまえておきたいポイントを4つ紹介します。

  • 非常持ち出し袋の中には、軽い物から入れて重い物を最後に
  • 体にフィットするように調整しておく
  • 必ずリストを確認しながらひとつずつ入れていく
  • 1週間に1回中身のチェックをしておく

非常持ち出し袋の中には、軽い物から入れて重い物を最後に

そろえた防災グッズを非常持ち出し袋の中に入れるとき、軽いものから最初に入れて最後に重いものを入れるようにしましょう。

重いものが上部分に行くことで、重心が安定します

体にフィットするように調整しておく

非常持ち出し袋を長時間背負って避難する上で、なるべく体の負担にならないように、疲れないように工夫するのも迅速な避難のために重要になります。

災害時、すぐに背負えるように日ごろから自分や使う人の体にフィットするように調整しておきましょう。

必ずリストを確認しながらひとつずつ入れていく

防災グッズを手作りするべき理由が、人それぞれで違う防災グッズが必要になるからです。
そのため、せっかくそろえた防災グッズをきちんと非常持ち出し袋や備蓄に入れていかないと、災害時に活用できず意味がありません。

必ずそろえただけで満足せず、入れ忘れやそろえ忘れを防ぐためにリストを確認しながら、非常持ち出し袋や防災ポーチ、備蓄スペースに入れていくようにしましょう。

1週間に1回中身のチェックをしておく

防災グッズを手作りし、きちんと災害への備えをしていても、必要になる防災グッズは時の経過によって異なってきます

例えば、低月齢の赤ちゃんも月齢が進むと離乳食が必要になります。
1~2歳になると卒乳し、ミルクセットの代わりに幼児食やおやつが防災グッズとして必死になるでしょう。

幼児だった女の子なら、成長して小学校中学年~中学1年生にさしかかる時期なら生理も始まるため、子ども用の生理用品も用意しなければいけません。

自分自身や家族もメガネや杖が必要になる場合もあります。
よって、用意しておいた防災セットは必ず1週間に1度はチェックを行い、内容のアップデートを行いましょう。

防災グッズセットを利用して手作りする方法

ひとつずつ防災グッズをそろえていくのが面倒、という人も手軽に備えができるのが防災グッズのセットです。
防災グッズのセットも、購入してそのままにするのではなく上手に活用すれば必要なものをそろえられます。

防災グッズのセットを購入して手作りする方法は以下の通りです。

  • 購入前に中身を確認しておく
  • 購入したままにせず、必要に応じてカスタマイズする

購入前に中身を確認しておく

防災セットを購入し、自分や家族に最適な防災セットにするためには、購入前に中身を確認しておくのが重要です。

防災セットは含まれている内容が製品によって異なります
あらかじめ中身をチェックし、自分や家族に適切な防災グッズがそろっている防災セットを選ぶと、防災グッズを手作りするのに有効活用できます。

購入したままにせず、必要に応じてカスタマイズする

防災セットを活用する上で、一番やってはいけないことが「買ったままにすること」です。
防災セットを購入し、必要に応じてカスタマイズするとより手間も時間も費用も省いて防災グッズをそろえられます。

例えば、一通りそろっている防災グッズのセットで、アルファ米を抜いて携帯食にして非常持ち出し袋様にする、などです。

防災グッズを手作りすれば、災害時に役に立つ

災害時、必要になる防災グッズは人それぞれで異なるため、防災グッズは自分で手作りするのが重要です。
防災グッズのセットもただ購入したままにするのではなく上手に活用すれば、過不足なく防災グッズをそろえられます。

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