北海道における地震対策とは!?北海道の今後の地震予測と対策方法

地震、津波、台風、土砂災害…。「災害大国」ともいわれる日本列島では、いつどこで災害に遭遇してもおかしくありません。

災害への備えは、地域ごとの地理的特徴と社会特性を知り、災害の種類ごとにどんな影響がおきるのかを正確に把握するところからスタートします。

ここでは、北海道における地震・津波災害、風水害、土砂災害の特徴を整理し、それぞれの災害についての対策のポイントを紹介します。

北海道で想定される地震・津波災害

地震災害には、陸域の浅いところで活断層が活動することにより発生する直下型の地震と、海域のプレートが跳ね上がって発生する海溝型の地震とがあります。

北海道における直下型地震

北海道における直下型地震では、

・十勝平野に分布している十勝平野断層帯主部と光地園断層からなる「十勝平野断層帯」
・知床半島をなす山地とその東側の根釧原野との境界に分布する「標津断層帯」

があげられます。

特に、十勝平野断層帯の「十勝平野断層帯主部」「光地園断層」は今後30年の間に地震発生する可能性が高いといわれています。

十勝平野断層帯主部は足寄郡足寄町から、帯広市などを経て広尾郡忠類村に分布している断層帯で光地園断層は広尾郡大樹町から広尾町に分布している断層です。

地震本部

震度分布(揺れやすさ)

十勝平野断層主部で活動があった場合、マグニチュード8.0程度の地震が発生すると予測されています。光地園断層はマグニチュード7.2程度の地震が予測されます。

以下の震度分布より最大でも震度7、広い範囲で震度4以下の揺れが想定されています。

平成24年度 地震被害想定調査報告書

液状化

大きな揺れによって地盤が液状化を起こすと、水道管やガス管などの地中のパイプが破損する被害が発生します。

十勝平野断層帯主部付近で地震が起こった場合に被害が起こりやすい部分をあらわした図が下の図です。
十勝沖付近に発生しやすく、北海道全土に可能性があることがわかります。

地震による被害想定

冬期の早朝5時に地震が起こった場合の被害概要です。

建物被害

 

全壊棟数 3,370
版権棟数 8,028
火災被害 焼失棟数 18棟
人的被害

 

 

死者数 73人
重軽症者 1,439人
避難者数 62,952人
ライフライン被害

 

 

 

 

 

上水道被害箇所数の割合 7.7㎞あたり1箇所
断水人口 173,299人
最大復旧日数 341日
下水道被害延長の割合 0.84%
機能支障人口 27,658人
最大復旧日数 16日
交通施設被害

 

主要道路被害箇所の割合 37,4㎞あたり1箇所
羽状の橋梁の不通・通行支障個所数の割合 0,62%

 

大きな揺れは、日常生活に欠かせないライフラインへの被害や交通に関わる公共施設の被害が北海道全土で想定されます。

北海道における海溝型地震

北海道には、千島海溝沿いで予測される地震として

・十勝沖の地震
・室根沖の地震
・色丹島沖及び択捉島沖の地震
・超巨大地震
・十勝沖及び根室沖のひとまわり小さいプレート間地震
・色丹島沖及び択捉島沖の一回り小さいプレート間地震
・十勝沖から択捉島沖の海溝寄りのプレート間地震
・沈み込んだプレート内のやや浅い(やや深い)地震

といったものが挙げられます。

中でも可能性が高いといわれているのは「日本海溝・千鳥海溝周辺海溝型地震」で、特に根室沖十勝沖の可能性が高く予測されています。

この地震は北海道東部に20m以上の大津波をもたらす地震としても危険視されています。

千鳥海溝

地震本部

千鳥海溝を震源にマグニチュード9前後の地震が発生したと想定すると、以下の図のように最大で広尾町などで35mの津波が襲うことが予測されています

日本経済新聞

北海道における風水害

北海道では地震のほかに台風や大雪による災害にも対策が必要です。

これまでに起こった事例をもとに対策方法を考えましょう。

台風被害

北海道は台風が発生したとしても、被害を受けることが少なかったため台風に対する意思が低くなっています。

しかし2016年には連続で4つの台風が上陸するなど、台風による被害が増加しているため今一度危機意識を高める必要があります。

・1947年9月 カスリン台風:死者・行方不明者20人
・1948年9月 台風:死者7人
・1954年9月 洞爺丸台風:死者・行方不明者1600人余り
・1958年7月 台風11号:死者・行方不明者9人 負傷者8人
・1958年9月 台風22号:死者・行方不明者34人 負傷者41人
・1979年10月 台風20号:死者・行方不明者72人 負傷者10人
・2003年8月 台風10号:死者・行方不明者11人
・2004年9月 台風18号:死者10人 負傷者336人
・2006年11月 竜巻:死者9人 負傷者31人
・2016年8月 台風7号、11号、9号、10号:死者・行方不明者28人 負傷者17人

雪害

雪の多く降る北海道では雪害にも注意が必要です。

近年は急速に発達した低気圧の影響によって吹雪の発生頻度が低かった地域でも豪雪の被害を受ける場合が多発しています。

・2004年1月 北見地方の豪雪:死者1名 負傷者9人
・2005年12月 平成18年豪雪:死者18人 負傷者402人
・2011年1月 空知地方の雪害:死者3人 負傷者55人
・2013年3月 暴風雪:死者9人 負傷者13人

北海道防災情報

北海道で行っている災害対策

北海道では地方防災力の向上のために様々な対策がおこなわれています。

特に心配される地震や津波に対する防災意識を高めるために、11月5日の津波の日には「地震津波等パネルの設置」など普及啓発活動がおこなわれ避難誘導に必要な整備も進められています。

他にも、北海道地域防災マスター制度を作成し地域における防災活動を促進しています。

北海道地域防災マスターとは、北海道において開催される認定研修会を受講することで認定されるもので災害時に地域の防災リーダーとして活躍する人材になることを目標としています。

対象者は、防災経験がある警察・消防・自衛隊・市町村・道・開発局・気象台などの現職またはOBや地域で防災活動に活発に取り組んでいる方ですが地震の防災対策にもつながるのでこの機会に受講を検討してみるのもおすすめです。

北海道地域防災マスター

北海道における防災対策のポイント

北海道は、積雪寒冷地であるので冬季の災害は被害が拡大する恐れがあります。

その理由としては

・積雪の中での避難
・凍結した路面による避難の遅れ
・屋根の上の積雪による建物の崩壊

などが挙げられます。

災害によっては暖房の無い生活を送らなければならないことも想定できます。
様々な場面を想定して避難経路の確認や備品をそろえておくことが必要です。

地震・津波への備え

地震・津波は突然発生し、破壊力が非常に大きいため、何をおいても命を守るための対策をたてておくようにしましょう。代表的なのは揺れを抑える対策です。自治体によって耐震診断などに助成金を出している場合もあるので、問い合わせてみて積極的に活用しましょう。

  • 耐震補強:壁や屋根、天井、照明器具など
  • 家具や家電製品の固定、棚の中身の飛び出し対策、ガラス飛散防止対策

また、大規模な地震の場合はどんなに備えていても必ず被害が発生すると覚悟して、長期間の被災生活を想定した備えをしておくことも重要です。

  • 停電対策:バッテリーや蓄電器、簡易発電機などの準備
  • 断水対策:飲水や生活用水の確保
  • 下水対策:下水道損傷に備えた簡易トイレの確保
  • 備蓄対策:食料、生活必需品の備蓄
  • 避難対策:津波や大規模火災時の避難場所、避難方法の確認、非常持出品の整理

特に北海道の場合は冬の期間の対策が重要です。

冬の期間は、屋根に積雪があることで建物の被害が夏に比べて拡大し火気の使用量も増大するので火災被害の増加も予測されます。

道路が統括市営ることもあるので、避難時の時間がかかり人的被害の増加にもつながりかねません。

十分な対策をおこないいざとなった時に避難できるように、あらかじめ避難経路などを確認しておきましょう。

風水害への備え

風水害の場合は、気象庁からあらかじめ予報が出されるため、できるだけ早く正確な情報をつかんで、災害が発生する前に避難できるようにすることがもっとも重要なポイントとなります。

ふだんから気象関係のアプリやホームページにアクセスして、どんな情報がどこにあるか、どのくらいの状態になったら避難などの対応が必要かなど、気象情報を正しく読み取れるようになっておきましょう。

土砂災害への備え

土砂災害は前触れなく発生します。大雨で地盤が緩んでいるときに起きやすいですが、はっきりとした兆候がみつけにくいことも多いため、崩れることに気づいてからでは助かりません。

土砂災害の場合は、土地の危険性についてあらかじめ知っておくことがもっとも重要なポイントになります。 土砂災害の危険性については、自治体が発表している土砂災害危険度情報(土砂災害ハザードマップなど)が参考になります。ホームページで公開されていますので、あらかじめ確認しておきましょう。

また、大雨のときには、気象庁と都道府県から土砂災害警戒情報や土砂災害に関する避難情報も発表されますので、該当する地域にいる場合はできるだけ早く避難してください。

気象庁 土砂災害警戒情報・大雨警報(土砂災害)の危険度分布についての解説ページ

暴風雪への備え

暴風雪は発達した低気圧や冬型の強い気圧配置の時に発生することが多いですが、天気が急変して発生することもあります。

テレビやラジオで予想されている場合は外出を控えたり、最新の気象情報を確認して注意をしましょう。

発生すると停電してしまう可能性もあるので、懐中電灯・携帯ラジオ・防寒具・非常食などを用意しておきましょう。

また、給排気口付近が雪でふさがれてしまうこともあるので十分に注意しましょう。

やむ負えず車で外出する場合は、防寒着だけでなく、スコップやけん引ロープなどを車に用意し燃料を十分に補給してから出かけるようにしましょう。

まとめ

災害はいつどこで発生するかわかりませんが、むやみやたらと恐れて根拠のない都市伝説に引っかからないようにしましょう。

一人ひとりが災害に対する正しい知識を身につけ、「きちんと怖がる」ことが、災害と向き合う第一歩です。

「まさか自分が」とならないよう、良質な情報を集め、できることから備える行動を起こしましょう。

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