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最終更新日:2019/06/20 (公開日:2019/06/19)

赤ちゃんを守る備えを。便利なグッズとおすすめの防災セットまとめ

「赤ちゃんがいる家庭では、具体的に何を準備したらいいの?」

このような疑問を持つママやパパも多いのではないでしょうか?

災害などの緊急時には、自分の命も赤ちゃんの命も守らなければいけないため、事前の準備はできるだけしておきたいものですよね。

そこで今回は、災害が起こった場合に赤ちゃんのために事前に備えておくと便利な防災グッズと防災士監修のオススメの防災セットをご紹介。

防災博士
赤ちゃんに必要な防災セットを揃えて、いざと言う時にも役立つ準備をしよう!

緊急時や災害時に赤ちゃんに必要な防災セットを事前に揃えよう

自分で身を守ることができない赤ちゃんは、誰よりも1番ケアをしてあげなければいけません。

月齢によって準備しておきたい防災セットはそれぞれ異なり、何かと必要なものも増えてしまうため用意するのが億劫になったり、ついつい救援物資を期待して頼ってしまいがちになることも。

ですが、緊急避難先に指定されている自治体では、赤ちゃんや妊産婦をはじめとしたの要配慮者への備えをしているところはあっても、避難者に行き届いていないのが現状です。

icon-arrow-right 自治体での支援体制は7割近く整っているものの…

出典:平成29年4月 内閣府「平成28年度避難所における被災者支援に関する事例等報告書」

icon-arrow-right 被災経験者の実際の意見は…

「必要な物資の不足 」
子供を抱える親からは、飲料水も生活用水も不足して哺乳瓶を洗って消毒できない状況 の中で、粉ミルク用のお湯を沸かす事も難しいので、液体ミルクが配布されていれば良かったという声もあった。

 

「物資・食料の配布」
物資配布場所に行ったが、公民館長や地域の長ではないと物資を提供できないと言われた事例がある。

出典:平成29年4月 内閣府「平成28年度避難所における被災者支援に関する事例等報告書」

 

被災者や支援ボランティアを対象とした自治体のアンケート調査にはこのような声もあったようです。

防災博士
災害時などの避難先では「赤ちゃんのために必要なものは手に入りにくい」ということを想定して、月齢に合わせた防災セットを用意が必要なんだ。

赤ちゃんに必要な防災セットのリスト一覧

災害時の備えとして必要なのは、主に3つの防災対策があります。

  • 毎日持ち歩きたいもの・すぐに避難が必要な「1次避難用」
  • 身の安全が確保できてから持ち出す「2次避難用」
  • 自宅避難を想定して準備しておきたい「備蓄品」

それぞれの防災セットに分けて準備ができるように一覧リストにまとめてみました。

防災博士
すでに防災セットを準備している人も、足りないものがないかをもう一度再確認してみてほしい。
1次避難用の防災セット 2次避難用の防災セット 自宅避難の場合の備蓄品
飲料水

※粉ミルクの場合

500ml×2、3本程度

500mlくらいの小分けのボトルサイズは、水を衛生的に保つことができる

1日につき1リットル

最低3日分は確保しておく。スペースに余裕があれば7日分あると安心

粉ミルク・液体ミルク 数食分の用意 10食分程度 用意した飲料水分のミルクあれば安心。出来るだけ多めに備蓄しよう
一次・二次の避難には、持ち運びに便利な液体ミルクや1食分に小分けされたキューブタイプがおすすめ
哺乳瓶 1食分程度 3食分~ 出来るだけ多めに備蓄
災害による断水をはじめとしたライフラインの供給に備えて、煮沸消毒の必要がない使い捨て哺乳瓶が便利
離乳食 1食分程度 3食分~ 出来るだけ多めに備蓄
カトラリー(皿・スプーンなど)※離乳食用 1セット分程度 まとめ売りの1袋を各グッズ分で用意しておくと安心 まとめ売りの1袋を各グッズ分で用意しておくと安心
洗い物ができない場合に便利なのが、食用ラップを活用した食事方法。ラップを揃えることでお皿の数を増やすよりコストも安く、食事以外の場面でも活躍してくれる
オムツ 3枚程度 10枚~ できるだけ多めに備蓄
オムツは1回分を小分けの袋として新品の汚物入れにあらかじめに入れておくと、オムツ替えをスムーズに行うことができます
使用済みオムツ入れ(汚物入れ・サニタリー袋) 3枚程度 10枚~ できるだけ多めに備蓄
防臭効果の高い防臭袋や小型の消臭スプレーを持っていると安心
おしり拭き 1袋分 1袋分 1~2袋分
ウェットティッシュ 顔や手、体などにも使用できる低刺激のものがおすすめ。ノンアルコールであればおしり拭きの代用にも使える
おくるみ 1枚
アルミシート 1枚
季節問わずに体調管理がしやすいように、おくるみは薄手のものを選び、アルミシートで防寒・防暑対策をする
ビニール製のレジ袋 1枚 3枚程度 5枚程度
ゴミ入れや衣服入れなどの入れ物として活躍するほか、レジ袋とタオルを使えば臨時のオムツ替わりに使える
お気に入りのおもちゃや絵本 1つ
普段から使い慣れているおもちゃや人形など、かさばらないサイズのものを用意しておくと災害のストレスのケアにつながります。

赤ちゃんに必要な防災セットそれぞれのポイント

・飲料水

未開封のペットボトルの水でも賞味期限は思いのほか短いもの。

防災グッズとしての飲料水の備えとしては、できるだけ長期保存が可能な「長期保存水」を準備しておくのが理想的です。

特に離乳食前の赤ちゃんにとって、ミルクをつくる上で欠かせない飲料水は必ず確保しておかなければいけません。

また、ペットボトルの水には軟水と硬水があり、軟水の場合は国内の採水地、硬水の場合は海外であることがほとんど。

乳幼児が硬水を飲むと胃腸や腎臓に負担がかかり、体調不良を招く危険も考えられるので、飲料水を購入する場合は軟水かどうかをしっかりチェックすることが大切です。

・ミルク

災害や避難所生活でのストレスにより、いつものように母乳が出なくなる人も少なくはありません。

また、プライバシーの少ない避難所では赤ちゃんに授乳するのも一苦労。

そんな時に便利なのが長期保存の粉ミルクを飲料水に溶かしたミルクや、最初から液体ミルクとして発売されている防災グッズです。

液体ミルクの場合は清潔な哺乳瓶とセットになっているものも多く、少しかさばりますが備蓄用にはピッタリのアイテム。

粉ミルクの場合は、1回の食事分ごとに小分けされた商品を選ぶことでミルクを作るストレスの軽減につながります。

ミルクを温める際にはホッカイロを使って温めることができるので、普段のミルク作りに実践してみると災害時の訓練にもなります。

・哺乳瓶

哺乳瓶はコンパクトになるジャバラ状のものや、取り換え式のものが省スペースでオススメですが、普段使っている哺乳瓶から違う哺乳瓶に変えると、赤ちゃんによってはミルクを飲まなくなることもあります。

いざと言う時に備え、緊急時に使うものと同じものを一度試してみて、赤ちゃんに防災グッズの哺乳瓶に慣れてもらうことも忘れずに。

・離乳食

長期保存の食品は大人にとっても食べ慣れないものですが、赤ちゃんにとってはもっと食べ慣れていないため、災害時にしっかりとたべてくれるかどうかは一度は確認しておきたいポイント。

離乳食を購入する場合はテスト用として少し余分に購入し、美味しそうに食べるかを確認してみましょう。

・ラップ

災害時には避難所でも自宅でも断水をしていることを想定して、持ち出し用と備蓄用にラップを入れておくと洗い物を減らすことができるので便利です。

ラップの他にも、使い捨てができるプラスチック製のスプーンや、シリコン製の折りたためるお椀を準備しておくことで、災害時でも衛生的な食事をすることができます。

・ウェットティッシュ

大人にとっても何かと便利なのがウェットティッシュですが、赤ちゃんのために気を付けておきたいのはノンアルコール(アルコールフリー)のものを準備しておくこと。

ミルクを飲みこぼした時など顔や手に使っても大丈夫なように、除菌用ではなく低刺激のノンアルコールものであれば問題はありません。

・オムツと防臭袋

赤ちゃんに欠かせないアイテムのおむつは、災害時にはなかなか入手が困難なことが多いので、持ち運び用と備蓄用で十分な備えが必要です。

また、避難所での生活を想定して、使った後のオムツ入れとして防臭効果があるビニール製の防臭袋を用意しておくのがマナーです。

・おしり拭き

おしり拭きを準備しておくことで、汗をかきやすい赤ちゃんの全身をケアしてあげることができるので、ボディータオルの代わりにも重宝します。

・防寒・防暑対策グッズ

電気やガスが止まった状態でも持っておくと安心できるのが「おくるみ」や「アルミシート」などの防寒グッズです。

赤ちゃんにとっての風邪や熱中症は命の危険にも関わりますが、実際の避難所では医療従事者の往診はあまり期待できないので、体調管理をしっかり行う必要があります。

出典:平成29年4月 内閣府「平成28年度避難所における被災者支援に関する事例等報告書」

災害はどの季節に起きるか分からないので、おくるみは薄手のものを用意し、アルミシートを上手に利用して防寒・防暑対策を行いましょう。

・レジ袋

警視庁警備部災害対策課のTwitterでも話題になった「レジ袋+タオル=簡易オムツ」

万が一オムツのストックが切れてしまった時にはぜひ参考にしたいアイディアなので、実際に作って練習をしてみると、役に立つかもしれません。

・おもちゃや絵本

避難所は1か所に沢山の人が集まるため、プライバシーがほとんど無いような空間での避難は避けて通れません。

そんな時、普段から使い慣れたおもちゃや絵本を防災セットと一緒に持ち出せば、落ち着かない赤ちゃんの気を紛らわせたり、災害や避難でストレスを受けた赤ちゃんへの心のケアにもつながります。

ここで注意しておきたいのは、音の出るおもちゃや絵本は極力控えること。

避難所では人の生活音に敏感になってしまったり、小さな音にもストレスを感じる人もいます。

なるべく音が出ないものでも気を引かせるように日頃から遊びの工夫をしてみると良いかも知れませんね!

赤ちゃんを連れて避難する時の3つの注意点

防災セットの用意が万端でも気を付けておきたいのは避難する時の注意点。

災害時には大人であってもパニックになってしまいがちですが、2人分の命を守るためにも3つの注意点に気を付けて冷静な判断と行動をとることが大切です。

赤ちゃんと避難する時はベビーカーでなく抱っこ紐にしよう

地震や水害などではベビーカーで避難するのは困難です。

また、マンションに住んでいる場合はエレベーターを使った避難は大変危険なので、抱っこ紐を使って階段から避難をしましょう。

防災セットはリュックタイプにしよう

赤ちゃんを抱っこ紐で前に抱っこし、背中側には防災セットを入れたリュックを背負うことで、避難中にも両手が塞がらずに行動することができます。

人間は身を守る時にはお腹を守ろうと咄嗟に前に縮こまる習性があるため、お腹側に赤ちゃんがいるといざと言う時にかばいやすく、落下物などの危険から赤ちゃんを守ることができるんだ。

抱っこをしている時もタオルやフードがある場合は赤ちゃんの頭を守るようにし、慌てずに素早く避難しましょう。

公的な情報発信を集めて正しい情報を収集する

最近では、災害時にTwitterをはじめとしたSNSでの情報収集も注目されていますが、入ってくる情報が全て正しい情報とは限りません。

また、要配慮者に必要な情報は必要とする人に伝わらないのも現状です。

防災博士
熊本地震の時にも、要配慮者にとって過ごしやすい避難所である福祉避難所の情報が十分に伝わらずに困った被災者も半数以上いたんだ。

できるだけテレビやラジオなどの公的な情報を集め、避難所ではボランティアや支援者に正確な情報を聞いて、もしものための避難準備に備えたり避難所での過ごし方を考え行動する必要があります。

また、特に多いのが、「避難所の〇〇ではオムツが余っている」などの物資に関する情報です。

確かに現場の状況はラジオなどよりSNSのほうが早く取り入れることができますが、関係者以外の情報は間違いや誤解も多く、過信するのも良くありません。

SNSの情報を頼りにする場合は、避難所に指定されている市役所や学校などの公式の情報に耳を傾けることが大切です。

赤ちゃんがいる家庭におすすめな防災セット

防災グッズをイチから揃えるとなるとお金だけでなく時間も要するため、忙しくてなかなか防災の準備ができないという人にもおすすめなのが、すでに一式揃えられている市販の「防災セット」ですよね!

なかでも、赤ちゃんのために考えられた内容が人気の「SHELTER ファミリー ベビータイプ」は、乳幼児がいる家庭におすすめの防災セットのひとつです。

防災士が監修した「SHELTER ファミリー ベビータイプ」は、内閣府・防災推進協議会の推奨リュックの非常用持ち出し袋で、月齢に合わせて調節ができる使い捨て哺乳瓶や、消臭効果で人気の「BOS消臭袋」など、痒い所に手が届くような防災グッズを揃っているのが特徴です。

「何を準備したらいいか分からない」と言う人も、「SHELTER ファミリー ベビータイプ」の中身をベースに個人個人で必要なアイテムを足していくのがおすすめです。

防災博士
市販の防災セットは「買って終わり」ではない。きちんとひとつひとつの防災グッズを確認し、自分で工夫して中身を充実させることが大切なんだ。