災害拠点病院って?指定要件と現状・課題を考える

防災博士
やあ、諸君。

災害博士だ。

今日は災害拠点病院について説明していくぞ。

命を助けるために重要な役割を果たしている
災害拠点病院は
具体的に普通の病院とどう違うのか
一緒に考えていこう。

 

災害拠点病院とは

 

災害拠点病院とは、
災害発生時に、災害医療を提供する病院に対して、支援する機能を持つ病院のことです。

災害時には怪我人を搬送できなかったり、
十分な医療を提供できなかったり、
怪我人の数に対して医療従事者が圧倒的に足りなかったりと、

普段と全く同じ医療を提供することはできません。

 

そんな時に重要となってくるのが、災害拠点病院です。

 

災害拠点病院は、
傷病人を受け入れたり
医療救護班を派遣したりと

その状況に応じて医療行為を提供します

 

災害拠点病院の指定要件

防災博士
災害拠点病院に指定されるためには
具体的な条件がいくつか決められている。

運営に関しての条件、
施設・設備についての条件の
両方を見ていこう。

運営について

24時間いつでも災害に対する傷病者を受け入れる体制がある

・災害派遣医療チーム(DMAT)を有し、派遣できること

DMATについての記事はこちらをどうぞ↓

DMATとは?災害時の活動内容や、なるために必要な資格や条件をわかりやすく解説!

2019.02.25

・ヘリコプター搬送の際、医師を同伴することができる(望ましい)

施設と設備について

・患者が多数発生したときにも対応できるスペースがあること

・通常時の6割程度の電力を発電できる自家発電があること

食料・飲料水・医薬品を3日分程度備蓄していること

衛生電話・衛生回線インターネットを利用できること

トリアージタッグがあること

トリアージについてはこちら↓

災害時に用いられるトリアージって?判断基準と問題点とは

2019.02.05

・広域災害・救急医療情報システム(EMIS)に参加していること

 

これらの条件を満たしている病院が災害拠点病院として認められます。

災害拠点病院には2種類あり、

各都道府県に一か所設置する「基幹災害拠点病院」と
二次医療圏に一か所設置する「地域災害拠点病院」があります。

地域災害拠点病院は上記の条件を満たしている病院で、

さらにその機能を強化した都道府県の中心となって
災害医療を提供するのが基幹災害拠点病院です。

 

災害拠点病院のこれから

防災博士
南海トラフ地震、
首都圏直下型地震など
将来予想されている災害に対して
対策を強化しなければならないのは
病院も同じだ。

具体的には何を強化すべきなのだろうか。

現状と課題

ライフライン機能の低下

東日本大震災、西日本豪雨、北海道地震等の
大きな災害で浮き彫りになったのが、
ライフライン機能が低下もしくは断絶したことにより、
適切な医療行為を提供できない、という課題です。

通信機能が使えなくなると、
患者の搬送を行えなくなり、
救えたはずの患者が救えなくなってしまうという「避けられた死」が発生していまいます。

他のライフライン、水や電気も同様で
災害でそれらの機能がストップしてしまっても
3日間は自分たちでなんとかしなければなりません

 

不十分な耐震化

病院の耐震化は年々進んでいますが、
まだ耐震化工事を行っていない病院があるのも事実です。

さらに、液状化や津波の被害に遭ってしまった場合、
病院としての機能を果たせなくなってしまったり、
病院が孤立してしまう可能性があります。

 

 

災害に対応するために

ライフラインの確保
給水設備、自家発電設備の増設・強化のため
政府は必要な災害拠点病院に対して
補助金を支給し、体制を整えようとしています。

自家発電するための燃料
最低3日分備蓄しておくことが明記されています。

 

病院間での連携の強化

一つの病院が被害を受けた場合、
患者を搬送したり
医師を派遣するなど
病院間での連携が必須です。

連携システム・通信システムの強化を進めていく必要があります。

 

まとめ

防災博士
災害拠点病院は

災害が起こった時、
地域の中心となって
柔軟に医療を提供してくれる病院
だ。

病院が強化しなければならない
ライフライン機能や
耐震化
に関しては
家庭でも対応しなければならない課題だね。

諸君も自分自身ができる
災害に対しての備えを
考え直してみてはいかがだろう?

 

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