最終更新日:2022/09/03 (公開日:2018/10/23)
土砂災害の対策
昨今話題になっている異常気象や頻発する地震の影響で
土砂災害のニュースを目にすることも多いのではないでしょうか。
日本では
年間約1000件ほど土砂災害が発生しており、多くの人が犠牲になっています。
出典:国土交通省http://www.mlit.go.jp/report/press/sabo02_hh_000049.html
土砂災害から身を守る一番の方法を知っていますか?
それは
早期避難です。
そんなの当たり前!と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、土砂の流れのスピードが
時速40kmにもなることがあるんです。
しかも異常に気が付けてから土砂が流れ始めるまでが非常に早いケースもあるため、
早めの避難が生死をわける行動となります。
いざという時、異常にいち早く気がついて行動できるよう、土砂災害の基本知識を身に着けておきましょう。
土砂崩れの原因
土砂崩れの主な原因は3つ、
大雨、地震、火山活動です。
これらの要因が引き金となり、山が崩れたり土砂が混じった水が流れてしまうのです。
今回は大雨と地震から起こる土砂災害について説明します。
土砂災害の種類
一口に土砂災害と言っても土砂災害には3種類あり、それぞれの前兆も違います。
①崖崩れ
地震や雨の影響により、土の抵抗力が弱まることによって突然斜面の表面が崩れ落ちる現象
【前兆】がけにひび割れができる、小石が落ちてくる、水が湧き出る、湧水が濁る、地鳴りがする
②地滑り
地下水の影響により、斜面の一部が下方へゆっくりと流される現象
崖崩れほど流れは速くないが広範囲
【前兆】地面にひび割れができる、木が傾く、がけから水が噴き出す、湧水が濁る、地鳴りがする
③土石流
大雨の影響により、土砂と水が一体となって下流に流される現象
流れのスピードは20~40km/hにもなる
【前兆】川の水が濁る、腐った土のにおいがする、山鳴りがする、雨が降っているのに川の水位が減る
平成26年8月の豪雨によって広島に大きな被害が出ましたが、このとき一番多かった土砂災害は土石流でした。
出典:国土交通省砂防部
どの土砂災害でも異変に気づいてから避難するための時間が大変短いことが多いので、
少しでも異常に気付いたらすぐに避難してください。
土砂災害警戒区域

避難までの猶予が少ない土砂災害から身を守る一番の方法は、
自分の住んでいる地域の危険度を知っておき、普段から対策することです。
平成26年に改正された土砂災害防止法により、各都道府県が土砂災害の恐れのある地域を調査し、
土砂災害警戒地域として公開しています。
土砂災害警戒区域は危険度に応じて2種類に分けられています。
土砂災害警戒区域(イエローゾーン)
住民への危害が生じる恐れのあり、住民への周知、警戒避難体制が求められる地域です。
土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)
住民への著しい危害が生じる恐れのあり、建造物への構造規制が行われる地域です。
自分の地域が土砂災害警戒区域がどうかは
各都道府県のホームページや国土交通省のホームページでチェックできるので、事前に確認しておきましょう。
今すぐ自分の地域をチェック
まとめ
甚大な被害が予想され、尚且つ避難する猶予が少ない土砂災害から自分の身を守る一番の方法は
自分の地域を知ることです。
自分の地域の危険度を確認し、もしも危険があれば土砂災害の前兆を頭に入れておきましょう。
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防災事業に取り組む企業が運営しています。当事者の一次情報を大切にするため、被災地に足を運び、被災地支援活動に従事したメンバーが執筆しています。