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最終更新日:2023/03/01 (公開日:2019/06/01)

【保存版】防災リュックはどこに置く?正しい置き場所&ダメな場所も解説!

いつ起きるか分からない災害に備えて、防災リュック(非常持ち出し袋)を家庭や職場で用意している人も多いと思います。

けれども、正しい置き場所においていないといざというときに迅速な持ち出しができません。
とはいえ、非常持ち出し用の防災リュックを置く場所に悩んでしまう人もたくさんいるでしょう。

そこで今回は、防災リュックの正しい置き場所、間違った置き場所とともに迅速に避難できるための非常持ち出し袋の選び方のポイントも解説します。

非常持ち出し用の防災リュックを置く場所に悩む人、しまいっぱなしにしてしまっている人はぜひ参考にして、災害時にすぐに持ち出せる置き場所に防災リュックを置いておきましょう。

防災リュックの正しい置き場所4選 in 自宅

非常持ち出し用の防災リュックを置く場所の前提として、大切なことが「災害時にすぐに持ち出せる場所」であることです。
これを踏まえて、自宅用の防災リュックの正しい置き場所は以下の4つになります。

  • 玄関
  • キッチン
  • リビング
  • 寝室

①玄関

玄関は災害時、外に避難する際に必ず通る場所です。

また、基本的に避難時は靴を履いて逃げることになるので、玄関に立ち寄る人も多いでしょう。
よって、自宅の避難経路になる玄関に置いておけば、避難時そのまま非常持ち出し袋を持って逃げることができます。

ただし、玄関に置くのは「多くの人の目につきやすい場所」というデメリットがあります。
来客から宅配業者まで、非常持ち出し袋が人目につきやすいため置きたくない、という人も多いでしょう。

最近は、玄関の扉に貼り付けらるタイプの非常持ち出し袋もありますので気になる方はチェックしてみましょう。

②キッチン

非常持ち出し用の防災リュックは、いつでも手に届く場所に置いておく前提から、一日の大半を過ごす場所に置いておくのも有効です。

家庭の主婦の方で、キッチンで一日の大半を過ごしている人も多いでしょう。

家族が出かけている昼間に一人で避難しなければいけない時にも、キッチンで過ごすことが多い人はキッチンに非常持ち出し袋を置いておくのも有効です。

ただし、キッチンはほかの置き場所よりも間取りが狭い場合が多いです。
よって、非常持ち出し袋の置き場所に工夫が必要になります。

③リビング

リビングはキッチンと同じく、一日の大半を過ごしている場所のため、非常持ち出し袋の置き場所にも有効です。
家庭の主婦の人はもちろん、家族の分をまとめて置いておきたい時にもリビングが選択肢のひとつになります。

ただしリビングも人目につきやすい、スペースがないため置き場所に困るなどのデメリットがあります。

リビングは最適な非常持ち出し袋の置き場所のひとつであるのにかかわらず、これらの理由でほかの場所にしてしまう人も多くなっています。

④寝室

時と場所を選ばず発生してしまう災害は、当然寝ている間にも起きます。

寝ている間に起きた災害時にも迅速に避難できるという理由から、寝室も非常持ち出し袋の置き場所の選択肢のひとつになります。

さらに、寝室は通常来客などが入らない部屋のため、人目につきにくいという利点もあります。

ただし、寝室が奥の部屋や二階にある場合、非常持ち出し袋の取り出しに時間がかかるため就寝時以外は逆効果のデメリットがあります。

あくまで玄関やリビングなど、ふだん過ごす場所に近いところに寝室がある場合は有効な非常持ち出し袋の置き場所になるでしょう。

防災リュックの正しい置き場所2選 in 職場

職場で被災した場合、職場で寝泊まりするための備蓄のほか、自宅や避難先へ自力でたどり着くためのサポートになる非常持ち出し用防災リュックを用意しておくのがおすすめです。

職場用非常持ち出し袋の正しい置き場所は以下の通りです。

  • デスクの下
  • ロッカーの中

①デスクの下

デスクの下を含めて、仕事中の大半を過ごすところに非常持ち出し袋を置いておくと、職場で被災した場合や迅速な避難が必要な場合もすぐに取り出せます。

磁石を用いたタイプの非常持ち出し袋であればデスク下のキャビネットにつけることができるので、足元が乱雑にならないためおすすめです。

またデスクの下には非常持ち出し袋とともにヘルメットなどを一緒に備蓄している職場も多いですが、仕事の妨げにならないように置かなければいけないのを覚えておきましょう。

②ロッカーの中

ロッカーの中に非常持ち出し用防災リュックを備蓄しておけば、帰宅困難になったときなどに持ち出して使えます。
非常持ち出し袋が通常業務の妨げになることもありません。

ただし迅速な避難が必要なときは、ロッカールームが遠いと非常持ち出し袋を持ち出せない可能性があります。
またロッカーのスペースに限りがある場合は、非常持ち出し袋を置くスペースの工夫が必要になるでしょう。

ロッカーの中に入れるのは帰宅困難になった場合のサポートとなる防災グッズを厳選した非常持ち出し袋を用意しましょう。東京都をはじめとする都心部では、帰宅困難者に対する条例を制定しており、災害発生時は一斉帰宅 の抑制が推奨されているため、寝泊まりに関するグッズなど、待機可能な備えをしておきましょう。

防災リュックのNGな置き場所

防災リュックはすぐに取り出せない場所はNG

非常持ち出し用防災リュックは、収納や見栄えなどの理由で「すぐには使わないから」と、しまい込んでしまう人が多いです。

ところが、非常持ち出し袋は災害時に自分の命を守るためのものをつめ、避難の際にすぐに持ち出して逃げられる場所に置くのが大前提です。

すぐに取り出せない場所にしまい込んでしまうのは絶対にやめましょう。

非常持ち出し袋をしまい込んでしまうと、すぐに取り出せないだけでなく実際に災害が発生した場合、「どこに非常持ち出し袋をしまったか分からない」ということもあります。

せっかく用意した非常持ち出し袋の真価を発揮できなくなってしまうのです。

防災リュックの置き場所:NGな具体例

具体的なNGの場所としては、寝室の押し入れやクローゼットの中、庭のガレージ、キッチンの床下収納などが該当します。

一方で人目のつかないところにしまい込んで良い災害対策への備えは、自宅避難用の防災食料や水、防災グッズなどの備蓄品が該当します。

非常持ち出し袋はいつでも持ち出せる場所に置き、人目につかないところにしまうのは備蓄品、というのを踏まえて災害への備えを進めましょう。

防災リュックの置き場所を選ぶ3つのポイント

非常持ち出し用防災リュックは、いつでも取り出せる場所に置くのが重要ですが「人目に付くのが嫌」「置き場所がない」などの理由から、ついしまい込んでしまう人もいるでしょう。

非常持ち出し袋をすぐに取り出せる場所に置けるための、3つのポイントは以下の通りです。

  • 人目についても良いデザインの製品を選ぶ
  • 玄関やリビングに非常持ち出し袋の収納スペースを作る
  • 収納しやすいサイズや形状のものを選ぶ

①人目についても良いデザインの製品を選ぶ

非常持ち出し袋を置いておいて、人目に付くのが気になる人は人目についても問題ない、デザイン性の高い非常持ち出し袋を選ぶのがおすすめです。

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例えば、非常持ち出し袋の中身は自分でそろえつつ、非常持ち出し袋本体は自分で気に入ったデザインのものを選ぶという選択肢があります。

ただし、非常持ち出し袋はデザイン性だけでなく、防水性の高いもの、無理なく長時間背負える工夫が施されているものを選ばないと迅速な避難の妨げになってしまいます。

非常持ち出し袋や防災セットとして開発されたもの中でも、どこに置いても問題ないデザイン性の高さを兼ね備えたものもあります。

またMIYABI WORKSが開発したOTEは、裏側の4か所に強力なマグネットがついており、普段から玄関のスチールドアの内側などに設置しておくことができます。置き場所に困らない高いデザイン性のため、生活空間に溶け込む防災バッグということができます。

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②玄関やリビングに防災リュックの収納スペースを作る

非常持ち出し袋をそのまま置けるスペースがない場合は、収納スペースを作るなどの工夫をしましょう。

家族分の非常持ち出し袋を置くためにカラーボックスを配置する、非常持ち出し袋をかけて置いておけるフックを設置するなどが有効です。

③収納しやすいサイズや形状のものを選ぶ

非常持ち出し袋を収納しやすいサイズのものや、自立式リュックなどを選ぶと、普段の置き場所に困らず収納面でも便利です。

「エピオス(Epios)  棚に入るA4サイズの非常持ち出しセット」は、非常持ち出し袋と防災グッズがセットになっています。
普段はA4サイズの箱に収納されているため、棚などに置いておけます。

自立式のリュックと防災グッズがセットになった製品です。
リュックは自立式、かつ取ってもついているためそのまま置いて置き、災害時にはすぐに持ち出せる利便性もあります。

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防災リュックをすぐに取れる置き場所に確保しておこう

非常持ち出し袋は中身を厳選して備えていても、災害時にすぐに持ち出せなければ意味がありません。

持ち出してこそ真価を発揮する非常持ち出し袋は、災害発生時すぐに持ち出せる目の届く場所が置き場所として適切になります。

非常持ち出し袋は目についても問題ないデザインや、収納しやすい製品を選んで災害へ備えましょう。

非常持ち出し袋の中身については以下の記事もあわせてご覧ください。

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