公開日:2024/01/29
女性が本当に必要な防災グッズ6選!!経験者談&リスト
「今すぐできることが知りたい」
「簡単に、わかりやすく今からできる防災対策を知りたい」
いつどんな災害が発生するか予測が難しいからこそ、十分な防災対策を行う必要があります。
この記事では、女性の方に焦点を当てて、女性が本当に必要な防災グッズについて取り上げています。
「この記事を読む前に、防災対策を知りたい」
そんな方は、防災ベンチャー企業KOKUAが提供している災害リスク診断サービス「pasobo」をご使用ください。
本当に必要な防災グッズリスト
【基本】本当に必要な防災グッズリスト
災害時に役に立つ、私たちが備えておくべき防災グッズは何でしょうか。
私たちは、被災した際に必要になるものを日頃から用意しておくべきです。
そこで、被災した際におすすめなものは、首相官邸が運営しているWebサイトが作成している「災害の『備えチェックリスト』」です。
チェックリストには、「水」や「食品」「衣服」といった、生活する上で最低限必要なものが含まれています。
冬に被災した際には「使い捨てカイロ」、「ブランケット」が大いに活躍します。
また、感染症の発生・蔓延の恐れも考えられるため「マスク」や「手指消毒用アルコール」も欠かせません。
そして、子供・高齢者がいる家庭や、アレルギーを持つ人、女性など、ライフスタイルが異なるため備えておくべきものが変わってきます。
このチェックリストを参考にして、自分自身が何を備えるべきなのかを考えましょう。
そして非常用持ち出しバッグの準備を進めてみましょう。
【女性】本当に必要な防災グッズリスト
それでは、女性が災害時に備えておくべきものはどのようなものがあるのでしょうか。
具体的にどのような防災グッズが必要なのか、見ていきましょう。
- 生理用品
- サニタリーショーツ
- 防犯ブザー/ホイッスル
- おりものシート
- 中身の見えないゴミ袋
災害時はガスや電気、水道といったライフラインが停止することが多いです。
その場合、備えをしていない方はお風呂に入れず、洗濯もすることができなくなってしまいます。
そして、身体を清潔な状態に保つことが困難になります。
身体を不衛生なままにしておくと、不快感やストレスを感じやすくなります。
そのため、女性にとって生理用品やおりものシートは、必要不可欠になってくるでしょう。
また、妊婦の方やお子さんがいる方は母子健康手帳や健康保険証、お菓子やゼリー飲料など栄養補給が可能なものが必要になってきます。
妊娠後期の方については、赤ちゃんを育てる上で必要な育児グッズも用意しておきましょう。
既に、お子さんがいる場合は、お子さんの分の防災グッズも備えておかなければなりません。
基本的な防災グッズの備え方
基本的な防災グッズの備え方には、3つの考え方があります。
①持ち歩き用
②非常用持ち出し用
③在宅避難用
なぜ、3つに分類されているのでしょうか。
それは、災害が発生した際に自分自身が置かれているシチュエーションによって、必要なものや量が変わるからです。
いつ、災害が発生するかはわかりません。
そのため、どこにいても対応できるように最低限防災グッズを備えておくべきです。
詳しくはこちら(必要最低限備えておきたい防災グッズとは?チェックリスト付き | SAIGAI JOURNAL(災害ジャーナル)|防災をもっと身近に (saigai-info.com))の記事をご覧ください。
女性に必要な防災グッズとは?
女性にとって必要な防災グッズは、どのようなアイテムがあるのでしょうか。
女性は、男性と比べ日常生活においても必要なものが多いです。
例えば、生理用品や化粧品など女性が日常的に使用するものが挙げられます。
いつも使用しているのが当たり前のように思っているもの・ないと困るものなどを、先ほどご紹介した3つの考え方に沿って紹介していきます。
持ち歩き用
もし、あなたが外出している際に災害が発生したらどうしますか?
いつ、災害が起きても対応できるように、常に携帯できる防災グッズを用意しておきましょう。
持ち歩き用の防災グッズを備えることで重要なのは、必要最小限であるかということです。
持ち歩き用にぴったりの「防災ポーチ」というものがあります。
防災ポーチは、皆さんのご自宅にあるものを使うことができます。
自分自身が使うカバンの大きさによってポーチの大きさも合わせて変えてみるのもいいでしょう。
また、ポーチの耐久性やサイズ感、使いやすいかどうかも重要です。
防災ポーチの他に、防災グッズをウォーターボトルに入れた「防災ボトル」というものもあります。
防災ボトルは、コンパクトにまとめることができます。
さらに、ボトルで飲み物を飲むこともできるメリットがあります。
非常用持ち出し用
自宅や勤務先にいる際に災害が発生してしまい、避難所に避難することになった場合、皆さんは何を持っていきますか?
すぐ避難できるように、非常用持ち出し袋に防災グッズをまとめて置く必要があります。
非常用持ち出し袋のおすすめは、リュックタイプです。
南海トラフ地震の場合、地震発生から2分程度で津波が発生するエリアもあります。
その際にリュックタイプだと、すぐに持ち出すことができ、両手が空いたまま避難することができます。
非常用持ち出し袋に入れるものは、「災害の『備え』チェックリスト」(202208チェックリスト (kantei.go.jp))を参照の上、用意してみてください!
ただ、何でも非常用持ち出し袋に入れれば良いわけではありません。
非常用持ち出し袋を背負って避難できるくらいの重さを目安に、防災グッズをまとめることをお勧めします。
在宅避難用
在宅避難とは、災害時においてご自宅に倒壊や焼損、浸水、流出の危険性がない場合に、そのままご自宅で生活を送る方法です。
引用:台東区>「在宅避難と備蓄について」,在宅避難と備蓄について 台東区ホームページ (taito.lg.jp)
在宅避難が可能な状況は、自宅の家屋に被害がなく生活できる場合です。
その際は最低でも3日分の食料を備蓄しておくようにしましょう。
災害時にはガスや電気といったライフラインが止まってしまう可能性が高いです。
万が一停電してしまった際、ポータブル電源が便利です。
モバイルバッテリーのように持ち運びには優れてはいませんが、在宅避難をする場合はあった方が良いでしょう。
【女性】本当に必要な防災グッズ6選
①生理用ナプキン
被災時の不安な状態からストレスを感じやすくなったり、環境の変化が伴ったりすることで、生理不順になったりする人もいます。
生理の際の経血量には、人それぞれ差があるため必要な生理用品の数が変わってきます。
また、発災直後には、生理用品などの衛生用品が手に入りにくくなる可能性があります。
そのため、生理用品などの衛生用品は1周期分多めに買うようにしておくのが良いでしょう。
日頃から使い慣れているものの方が、被災時にストレスなく使用でき過ごせるはずです。
もし、被災時に生理用品が無くなってしまった場合、何か対策はあるのでしょうか。
こちら(避難所で困ったこと~女性編~|一般社団法人全日本防災計画協会ブログ|一般社団法人全日本防災計画協会ブログ (bousai119.or.jp))に「手作りナプキン」の作り方が紹介されています。
参考にしてみてください!
②中身が見えないゴミ袋
生理用品などの衛生用品を使用した後、どこに捨てれば良いのでしょうか。
避難所に設置されている仮設トイレには、汚物を捨てることができるゴミ箱がない場合があります。
その際に、中身の見えない不透明のゴミ袋が有効です。
生理用品などの衛生用品を用意する際に、一緒にゴミ袋も準備しておくことをお勧めします。
参考:ユニ・チャーム>「女性に必要な防災|マイスタイル防災」、女性に必要な防災 | マイスタイル防災 ユニ・チャーム (unicharm.co.jp)
③防犯ブザー
上の資料を見てもわかるように、女性の約14人に1人は無理やりに性交等をされた経験があるそうです。
また被害に合ったときに、不意に襲いかかられた人が多く、助けを呼ぶ隙もなかったことがわかります。
また、避難所生活における性被害が多数報告されています。
東日本大震災後「よりそいホットライン」では、2013年から2018年の5年間に36万件余りの相談が寄せられました。
その中で、岩手・宮城・福島に住む方からの相談のうち、5割以上が性暴力被害に関する内容だったのです。
被害にあった際に、すぐに声を出し助けを呼ぶことは難しいと思います。
助けを呼び周りに危険を知らせるためにも、防犯ブザーは必要なアイテムです。
防犯ブザーでも、デザイン性に優れているものやパスケースに防犯ブザーが付いているものもあるように、防犯ブザーの形は様々です。
参考:NHK>「災害時の性被害 東日本大震災で見えてきた被災地の声」,災害時 避難所における性被害 東日本大震災における被災地の声 – 性暴力を考える – NHK みんなでプラス
④母子手帳
小さいお子さんがいる方は、母子手帳を持ち運べるようにしておきましょう。
母子手帳には、お子さんに関する重要な情報が記載されています。
さらに「母子モ」という母子手帳用のアプリもあり、スマートフォンで管理することも可能です。
また妊娠中や赤ちゃんのいる方には、内閣府の防災情報ページにある「あかちゃんとママを守る防災ノート」(あかちゃんとママを守る防災ノート (bousai.go.jp))をお勧めします。
⑤ミルクセット
非常食は政府が備蓄しているものが多いですが、災害時に粉ミルクや液体ミルクが足りなかったそうです。
そのため、粉ミルクや液体ミルクを用意しておく必要があります。
避難生活において、感染症の予防の観点においても母乳を継続することがお勧めです。
被災時の疲れやストレスの影響で、女性は母乳が出にくく感じる可能性があります。
どうしても母乳が不足してしまう場合、ミルクセットなどの母乳代替食品が活躍します。
ミルクセットは、衛生面においても使い捨てタイプが良いでしょう。
また、哺乳瓶がない時は、紙コップやスプーン等を使った授乳方式があります。
粉ミルクを作る際、沸騰したお湯を使うため、調乳のための飲料水や沸騰させるためのガスコンロや湯沸し器も必要です。
ガスや電気が使えない場合でも、温めなくてもそのまま哺乳瓶に入れて飲める液体ミルクもあります。
慣れるために普段から食事に取り入れるのも良いのではないでしょうか?
参考①:株式会社 明治>「災害時に備えて」,災害時に備えて|株式会社 明治 (meiji.co.jp)
参考②:日本栄養士会災害支援チーム>「災害時に乳幼児を守るための栄養ハンドブック」,38b6b832444fbf45e58316b947b4b30d9a448c29.pdf (dietitian.or.jp)
⑥イス付き防災キャリーカート
高齢者の女性の方には「イス付き防災キャリーカート」がお勧めです。
片手で持ち運べることができ、キャリーカートには折りたたみイスも付いている便利なキャリーカートです。
【経験者談】女性が本当に必要な防災グッズ
では、被災者の方の経験談を見てみましょう。
実際に役に立った防災グッズはどのようなものだったのでしょうか。
ペット用品が…?
自宅のトイレにゴミ袋を敷いて用を足す簡易トイレを作りました。これは近隣の高齢者の方から「暮らしの知恵」として教えていただいたものです。この簡易トイレのおかげで、いちいち階下にある外の共有トイレにも行かずに済みました。しかし、最近は皆水洗トイレを使い、老いも若きも消臭に気遣うような生活です。水洗トイレに慣れきった私たちにとっては、自分の汚物であっても我慢がなりませんでした。団地の自治会で、非常時用の消臭凝固剤をストックしていましたので、これを震災直後に各戸に配布しました。しかし、これも底をついてしまった。何しろ、3週間も下水道が使えない状況でしたから、そこまでの備蓄は自治会でも想定していなかったのです。団地公民館などに設置された簡易トイレでは、自宅のようにゆっくりして使えるものでもなかったので、皆さんそれぞれ工夫をして、ペットのトイレマットやトイレ砂の消臭を利用するようになりました。ペット用といえども消臭力は抜群で、人間の汚物も十分に処理してくれるのです。
引用:内閣府>「消臭の決め手はペットのトイレマット」,消臭の決め手はペットのトイレマット : 防災情報のページ – 内閣府 (bousai.go.jp)
被災時、女性は衛生面に気を遣うと思います。
このような場合に、ペット用品が本来の用途とは異なった使い方で役に立つのです。
乳幼児に必要なものは〇〇と〇〇?!
大人用に水と食料は配付していたのですが、乳幼児に必要なものは予測していなかったものもありました。まずはお湯。ミルクを作るために必要でした。また、図書館にあった簡易用のベッドを教室に持参しましたが、高さがあって乳幼児は転落する危険性があるとのことから、体育で使用するマットを改めて運び入れることにしました。これでやっとお子さんを寝付かせることができるだろうと、お母さん達も少し安心した様子でした。
引用:内閣府>「乳幼児に必要なもの」,「乳幼児に必要なもの」 : 防災情報のページ – 内閣府 (bousai.go.jp)
赤ちゃんのミルクを作るためのお湯と寝かせるためのベッドが必要であったという経験談でした。
ミルクは、先ほども紹介したような、お湯無しでそのままの状態で飲むことが出来るものもあります。
まさかの〇〇が非常食にお勧め!
午後4時半頃、神田にある会社から帰宅命令が出ましたが、心配なのは、品川の小学校に通う子供のこと。そこで、歩いて品川を目指しました。途中で寄ったコンビニには既にパンはなく、バナナ、チョコレート、今流行のバランス栄養食、ゼリー飲料を購入。特にゼリー飲料は、喉の渇きも潤してくれ、「大いに使える」と思いました。夜8時半頃、やっと学校に到着。先生に「お父さんも泊まっていけば」と言われ、避難袋(乾パン、水など)を渡され、子供達と一緒に教室に宿泊しました。本当は子供のために、コンビニでいろいろ買い込んでいたのですが、子供達全員に行き届きそうもないので、乾パン、水で我慢しました。しかし、乾パンは美味しくない上に、喉も乾きます。改めて「非常食にゼリー飲料は有効だなあ」と思ってしまいました。
引用:内閣府>「今、流行のゼリー飲料は、非常食にもおススメ」,「今、流行のゼリー飲料は、非常食にもおススメ」 : 防災情報のページ – 内閣府 (bousai.go.jp)
ゼリー飲料は、日持ちすることに加えて様々な種類のものが販売されています。
非常食の1つにゼリー飲料を用意するのも良いのではないでしょうか。
避難所生活で〇〇がなくて困った!!
家はすべて津波に流されました。その後2か月は避難所生活でしたが、避難したころ、一番困ったのは着替えがないこと。特に下着は深刻で、5日間おふろに入れずとても不快な思いをしました。寒い季節だったからよかったけれど、あれが汗をかく季節だったらどうなっていたことかと思います。震災5日目になって、義姉の家でおふろに入れてもらおうと思えたのは、下着が支給されたからです。きれいな下着なしではおふろに入る気にもなれません。今では、いざというときの避難用のリュックを玄関に用意していますが、その中にはきれいな下着が1組、しっかりと入っています。「非常用持ち出し袋には下着1組を」。
引用:内閣府>「震災以来、避難用リュックに下着常備」,震災以来、避難用リュックに下着常備 : 防災情報のページ – 内閣府 (bousai.go.jp)
意外と他の防災グッズは備蓄されていても、非常用持ち出し袋に衣類を入れていない人が多いのではないでしょうか。
災害が起きて数日間は、お風呂に入ったり洗濯したりすることが難しい日々が続くと思います。
特に下着は一番肌に触れ汚れやすいです。
夏だと汗で濡れてしまい不快感を感じる人が多いと思います。
そのため、下着もきちんと非常用持ち出し袋に入れておきましょう!
あなただけの本当に必要な防災グッズの備え方
基本的な防災セットリストを活用
先ほどもご紹介した「災害『備え』チェックリスト」(202208チェックリスト (kantei.go.jp))をベースに、あなただけの本当に必要な防災グッズを準備してみましょう。
ですが、皆さんが日頃から使っている、ないと困るものがあるはずです。
今一度「もし避難所生活を過ごすなら、何が必要なのだろうか…?」と想像してみてください。
そして持ち歩き用、非常用持ち出し用、在宅避難用と、いつ災害が起きても大丈夫なようにシーンに合わせた防災グッズを用意してみましょう。
防災無料診断サイトの活用
「でも、何から防災グッズを用意すればよいのかわからない…」
「最初から全て備えようとするのは大変だ」
「家族にあったものが何かがわからない」
と思っている方にぴったりの防災サービスpasoboをご紹介します。
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市販の防災セットを購入
実際に防災グッズがセットで販売されているものが多いです。
市販の防災セットのメリットとしては、一から全ての防災グッズを用意する手間が省けることです。
逆にデメリットは、自分自身が本当に必要としている防災グッズが入っているかはわからないことです。
そのため防災グッズを適宜変更したり、新たに追加したりする必要があります。
皆さんが本当に必要な防災グッズを備えるために、是非pasoboの防災診断を体験してみてください。
まとめ
今回は「女性が本当に必要な防災グッズ6選‼経験者談&リスト付」についてご紹介しました。
いつどこで災害が起きてもおかしくない中、私たちはどの状況においても大丈夫なように防災グッズを用意しておく必要があります。
特に女性は、生理用品などの衛生用品など女性だから必要不可欠なものが多くあるはずです。
小さなお子さんがいる方、妊娠中の方、高齢者の方…。
みなさん自身の状況やニーズに合った防災グッズを備えるようにしましょう。
インターン生として在籍している大学3年生。大学では都市防災計画研究室に属していて、防災をテーマに幅広く研究している。将来は防災という観点で、人々の暮らしに役立つことが出来るような仕事をしたい。