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最終更新日:2022/10/31 (公開日:2018/09/14)

地震発生時の行動ポイント(自宅編)

地震は、時に大きな損害を与えます。家や資産、大切な人の命。人々の大切にしているモノをどんどん奪っていってしまいます。しかし、日頃から地震発生時の対策をしておくことで、被害を少なくすることはできます。

今回の記事では、地震が起きた際に自宅で身を守る方法をご紹介します。地震は避けられない自然災害なので、身近な危険として捉え、地震のリスクに備えましょう。

地震発生時の行動ポイント:世界の1/5の地震は日本で起こっている

知ってましたか?実は、世界で発生するマグニチュード6以上の地震の約20%が日本で発生しています。

日本は国土面積が世界の0.25%という事を考えると、恐ろしい確率になります。

日本が地震大国といわれるのは、世界的に見て、それだけ多くの地震が日本で発生しているからなのです。

以下は、東日本大震災の映像です。地震の怖さを物語っている衝撃的な映像です。

緊急地震速報が出た後、広い範囲で大きな揺れを観測し棚から大きな荷物が落ちたり自動車が前後に大きく揺れる動画が紹介されています。

地震発生時の行動ポイント:一人一人が正しい知識を学び、防災に取り組むことが大事

筆者である私は、生まれてからずっと兵庫県の西宮市に住んでいます。

関西では、阪神淡路大震災が非常に大きい地震で、多くの被害者を出しました。しかし、私は阪神淡路大震災も含め、一度も大きな地震を経験したことがありませんでした。なので、地震に対して恐怖感はなく、防災を重要性を気づくことはありませんでした。

しかし、2018年6月18日、大阪北部で震度6弱の地震が発生しました。その時大阪でシェアハウスをしていた私は、震度5強の地震を経験しました。

非常に大きな揺れを感じ、立っていることがやっとの状況でした。

何をすれば良いのかわからず、布団で寝転んで天井を見上げ、地震が収まるのを待つことしかできませんでした。

その後、土砂崩れの警報が何度も鳴りましたが、どうすれば良いかわからず戸惑っていました。

もし運が悪ければ、土砂に巻き込まれたり、物の下敷きになったりし、命を失っていたかもしれません。そう考えると、恐ろしくなりました。

そこで感じたことは、一人一人が防災の知識をしっかり身につけ、事前に地震があった時の対処方法をイメージするなど、積極的に防災に取り組むことが非常に重要だということでした。

地震発生時の行動ポイント:地震が起きた時の自宅での身の守り方を解説!

地震は、気象庁の「緊急地震速報」によって、強い揺れが来ることを直前に知るすることができます。

緊急地震速報は、震度5以上が予想されたときに携帯やテレビやラジオなどで知らされます。

ただ、緊急地震速報の知らせが来てから地震が起こるまでは、数秒から数十秒のわずかな時間しかありません。

今からご紹介する「地震が起きた時の身の守り方」を覚えておき、速報がきた時に、慌てず身の安全を確保出来るようにしておきましょう。

地震発生時にいる場所によって地震への対応方法は全くと言っていいほど異なります。今回は、場所・シーンごとにわけて地震被災時の行動を紹介します。必ずチェックして地震に備えてください。

地震発生時の行動ポイント:自宅で被災した時の基本ポイント

 

ポイント1:家の中で最も安全な場所は玄関!

実は、家の中で最も安全と言われている場所は玄関です。建築家や不動産屋に聞いたところ、玄関はどの家も頑丈に作られている傾向があり、耐震性が高く、さらに地震で揺れて飛んでくるようなものも少ない場合が多い為、安全と言われています。

ポイント2:机の下に隠れるのは場合によっては危険!

昔から教わっている「机の下に隠れる」は正しいのかという事については、防災・危機管理アドバイザーの山村武彦氏は次のように指摘しています。

“「机の下に身を隠す」というのも間違いではありません。
例えば、それしか方法がない場合、ほかに避難する余裕がない場合、極めて耐震性の高い建物の中にいた場合などは「机の下などに身を隠す」行動で良いと思います。

しかし、どんな状況であっても「机の下に身を隠す」が正しいと決めつけるのはかえって危険です。
古い建物だと倒壊する可能性があります、また倒壊しないまでも天井が落下したり、ドアが変形して閉じ込められたりした場合に、万一火災が発生したりガス漏れが発生した場合、机の下に身を隠していたら逃げられなくなる恐れがあるからです。“

出典:http://www.bo-sai.co.jp/jisinkokoroe.html

上記の内容を踏まえると。基本的には「机の下に身を隠す」は正しい。

しかし、家の状況などを考え、崩壊の可能性がある場合は、座布団やクッションなどで頭を覆って、直ちに玄関などの安全な場所へ移動しましょう。

※実際阪神・淡路大震災では、死者の83.3%は建物の下敷きや家具の転倒落下によるものだったそうです。必ずしも机の下が安全とは言えません。状況によって柔軟に対応しましょう。

地震発生時の行動ポイント:自宅のキッチン編

 

キッチンは、地震によって飛んでくる物や落ちてくる物が多く、非常に危険な場所です。なるべく早くその場を離れて、揺れが収まるのを待ちましょう。

キッチンは、地震によって凶器になってしまう物が多くあります。例えば、割れやすい食器や包丁や電化製品など。

また、地震で怖いのが火事です。

火事を防ぐ為に、もし火をつけていたりする場合は速やかに消しましょう。

ただ、キッチンから離れている場合、揺れている最中にわざわざ行ってまで消しに行くのは危険です。最近では、揺れを感じるとガスが自動で止まるものも多くなってきてますので、その時はなるべく離れて地震が収まるのを待ってから消しに行きましょう

地震発生時の行動ポイント:自宅のベッドルーム編

 

阪神・淡路大震災際、家具の下敷きになって
亡くなった人が多かったことから、寝室には背の高い家具を置かないようにしましょう。

そして地震速報が来たら、扉をあけて、速やかに避難経路を確保しましょう。

そうすることで、建物が倒壊しそうな揺れを感じたらすぐに脱出することが出来ます。

また、一度地震が起きたら、その後連続で地震が起きる可能性があります。一度無事だったとしても、次の地震に備えて、「靴やセーフティーハット(ヘルメット)を枕元に準備して寝る様にしましょう。ガラスなどの破片でケガをすることを防ぐことが出来ます。

熊本地震では、2011年4月14日にマグネチュード6.5の地震を観測。本震だと思われていましたが、さらにその二日後、2011年4月16日にさらに大きなマグネチュード7.3の地震を観測しました。一度目の地震が本震だと思われていましたが、二度目にさらに大きな地震を観測しました。

一度来たら終わりではありません。次に備えて万全の準備をしましょう。

地震発生時の行動ポイント:自宅のトイレ・バスルーム編

 

昔は、揺れを感じたらトイレへ逃げ込むというのが常識でした。
柱に囲まれたトイレの空間が安全だと思われていたためです。

しかし、今は建築方法が以前とは異なり、トイレは柱で区切られていない場合もあります。

また、落下物によってトイレに閉じ込められてしまう可能性も高いので、すぐに玄関などの安全ゾーンに移動するようにしましょう。

もし、入浴中に地震に遭遇したらどうすればいいのでしょう?

浴室は鏡やガラスが多く、揺れで破損物が飛び散り
ケガをしやすい場所になりますので、危険です。

まずは洗面器やお風呂のふたなどを頭に被り、
衣類やバスタオルを持って、いつでも逃げれるように玄関に行き、ドアをあけましょう。

揺れが大きい時は衣類を身につける余裕はありません。

一時の恥よりも、まずは命を守ることを最優先に考えて行動するようにしてください。

地震発生時の行動ポイント:自宅の2階編

 

古い木造一軒家の場合は、地震で倒壊する恐れがあります。

阪神・淡路大震災では死亡した約8割の人の死因が、
建物倒壊による圧死でしたので、1階に居たらすぐにドアを開けて外に逃げるようにしましょう。

では、木造住宅の2階に居たとしたらどうしましょう?

その場合は、素早く下に降りて、外へ脱出するという方法もありますが、大きく揺れている中で無理に下へ降りると、かえって危険です。

たとえ家がつぶれたとしても、
2階の方が重いものが少ない為、空間に隙間ができやすく生き延びる可能性が高くなります。覚えておいてください。

地震発生時の行動ポイント:安否の確認と周りへの配慮を

まずはじめに、自分の安全を確保してください。

確保出来たら、周りの人に連絡をし、安否の確認をしましょう安否が確認出来ない、もしくは危険な状態、助けを求めている状況なら、その人の為に今自分が出来ることは何か考え、手を差し伸べましょうそして、場合によっては周りに助けを求めましょう。

あなたの少しの行動が、多くの方の命を救います。

地震発生時の行動ポイント:まとめ

以上です。いかがでしたか?自分の知っていた知識は合っていましたか?

今後、自分の命を。そして家族など大切な人を守れる様に、万全の準備をして起きましょう。

地震から身を守った後は備蓄した防災グッズを使って生き延びていくことが大事です。防災グッズや防災セットを購入していますぐ地震対策と地震時のための備蓄を行ってください。

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