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最終更新日:2022/09/03 (公開日:2019/05/07)

赤ちゃんがいる家庭の防災グッズの内訳と準備の上でのポイントを解説

災害は突然やってきます。
また災害時に避難生活になると、普段通りの生活はできなくなります。
気になるのが、赤ちゃんのいるご家庭で防災グッズはどれをどのくらい用意しておけば良いかということです。

災害時、大人は自分で命を守れますが、赤ちゃんはまだ自分の身を守れません。
そこで今回は、赤ちゃんがいる場合に用意すべき防災グッズを防災グッズを準備する過程で気をつけるべきポイントと合わせてご紹介します。

赤ちゃんのために必要な防災グッズとは

防災グッズとは、災害時や避難時にライフラインや物流が止まった状態でも、命を守るためにそろえておくものです。
赤ちゃんがいる場合、当然赤ちゃんだからこそ必要になるものもあります。
赤ちゃんがいる家庭で、赤ちゃんのために用意すべき防災グッズは以下の通りです。

  • 頭を守るもの
  • おむつ
  • おしりふき
  • ミルクセット
  • 着替え
  • おもちゃ

赤ちゃんの防災グッズその1:頭を守るもの

地震などの災害が発生した場合には、頭上からふいに物が落ちてくる場合もあります。
大人の防災グッズの中には、防災ヘルメットや防災頭巾などの頭を守るグッズを用意している人も多いですが、意外と忘れがちなのが赤ちゃんの頭を守るものです。

特に赤ちゃんは頭が小さいため、大人にとっては小さな衝撃でも、赤ちゃんにとっては致命傷になるリスクもあります。
赤ちゃんを始め小さい子供のための頭を守るグッズも必ず用意しておきましょう。

今は大人と同じく、乳幼児用の防災頭巾を始め頭を守るためのグッズも多く発売されています。

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特に一人でまだ歩けない、または歩行がおぼつかない赤ちゃんは抱っこをしながら避難することになります。
抱っこしながらでも安心して赤ちゃんの頭を守れる、乳幼児用の防災頭巾も用意しておきましょう。

赤ちゃんの防災グッズその2:おむつ

赤ちゃんは自分で排泄がコントロールできませんので、当然おむつは必需品になります。
おむつは支援物資として提供されたり、物流が回復すれば店舗でも購入で来たりしますが、災害発生時は物流がストップし、おむつが不足することが多いです。

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いつでもぎりぎりの量ではなく、ワンパック分余裕を持って購入しておくのがおすすめです。
防災リュックの中には、持ち出し品としておむつを約3日分入れておきましょう。
なお、圧縮パックやジップ式の袋におむつを入れると省スペースになります。

赤ちゃんの防災グッズその3:おしりふき

赤ちゃんがうんちをした後に拭くおしりふきも、忘れがちですので入れておきましょう。

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なお、赤ちゃんのおしりふきは赤ちゃんのためだけでなく、大人が体や手を拭くときのウェットティッシュ代わりにもなります。
防災リュックの中に1~2パック入れておくと、ライフラインが回復せず入浴できない時にも便利に使えます。

赤ちゃんの防災グッズその4:ミルクセット

授乳が必要な赤ちゃんのためのミルクセットです。
防災グッズとしてのミルクセットは以下の通りになります。

  • キューブタイプまたはスティック式のミルク
  • ミルク用の水
  • 使い捨て哺乳瓶
  • お湯を沸かすための火器
  • 紙コップやスプーン
  • (上記は液体ミルクで代用可能)

ミルクセットは、調乳のためのグッズをいかに省スペースで用意するかが重要になります。
ミルクは缶入りではなくキューブやスティックなどで持ち運びができる形状のものを選びます。
さらに、洗う必要がないように使い捨ての哺乳瓶を選ぶのがおすすめです。

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調乳に必要な器具やグッズは、全て液体ミルクにすると代用できます。
防災用に備蓄しておいても良いでしょう。

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紙コップやスプーンは調乳する時に便利です。
また、離乳食が始まっている赤ちゃんの場合食事をあげる時にも活用できます。

赤ちゃんの防災グッズその5:着替え

大人のための着替えは1~2日ほどなくても問題ありませんが、できるだけ清潔に保ちたい赤ちゃんの場合、1日分の着替えを持っていると安心です。
デザイン性ではなく脱ぎ気しやすい物、動きやすい物を選びましょう。

例えば普段スカート系の服が多い女の子でも、防災グッズとしての着替えはズボンがおすすめです。

赤ちゃんの防災グッズその6:おもちゃ

避難先での生活は、生活音をできるだけ立てないようにしなければいけません。
その時に持っておきたいのがおもちゃです。
赤ちゃんがぐずった時でも気を紛らわせるアイテムとして、音の出ないおもちゃを用意しておきましょう。

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赤ちゃんが好きなキャラクターのぬいぐるみや、指人形など赤ちゃんが安心するおもちゃを選びましょう。

毎日持っておきたい赤ちゃんのための防災グッズとは

災害はいつ発生するか分かりませんが、赤ちゃん連れのお母さんはただでさえ外出時の荷物が多くなります。
よって、毎日防災グッズを持ち歩くわけにもいきません。

基本的には自宅のすぐに持ち出せるところに、リュックの中に防災グッズをまとめておきましょう。
それ以外に、外出時に持っておくと便利な防災グッズが以下の通りです。

  • レジ袋
  • ホイッスル
  • 母子手帳

外出時赤ちゃんの防災グッズその1:レジ袋

レジ袋は、穴を開けると赤ちゃんや小さい子供のおむつカバーとして使用できます。
何よりも、小さく折りたためばかさばりません。
バッグにひとつ入れておくと安心です。

外出時赤ちゃんの防災グッズその2:ホイッスル

赤ちゃんを抱っこしたままで瓦礫の下にいるときなど、居場所を知らせる時に便利なのがホイッスルです。

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ストラップ付のホイッスルを外出用のかばんにつけておけば、いざという時にも使えます。

赤ちゃんの防災グッズその3:母子手帳

災害時は、かかりつけの医療機関も被災する可能性があります。
そうなると、赤ちゃんの健康状態を把握するための大切な情報源が母子手帳になります。
今までの予防接種や検診歴、生まれた時の状態なども記録されているため、外出時は携帯するようにすると安心です。

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紛失や破損が怖い場合は、お気に入りの母子手帳カバーをつけて携帯するのもおすすめです。
一緒に健康保険証や乳幼児受給券など受診に必要なものをまとめておくと、普段医療機関を受診する時にも便利に使用できます。

赤ちゃんの防災グッズで気をつけること

赤ちゃんがいる家庭が防災グッズをそろえる上で覚えておきたい、気をつけたいポイントを紹介します。

赤ちゃんの防災グッズポイント1:おむつはローリングストックがおすすめ

赤ちゃんの防災グッズとしておむつを入れなければいけませんが、「防災グッズ用」としておむつを入れたままにしておくと、サイズアウトしてしまいます。

よって、普段のおむつの一部を防災グッズとして使う、ローリングストックがおすすめです。

おむつをローリングストックしながらなら、サイズアウトもせず防災グッズ用のおむつも確保できます。
なお、赤ちゃんから成長して幼児になるとすでにおむつが取れる子も多いでしょう。

おむつを使わずトイレで用が足せるようになった3歳前後の子供でも、避難所では不安定になり、おむつに逆戻りしてしまうことも珍しくありません。
ある程度トイレトレーニングが安定しても、未就学児はおむつを少し防災グッズの中に入れておくと便利です。

また、余ったおむつは簡易トイレとしても活用できます。

赤ちゃんの防災グッズポイント2:母乳の人でもミルクを用意しておく

普段完全母乳で赤ちゃんを育てている場合も、ミルクセットは用意しておきましょう。

お母さんが怪我をしてしまって母乳をあげられなくなったり、災害時の普段と違う雰囲気を感じ取って赤ちゃんが母乳を飲まなくなったりしてしまうことがあります。

ミルクなら、お母さん以外の人でも赤ちゃんにミルクをあげられるメリットがあります。
また、調乳に使うお水も、大人の飲料水で赤ちゃんにも使えるものを選べば省スペースにもなります。

液体ミルクを用意しておく選択肢もあるので、ミルクセットの用意を忘れないようにしましょう。
液体ミルクは賞味期限が通常のミルクよりも短いので、外出用に活用するなどローリングストックもおすすめです。

赤ちゃんの防災グッズポイント3:移動はベビーカーではなく抱っこ紐で

赤ちゃんを連れての避難や移動時は、赤ちゃんはだっこ紐で、背中のリュックに防災グッズなどを入れて移動するようにしましょう。

ベビーカーや荷物を入れるキャリーは、災害時に迅速な避難ができないだけでなく、災害で普段の道の状態が悪くなっている場合もあります。

また、リュックに入れる防災グッズは多ければ多いと思いがちですが、重すぎると移動の妨げになり本末転倒になってしまいます。
特に赤ちゃんを連れての避難は、赤ちゃん分の体重も考えて持ち出し品の重量を考えましょう。

赤ちゃんの防災グッズをそろえて日ごろの備えにしよう

赤ちゃんの防災グッズやそろえる場合のポイントをご紹介しました。
赤ちゃんの防災グッズは大人用と異なり、赤ちゃんだからこそ用意しなければいけない物もあります。
心配な場合は、赤ちゃんを含めたファミリー用防災グッズセットを購入すると、家族分の防災グッズをまとめてそろえられます。

万が一.com 防災グッズ ファミリーセット

上手に活用して、災害への日ごろの備えをしておきましょう。

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